「スマホのナビ」に従って運転してたら、警察に呼び止められ「反則金」を払うことに!? 気づけば“進入禁止”の場所に入ってたみたいだけど、ナビの過信は危険なの?「リスクや過去の事例」をあわせ解説

配信日: 2025.04.02

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「スマホのナビ」に従って運転してたら、警察に呼び止められ「反則金」を払うことに!? 気づけば“進入禁止”の場所に入ってたみたいだけど、ナビの過信は危険なの?「リスクや過去の事例」をあわせ解説
最近はカーナビが標準装備されていない車でも、Google MapやAppleのマップアプリなどで簡単にルート案内が使えます。一定のペースで自動的に地図が更新されるため、カーナビをつけていなかったりカーナビが古かったりした場合、スマホのナビを頼りに目的地へ向かっている人もいるでしょう。
 
しかし、ナビの指示に従った結果、警察に呼び止められ、罰金を科されたというケースもあるようです。さらには、「スマホナビを信用しすぎたせいで死亡事故につながった事例もある」と聞くと恐ろしくなってしまいます。
 
本当にそんなことが起こるのでしょうか? 本記事では、ナビの過信がもたらすリスクや実際に起きた事故、違反について解説します。
浜崎遥翔

執筆者:浜崎遥翔(はまさき はると)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

ナビを信用しすぎると事故につながる? 実際に起きた事例

海外では、スマホのナビゲーションアプリの指示に従ったことで、重大事故が発生しています。
 
例えば、2022年9月、アメリカのノースカロライナ州で、男性がGoogle Mapのナビの案内に従って走行し、崩落した橋から転落して死亡する事故が発生しました。この橋は2013年に崩落して以来修理されておらず、近隣住民から地図情報の更新が求められていましたが、適切な対応がなされていなかったようです。
 
また、2012年には、Appleの純正地図アプリによる命に関わるような事例も発生しています。オーストラリアでAppleの地図アプリが、都市のミルデューラを誤った位置に表示したことで、人里離れた国立公園内に迷い込み救助される人が相次いだのです。
 
この公園には水道施設がなく、さらに夏季は気温が46度に達することもあり、命に関わる重大な問題としてニュースでも取り上げられました。
 
これらの事例からも分かるように、ナビアプリは常に正しいルートを示しているわけではありません。ナビアプリを過信することで、命に関わる危険な状況に陥ることもあるのです。
 

ナビを過信すると取り締まりを受けることも! 注意すべきことは?

運転者には標識や信号、道路の規制を守る義務があり、ナビの指示よりも交通ルールを優先することが求められます。しかし、ナビを信じて違反してしまい反則金を科された人もいるようです。ナビの誤案内によって起こりうる、具体的な違反について見ていきましょう。
 

ナビの指示に従ったら進入禁止だった

まずは、ナビを信じて進んだ結果、進入禁止のところに入ったり一方通行の逆走をしてしまったりしたケースです。当然ですが、「ナビ通りに進んだから」と弁明しても違反は免れません。
 
特に注意が必要なのは、スクールゾーンなど時間帯によって進入が禁止されている区域です。ナビは、こうした時間制限を考慮していない場合があり、SNSでは「ナビの指示に従ったら、時間帯指定進入禁止違反で取り締まりを受けた」という声も見られます。特に、狭い道路に入るときはナビを過信せず、標識を確認しながら運転しましょう。
 

ナビの指示に従ったら右折禁止だった

「ナビアプリを信じて右折したら、実は右折禁止だったようで取り締まりを受けた」というケースも少なくありません。このようなミスを防ぐためには、ナビの案内だけでなく、交差点の標識をしっかり確認することが重要です。
 
また、「“時間限定”の右折禁止違反で取り締まりを受けた」という声も聞かれます。ナビの案内を過信せず、標識を優先するようにしましょう。
 

ナビの指示に従ったらバイク走行禁止道路だった

スマホナビは、基本的に乗用車を基準にルートを計算するため、バイク通行禁止道路を案内されることがあるようです。実際に、「ナビの案内通りに進んだら、バイク進入禁止の地下道で取り締まりを受けた」というケースも報告されています。
 
特に注意が必要なのは、125cc以下のバイクです。高速道路や自動車専用道路のほか、126cc以上のバイクよりも進入禁止エリアが多くなります。
 
しかし、ナビアプリがこれらを考慮せずにルート案内することがあり、現場での標識確認は必須です。誤って進入すると通行違反の罰則を受けるだけでなく、重大な事故につながる可能性があります。
 

ナビはあくまでも補助! 標識や周囲の状況を見ながら安全運転を

スマホナビは便利なツールですが、あくまで補助的なものであり、走行の際は運転者自身の判断が求められます。進入禁止や一方通行、右折禁止の標識を確認し、バイクでの誤った進入にも注意が必要です。
 
スマホナビの指示をそのまま信じたことで違反や罰則を受けるケースは多く、海外では死亡事故につながった例もあります。ナビに頼りすぎず、標識や周囲の状況を確認しながら、安全運転を心がけましょう。
 

出典

東日本高速道路株式会社 ドラぷら E-NEXCOドライブプラザ 高速道路を通行できない車両について
 
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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