毎月両親にお金を振り込んでいます。「地方の銀行」と「ネット銀行」だとどちらが「手数料」をおさえられますか?
配信日: 2025.04.03

また、最も多い仕送り金額は2万円~4万円です。手数料の出費がかさむと家計に響く場合もあるため、手数料の安い銀行を利用した振込がおすすめです。
本記事では、地方銀行とネット銀行のメリットをそれぞれ紹介するとともに、振込手数料を比較します。利用しやすいかつ手数料を抑えられる銀行を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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地方銀行のメリット
地方銀行は、店舗数の多さや利用のしやすさが強みです。仕送りをこまめにしている場合、生活圏内の店舗を利用できるほうが負担は少なく済みます。また、振込条件によっては手数料がかからない場合もあります。
近場に店舗やATMがある
地方銀行は、都市部の大手銀行に比べて地域に密着した運営を行っており、店舗数やATM数の多さが強みです。生活圏内に店舗やATMが多くあれば、現金の引き出しや預け入れの際に遠くまで移動する必要がなく、利用しやすいでしょう。
スーパーやショッピングセンター内にもATMが置かれていることがあるため、買い物のついでに利用できる手軽さもあります。また、不明点やトラブルがあれば、店舗の窓口で解決してもらえる点もメリットです。
インターネットバンキングの普及が進んでいるものの、高齢者やインターネットに不慣れな方にとっては、対面で相談できる環境が整っていることは大きな安心材料となるでしょう。
手数料が無料になる場合がある
地方銀行は、手数料無料で利用できることがある点も強みの一つです。銀行を利用する際には、振込手数料やATM利用手数料が必要になることもあります。
同一の銀行宛てや提携銀行宛てに振り込む場合、インターネットバンキングを利用すれば手数料無料で振り込める銀行もあり、日常的に銀行を利用する機会が多い方にとっては大きなメリットとなるでしょう。
ネット銀行のメリット
ネット銀行は、すべてネットで完結できる点が強みです。忙しくて銀行に行く時間がない方や、自宅で振込を済ませたい方に適しています。また、ネット銀行の手数料は安めに設定されており、手数料の負担を減らしたい方にも適しているといえるでしょう。
ネットで手続きが可能
ネット銀行のメリットとして、口座の開設から振込まですべてネットで完結できる点が挙げられます。ネット銀行であれば、自宅で好きなときに手続きできるため、来店にかかる負担も軽減できるでしょう。
また、ネット銀行には実店舗のような待ち時間がないため、時間を有効活用できる点でも優れているといえます。
安価な手数料
ネット銀行は、各種手数料が安価であることも特徴の一つです。ネット銀行には店舗がない分、運営費や人件費がかかりません。そのため、安価な手数料での利用が可能です。なお、手数料はネット銀行によってさまざまな条件が設定されている場合もあるため、利用前には確認が必要です。
地方銀行とネット銀行の振込手数料を比較
ネット銀行と地方銀行は、いずれも安価な手数料で利用できる点が強みですが、銀行によって手数料の金額に違いがあります。ネット銀行と地方銀行の振込手数料の差額を見てみましょう。以下表1は、インターネットバンキングで振り込んだ場合の手数料一覧です。
表1
~3万円 | 3万円~ | |
---|---|---|
ネット銀行A社 | 同じ銀行宛て:0円 他行宛て:145円 |
同じ銀行宛て:0円 他行宛て:145円 |
ネット銀行B社 | 同じ銀行宛て:0円 他行宛て:150円 |
同じ銀行宛て:0円 他行宛て:150円 |
ネット銀行C社 | 同じ銀行宛て:0円 他行宛て:145円 |
同じ銀行宛て:0円 他行宛て:145円 |
地方銀行A社 | 同じ銀行宛て:0円 他行宛て:220円 |
同じ銀行宛て:0円 他行宛て:440円 |
地方銀行B社 | 同じ銀行宛て:0円 他行宛て:145円 |
同じ銀行宛て:165円 他行宛て:330円 |
地方銀行C社 | 同じ銀行宛て:0円 他行宛て:220円 |
同じ銀行宛て:0円 他行宛て:220円 |
出典:ネット銀行3社、地方銀行3社の振込手数料を基に筆者作成
同じ銀行宛ての振込であれば、ネット銀行と地方銀行いずれも振込手数料無料で受け付けているところが多くあります。その反面、3万円以上の振込になると、地方銀行のほうが手数料が高めの設定であることが分かりました。
ネット銀行のほうが振込手数料は安い
地方銀行を利用するのであれば、振込をインターネットバンキングにすることで手数料を抑えられます。一方、地方銀行であれば、トラブル時に対面で問題解決できます。利用のしやすさを考慮して銀行を選択するといいでしょう。
出典
厚生労働省 国民生活基礎調査 令和4年国民生活基礎調査 世帯
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー