お酒を飲んでいなくても「酒気帯び運転」で罰金50万円!?トラブルを避けるには?

配信日: 2025.04.05

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お酒を飲んでいなくても「酒気帯び運転」で罰金50万円!?トラブルを避けるには?
酒気帯び運転や酒酔い運転については、ニュースなどでよく話題になることがあります。車両運転に関する罰則は近年厳しくなってきているため、これまで以上に気を引き締めて運転している人も少なくないでしょう。
 
しかし今回のケースのように、違反行為をしたつもりがなくても、罰金の対象になってしまうケースがあるようです。
 
本記事では、酒気帯び運転の罰則や、飲酒以外のアルコールが検知されるケースをまとめました。
FINANCIAL FIELD編集部

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酒気帯び運転の行政処分と罰則

飲酒運転に関して法令で定められている代表的な違反は、以下の2点です。

●酒気帯び運転:「血液1ミリリットルにつき0.3ミリグラム以上」か「呼気1リットルにつき0.15ミリグラム以上」のアルコールを保有する状態で運転すること
●酒酔い運転:アルコールの影響により、車を正常に運転できないおそれがある状態で運転すること

このうち、酒気帯び運転をした場合の行政処分と罰則をそれぞれ解説します。
 

酒気帯び運転の行政処分

酒気帯び運転の行政処分は表1の通りです。
 
表1

アルコール濃度 行政処分の内容
呼気中アルコール濃度0.15mg/l以上0.25mg/l未満 違反点数13点
免許停止90日間
呼気中アルコール濃度0.25mg/l以上 基礎点数25点
免許取り消し2年間

出典:警察庁「飲酒運転には厳しい行政処分と罰則が!」を基に筆者作成
 
呼気中のアルコール濃度数値によって、処分内容が変わります。
 

酒気帯び運転の罰則

酒気帯び運転に対する罰則規定を表2にまとめました。
 
表2

対象者 罰則の内容
運転者 3年以下の懲役または50万円以下の罰金
車両などの提供者
酒の提供者と車両の同乗者 2年以下の懲役または30万円以下の罰金

出典:警察庁「飲酒運転には厳しい行政処分と罰則が!」を基に筆者作成
 
運転手だけでなく、車両や酒類を提供した人、また同乗者も罰則の対象となります。
 

酒を飲んでいないのにアルコールチェッカーに引っかかる理由

今回のケースでは、お酒を飲んでいないのにアルコールチェックに引っかかったとのことですが、考えられる理由はいくつかあります。代表的な理由をご紹介します。
 

アルコール入りの食品を摂取した

食品の中にはアルコールが含まれるものがあります。例えば、ラム酒を使ったアイスクリームやケーキ、ブランデーが入ったチョコレートなどです。発酵食品も、発酵の過程でアルコールが生成されることがあります。
 
もしこれらの食品を口にしていたのであれば、それが原因でアルコールチェッカーが反応したのかもしれません。
 

口腔ケアグッズを使った

マウスウォッシュやデンタルリンスなどの口腔ケア用品や入れ歯安定剤には、アルコールが含まれている製品があります。
 
ただ口をきれいにしたつもりが、アルコールを摂取したかのようになってしまうことも考えられます。
 

喫煙の習慣がある

喫煙者も注意が必要です。たばこの影響でアルコールチェッカーが反応してしまうことがあるためです。運転する直前は、喫煙を控えておくといいでしょう。
 

何時間も前に飲んだアルコールが処理されていない

「お酒を飲んでいない」という言葉が、どこまでさかのぼっての話なのかも考慮した方がいいかもしれません。もし「お酒を飲んだのは昨夜で、今日は飲んでいない」「摂取してから何時間もたっているので、アルコールは処理されたと思った」ということであれば、状況は多少変わってくるかもしれません。
 
摂取したアルコールの量や個体差により、何時間もアルコールが抜けない場合、もしかしたら翌日にもアルコールチェッカーに引っかかってしまうかもしれません。
 

飲酒以外にもアルコールチェッカーに引っかかるケースがある

酒を直接飲んでいなくても、食品や口腔ケア用品、喫煙などが原因でアルコールが検知されてしまうこともあります。
 
もし検問で引っかかってしまった場合は、落ち着いて事情を説明してみましょう。引っかかってしまった以上、ペナルティーが回避されることはないかもしれませんが、個々のケースによって状況は異なるかもしれません。
 
また運転前には、念のため喫煙やアルコールが入っていそうなものを控えた方が無難かもしれません。
 

出典

警察庁 飲酒運転には厳しい行政処分と罰則が!
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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