子どもが小学校に入学しました。「大学進学」までに必要な「教育資金」はどのくらいなのでしょうか?

配信日: 2025.04.06

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子どもが小学校に入学しました。「大学進学」までに必要な「教育資金」はどのくらいなのでしょうか?
「教育資金」は、「住宅資金」「老後資金」と合わせて人生の三大支出といわれています。これらにはまとまった資金が必要なため、計画的に準備をする必要があります。また、そういった教育資金を援助するための公的な施策もあります。
 
本記事では、子どもが大学進学までに準備が必要な資金とその資金を援助する主な施策について解説します。
堀江佳久

執筆者:堀江佳久(ほりえ よしひさ)

ファイナンシャル・プランナー

中小企業診断士
早稲田大学理工学部卒業。副業OKの会社に勤務する現役の理科系サラリーマン部長。趣味が貯金であり、株・FX・仮想通貨を運用し、毎年利益を上げている。サラリーマンの立場でお金に関することをアドバイスすることをライフワークにしている。

大学進学までにかかる教育費

文部科学省が公表している幼稚園から高等学校卒業までの教育費を表1にまとめてみました。当然ですが、すべて公立が最も安く、私立の学校が途中に入ってくると高くなります。そして、すべて私立となると、すべて公立に比べて約3.4倍、約1200万円も費用がかかります。
 
したがって、子どもの進学先に合わせて教育資金を準備する必要がありますので、子どもや学校の先生などと進学先についてもよく検討するのはいうまでもありません。といっても、希望の学校へ進学できないこともありますので、そういったことも踏まえて計画的に準備をする必要があります。
 
なお、ここでいう教育費とは、学校教育費、学校給食費および学校外活動費をすべて含む金額となっています。
 

表1

 

子育ておよび教育費支援制度

いままで見てきたように、子どもの教育費は家計への負担が大きいです。子どもの将来がかかっているので、できるだけ子どもの要望や将来性も踏まえて進学をしてもらいたいというのが親心だと思います。
 
一方で、思った学校へ進学ができるとは限りません。いろいろなパターンを考えて、資金を準備する必要はありますが、公的な子育て支援制度や教育費の支援制度を知っておくことと、活用することも計画的な資金準備には必要です。
 
以下、主な制度の概要を解説します。
 

1. 児童手当

(1) 支給対象
児童(0歳から18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある子)を養育している方
 
(2) 支給額


 
さらに詳しく知りたい方は、お住まいの市区町村に確認ください。
 

2. 高等学校等就学支援金

(1)支給対象
判定基準を満たした日本国内に住所がある方
 
(2)学校種
高等学校、特別支援学校(高等部)、高等専門学校(1~3年生)、専修学校(高等課程)など
 
(3) 支給額
世帯年収590万円以下(目安※)
■私立高校:39万6000円
■私立高校(通信制):29万7000円
■国公立の高等専門学校:23万4600円
■国公立の高等学校:11万8800円
 
世帯年収590万~910万円(目安※)
11万8800
 
(※)家族構成によって年収目安は異なりますので、詳細は、学校もしくは都道府県に確認をしてください。
 
なお、高等学校に係る支援制度としては、他にも高校生等奨学給付金、その他の修学支援策として家計急変への支援、学び直しへの支援、各都道府県が独自に実施する高等学校等奨学金等の事業があります。詳細は、学校やお住まいの市区町村に問い合わせをしてください。
 

まとめ

大学進学までにかかる費用は、進学する学校によって大きく異なり500万円~1700万円かかります。家計にとっては大きな金額となりますので、子どもが生まれたら計画的に資金の準備を開始しましょう。
 
なお、子育ておよび教育費を支援する制度がありますので、事前に内容を確認しておきましょう。また、今後、こういった制度の拡充、変更もあるので、新聞、TV、ネットなどで情報を収集することも忘れないようにしたいものです。
 

出典

一般社団法人 全国銀行協会 Q.大学費用の準備、今からでも間に合いますか?
文部科学省 教育投資参考資料集 2.教育費負担
こども家庭庁 児童手当制度のご案内
文部科学省 高等学校等就学支援制度
 
執筆者:堀江佳久
ファイナンシャル・プランナー

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