「グリーン車」vs「グランクラス」東京から仙台まで、普通車より「9000円」近く高いけど、座席やサービスはどれだけ違う!? それぞれを比較

配信日: 2025.04.06 更新日: 2025.04.07

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「グリーン車」vs「グランクラス」東京から仙台まで、普通車より「9000円」近く高いけど、座席やサービスはどれだけ違う!? それぞれを比較
新幹線に乗るときに、「グリーン車やグランクラスに乗ってみたい」と一度は思ったことがある人は多いのではないでしょうか。どちらも普通車より広い座席や落ち着いた空間が魅力ですが、グリーン車とグランクラスは実際に何が違うのでしょうか。
 
本記事では、グリーン車とグランクラスの違いについて、費用、座席の快適さ、サービスの観点から解説します。

グリーン車、グランクラスとは

新幹線には、普通車よりもグレードの高い「グリーン車」と「グランクラス」があります。
 
グリーン車の座席配置は、横4列(2列+通路+2列)で、広々として落ち着いています。普通車よりも座席数が少ない分、1つずつの座席の幅が広く、リクライニングの角度も大きいため、長時間の移動でも疲れにくいのが特徴です。
 
グランクラスは、東北・北海道・北陸・上越新幹線で営業しています。新幹線の最上級クラスにあたり、よりぜいたくでプライベートな空間で移動できます。座席の配置は横3列(2列+通路+1列)で、リクライニングはフルフラットに近い状態まで倒せるものもあります。
 
さらに、専任のアテンダントによるサービスや、軽食やドリンクの提供、ブランケットやスリッパといったアメニティも用意されており、飛行機のビジネスクラスのようなイメージです (グランクラス(B)は除く)。定員はわずか18席のみという点も特徴です。
 

費用で比較

グリーン車とグランクラスの料金は、普通車指定席と比べて追加料金が発生します。
 
例えば、東京駅から仙台駅までの区間では、普通車指定席が1万1410円に対し、グリーン車は1万5070円、グランクラスは2万310円となります。グリーン車は普通車より3660円高く、グランクラスはグリーン車よりさらに5240円高くなります。
 
グランクラスの料金は、提供されるサービス内容によって異なります。軽食やドリンクが提供される「グランクラス(A)」の場合、距離に応じて100キロメートルまで6540円、200キロメートルまで8040円、400キロメートルまで9430円の追加料金がかかります。座席のみの「グランクラス(B)」は、それぞれ4450円、5950円、7340円の追加料金がかかります。
 

座席や快適さで比較

続いて、グリーン車とグランクラスでは、座席の快適さがどのように違うのか見ていきましょう。
 

座席配置とスペース

新幹線の普通車の座席配置は、一般的に3列+通路+2列の5席が横並びになっています。座席の前後間隔は約1040ミリメートルで、座席幅は約440ミリメートルが標準的です。
 
ただし、車両によっては座席間隔が980ミリメートルのものもあります。 山陽・九州新幹線の一部車両では、普通車指定席の座席配置が2列+通路+2列の4席になっており、グリーン車とほぼ同じ広さです。
 
では、グリーン車とグランクラスの座席を比較してみましょう。グリーン車の座席配置は2列+通路+2列で、座席幅は約475ミリメートル、座席間隔は約1160ミリメートルです。 グランクラスの座席配置は1列+通路+2列で、座席幅は約520ミリメートル、座席間隔は約1300ミリメートルと、より広々とした空間となっています。
 

リクライニング機能

新幹線の普通車の場合、20度前後リクライニングが可能ですが、グリーン車、グランクラスはそれ以上に優れたリクライニング機能があります。
 
グリーン車のリクライニング角度は30度前後、背もたれの角度調整が可能です。グランクラスでは、背もたれ、座面、レッグレスト、フットレストが連動して動き、最大で約45度までリクライニングすることができます。
 

そのほかの設備

そのほか、グリーン車、グランクラスには普通車にはない設備があります。
 
グリーン車には、背面テーブル、肘掛け内テーブル、枕、コンセント、レッグレスト、読書灯が備えられています。 グランクラスでは、これらに加えて、スリッパやブランケットなどのアメニティも用意され、より快適な時間を過ごせます。
 

サービス内容で比較

次に、グリーン車とグランクラスをサービス内容で比べてみましょう。
 
グランクラス(A)には専任のアテンダントが配置されており、乗客の要望に応じたサービスを提供しています。グランクラスはグリーン車よりもさらに上質なサービスを提供し、快適な時間を過ごせるように運営されています。
 
グリーン車では、基本的に飲食のサービスは提供されていません。一方、グランクラスでは、アテンダントによる軽食やソフトドリンク、アルコール類の提供があります (グランクラス(B)は除く)。
 

まとめ

グリーン車とグランクラスは、どちらも普通車よりグレードが高く、快適な移動ができますが、その費用や座席の広さ、サービス内容には違いがあります。グリーン車は手頃な価格で普通車よりも快適な移動を求める人向け、グランクラスは移動時間をより特別に過ごしたい人向けといえそうです。
 

出典

東日本旅客鉄道株式会社 普通列車グリーン車
東日本旅客鉄道株式会社 Gran Class
 
執筆者:古澤綾
FP2級

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