銀行で振り込もうとしたら、手数料が「990円」もかかりました……! これって普通なのでしょうか? 安く振り込む方法はあるのでしょうか?

配信日: 2025.04.07

この記事は約 3 分で読めます。
銀行で振り込もうとしたら、手数料が「990円」もかかりました……! これって普通なのでしょうか? 安く振り込む方法はあるのでしょうか?
銀行で振り込みをしようとしたら、990円の手数料がかかったことに驚いたという方もいるかもしれません。振込手数料というと200円から300円程度のイメージが強いだけに、高額な手数料に驚いた経験がある方もいるでしょう。
 
振込手数料は銀行によって異なりますが、特に他行宛ての振り込みでは高額になる傾向にあります。本記事では、銀行の振込手数料が高くなる理由やその仕組みを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

振込手数料が高い理由とは?

メガバンクの一つである三菱UFJ銀行は2023年10月2日から、同行を利用する際の各種手数料を大幅に改訂しました。特に衝撃が走ったのは、銀行窓口で他行宛てに振り込みをする際の手数料が「990円」になったことです。990円という手数料に、SNSやインターネット上ではちょっとした話題となりました。
 
しかし、全てのケースが値上げされるわけではありません。増額されたのは「店頭での現金での振り込み」や「ATMでの現金での振り込み」です。三菱UFJダイレクト(インターネットバンキング)を利用した場合については、振込手数料は据え置かれています。
 
結果として、ネットバンキングを利用した場合と店頭窓口やATMを利用した場合では、振込手数料に大きな差があるのが実情です。
 
金融庁も、「振込手数料の水準については、個々の金融機関がその経営判断の下に決定するものであり、当庁としてコメントすることは差し控える」としています。このため、振込手数料改定については、国として特段規制を設けているわけではないといえます。
 

振込手数料に違いが生じる理由は?

銀行の振込手数料が高くなる背景には、さまざまな理由が存在します。ここでは、振込手数料が高くなる具体的な理由を詳しく見ていきましょう。
 

振込先による違い

他行の銀行口座に振り込む場合、銀行間で送金処理を行うため、全銀ネット(全国銀行データ通信システム)などのネットワークシステム利用料が発生します。このコストは銀行間手数料として設定されており、その一部が利用者負担となります。
 

振込方法による違い

振り込みには大きく分けて「銀行での窓口」「ATM」「ネットバンキング」の3つがありますが、どの方法を選ぶかによって手数料が大きく異なります。
 
窓口で振り込む場合は、銀行の人件費やシステム維持費がかかるため、手数料が高めに設定される傾向にあります。ATMの手数料は窓口よりも安くなるのが一般的ですが、利用する時間帯や種類によっては追加の手数料が発生することがあるので気を付けましょう。
 
ネットバンキングは、窓口やATMと比べて割安な手数料で利用できる場合が多い傾向です。
 

振込金額による違い

利用する銀行によっては、振込金額で手数料が変わることがあります。例えば、3万円未満と3万円以上で手数料が異なる料金体系を採用しており、少額の振り込みほど割高になる場合があります。これは送金処理にかかる固定コストをカバーするためです。
 

手数料を安くするためにはネットバンクを活用

振込手数料を安くするためには、ネットバンクの活用が有効です。ネットバンキングでは、同じ金融機関間での振り込みは無料になる場合が多く、他行宛ての振込手数料も比較的安価に設定されています。
 
ネットバンクには実店舗を持たないオンライン専業銀行もあり、振込手数料やATM手数料が比較的安価に設定されています。また、24時間365日取引可能な点やスマートフォンアプリで簡単に操作点も大きなメリットです。
 
手数料を少しでも安くしたい方や利便性を重視する方は、ネットバンキングの活用も検討してみましょう。
 

振込手数料をなるべく安くするよう工夫しましょう

窓口など有人での振込手続きをするときは、予想外の手数料が発生する傾向があります。振り込みの回数が増えると、大きな負担になる可能性があります。
 
しかし、ネットバンキングを活用することで、振込手数料を大幅に節約できます。また、ネット銀行やインターネットバンキングは窓口やATMよりも割安な手数料で利用できることが一般的です。手数料を削減し、生活費を節約するためにも、利用方法や条件を確認しながら、最適なサービスを選んでみてください。
 

出典

株式会社三菱UFJ銀行 振込手数料
金融庁 コメントの概要とコメントに対する金融庁の考え方
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

【PR】
夫の家事への不安に関するアンケート
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集