高速道路の走行中に「オービス」が光ったような気がします…違反切符はいつ頃届くのでしょうか?ペナルティーを受けた場合の反則金と違反点数も解説
配信日: 2025.04.07

今回のケースではオービスにマークされたのではないかと気にしているドライバーがいますが、同じような経験をしたことがある人もいるでしょう。
本記事では、オービスの概要と、オービスによって違反が検知された場合の違反切符について解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
オービスの概要
オービス(速度違反自動取締装置)とは、走行している車の速度を測り、もし一定速度以上で走る車が検知された場合は「速度違反車両」として車両やナンバー、ドライバーなどを自動撮影・記録する機械です。
オービスを使うことで、現場に多くの警察官を配置する必要性がなくなったり、深夜や早朝など警察官が街頭で活動する頻度が少ない時間帯に効率的な取り締まりができたりします。
また警察官による取り締まりが難しい天候や地点での実施が容易になり、交通の流れも阻害しないなど、さまざまなメリットがあるようです。
オービスにはさまざまな種類があります。レーダーを照射するタイプやループコイルタイプ(路面の下に埋設された特殊なコイルで速度計測する方式)などが多いようです。また道路の上部や脇に常設されているものや、移動式のものも使われています。
なお、オービスが設置されている道路には「自動速度取締機設置路線」など前もってオービスの存在を予告する看板を見かけることがあります。また移動式のオービスについては、事前に取り締まり日時や場所が管轄警察署のホームページやSNSで告知されるケースもあるのです。
オービスによる違反処理の流れ
オービスによって速度超過が検出され、車両や運転手の撮影・記録が行われると、取り締まり場所を管轄する警察署などが該当者に出頭要請を行います。
出頭要請は電話や封書などによって車両の所有者へ伝えられます。もし速度超過運転をしていたドライバーが所有者ではない場合、違反したドライバーに出頭を求められるようです。
出頭すると事情聴取が行われ、違反内容に応じて赤切符(道路交通法違反事件迅速処理のための共用書式)や青切符(交通反則告知書)などが交付されます。青切符の場合は反則金納付書を渡され、期限までに納付する必要があります。
赤切符の場合は刑事処分の対象となり、悪質でなければ裁判所での略式裁判を経て罰金を支払い、その後警察署で行政処分を受ける流れになるようです。
出頭要請が来るのはいつ?
出頭要請がいつ来るか一概にはいえません。警察側が単に「後日通知を行う」と説明している場合があり、確実なことはいえないようです。一般的には「オービスが作動した日から数日~1ヶ月後程度」をイメージしておけるかもしれません。
オービスが光った場合のペナルティー
オービスが光ってペナルティーを受けた場合、反則金と違反点数はそれぞれ表1と表2の通りです。
表1
超過速度 | 反則金額 (普通車) |
---|---|
35キロ以上40キロ未満 (高速道路) |
3万5000円 |
30キロ以上35キロ未満 (高速道路) |
2万5000円 |
25キロ以上30キロ未満 | 1万8000円 |
20キロ以上25キロ未満 | 1万5000円 |
15キロ以上20キロ未満 | 1万2000円 |
15キロ未満 | 9000円 |
出典:警視庁「反則行為の種別及び反則金一覧表」を基に筆者作成
表2
超過速度 | 違反点数 |
---|---|
50キロ以上 | 12点 |
30キロ(高速道路は40キロ)以上50キロ未満 | 6点 |
25キロ以上30キロ(高速道路は40キロ)未満 | 3点 |
20キロ以上25キロ未満 | 2点 |
20キロ未満 | 1点 |
出典:警視庁「交通違反の点数一覧表」を基に筆者作成
刑事罰についてですが、道路交通法第118条によれば、同法第22条に規定された最高速度に関するルールに違反すると「6ヶ月以下の拘禁刑または10万円以下の罰金」に処せられます。
オービスが作動してから数日~1ヶ月ほどで出頭要請が来ると考えられる
オービスによって速度違反が検知された場合、一般的には取り締まり場所を管轄する警察署からの出頭要請が数日~1ヶ月ほどで来るようです。個々の状況によって変わるため「何日後」とは一概にいえません。
また違反の状況によって出頭後の手続きが異なるようです。超過した速度の度合いなどによって、青切符か赤切符のどちらかが渡され、それに応じて所定の手続きを踏みます。
速度超過は安全面でも金銭的にも不都合が生じかねません。法定速度に準じた運転を心がけましょう。
出典
警視庁 反則行為の種別及び反則金一覧表
警視庁 交通違反の点数一覧表
e-Govポータル法令検索 道路交通法(昭和三十五年法律第百五号) 第八章 罰則 第百十八条
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー