「横断歩道を渡ろうとしている人を無視して通過」→違反と知らず「春の交通取り締まり強化」で捕まる人が急増!? やってしまいがちな違反5選と“反則金の実態”とは
配信日: 2025.04.08

違反を防ぎ、安全運転を続けるために、本記事ではよくある「違反と知らない人もいる」交通違反とその罰則を解説します。

執筆者:古澤綾(ふるさわ あや)
FP2級
うっかりやってしまいがちな交通違反5選
ここでは、春の交通安全運動の取り締まり強化期間中に摘発されやすい、うっかり違反を5つ紹介します。
横断歩道の一時停止違反
横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいるのに、そのまま通過すると違反になります。道路交通法では「歩行者優先」が基本ですが、スピードを落とさずに通過するドライバーは少なくありません。
しかし、最近では取り締まりが強化されており、違反すると普通車で反則金9000円、違反点数2点が科せられます。横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいないか、事前に確認する習慣をつけることが大切です。
ヘッドライトの片方切れ
片方のヘッドライトが切れたまま走行すると、「整備不良車両」として違反になります。夜間の視界が悪くなり、事故につながる恐れがあるため、警察の取り締まり対象になりやすい違反です。
反則金は普通車で7000円、違反点数1点となります。球切れは運転中に気づきにくいこともあるため、運転前後にライトの点検をし、早めに交換すると安心です。
一時停止違反
一時停止の標識がある交差点で、完全に停止せずに徐行して通過するのは違反です。特に見通しの悪い場所では、歩行者や自転車との接触事故を防ぐために、一時停止が義務付けられています。
違反すると、普通車で反則金7000円、違反点数2点が科せられます。運転者が「止まったつもり」でも、タイヤが完全に停止していなければ違反とみなされるため、確実に停止しましょう。
黄色線でのUターン
中央線が黄色になっている道路では、Uターンが禁止されていることが多いですが、「少しならいいだろう」と思ってしまうドライバーも少なくありません。黄色線の区間では、追い越しや進路変更も制限されており、安全確保のために規制されています。
違反すると、普通車で反則金6000円、違反点数1点が科せられます。急いでいるときでも、決められたUターン場所を利用するのが確実です。
速度超過(時速10キロ以下の違反)
「少しのスピード超過なら問題ない」と考えがちですが、時速10キロ以下の速度超過でも違反として取り締まりを受けることがあります。特に住宅街やスクールゾーンでは、制限速度が低く設定されているため、気づかないうちに速度超過していることもあります。
違反すると、普通車で反則金9000円、違反点数1点が科せられます。制限速度を意識し、速度を確認しながら運転すると安心です。
取り締まりの強化時期とポイント
交通違反の取り締まりは通年行われていますが、特に春(4月)と秋(9月)の全国交通安全運動期間は強化されます。横断歩道の一時停止違反や速度超過、一時停止違反などが重点的に取り締まられることが多く、警察が重点監視するエリアも設定されます。
取り締まりが多い場所として、学校周辺、住宅街、見通しの悪い交差点、横断歩道付近などが挙げられます。普段以上に慎重な運転を心がけることで、不要な違反を避けることができるでしょう。
交通違反の罰則を知らないとどうなる?
交通違反を軽視すると、反則金や違反点数の累積だけでなく、免停や免許取り消しにつながることがあります。例えば、累積点数が6点以上になると免許停止(30日間)となり、それ以上の違反が続くと、最悪の場合、免許の取消処分を受けることになります。
また、違反による任意保険の保険料上昇もあります。安全運転を心がけ、日頃から交通ルールを意識することが大切です。
まとめ
普段の運転で気づかないうちや、ついうっかりと交通違反をしていることがあります。特に、一時停止違反や横断歩道の歩行者優先違反はやりがちな人も多く、春や秋の取り締まり強化期間には普段以上に注意が必要です。
時間に余裕がないと焦って違反を引き起こしがちですが、余裕を持って行動することで防げます。安全運転を心がけることで、違反を防ぐだけでなく、事故のリスクも減らせます。
出典
e-Gov法令検索 道路交通法
e-Gov法令検索 道路運送車両法
内閣府 令和7年春の全国交通安全運動推進要綱
警視庁 交通違反の点数一覧表
警視庁 反則行為の種別及び反則金一覧表
執筆者:古澤綾
FP2級