PayPayで返金してもらうはずが「送金」になっていて多額の支払いが発生!?「PayPayで返金処理するしかない」と言われたのになぜ?
配信日: 2025.04.09

本記事では、具体的な事例をもとに、その実態を解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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PayPayでの返金詐欺と誤送金のリスク
PayPayは、多くのユーザーに利用されているキャッシュレス決済サービスのひとつです。通常、購入後のキャンセルや返金は、利用した店舗が手続きを行います。ユーザー自身が返金手続きを行うことは基本的にありません。
しかし、独立行政法人国民生活センターによると、「○○ペイ」などのコード決済サービスを悪用し返金手続きを装った詐欺が多数報告されているようです。
また、単純な操作ミスにより、誤送金する事例も発生しています。例えば、電話番号やIDの誤入力などが原因で、意図しない相手に送金してしまうケースなどです。
返金詐欺の手口! 約25万円だまし取られた事例も
キャッシュレス決済サービスの普及に伴い、「○○ペイ」などのコード決済サービスを悪用した詐欺が増加しています。
具体的な事例として、都内在住の女性がインターネットの通販サイトで商品を購入し、代金を銀行振込で支払いました。後日、販売業者を名乗る人物から「在庫がないため、PayPayで返金する」と連絡がありました。女性が指示どおりに5桁の認証コードを入力したところ、実際には送金手続きとなっており、その金額を相手に送金してしまったのです。
これを繰り返し、最終的に約25万円をだまし取られる結果となったようです。見知らぬ相手からの「○○ペイで返金します」といった連絡には十分な注意が必要です。安易に指示に従わないようにしましょう。
誤送金が発生した場合の具体的な対処法
万が一、誤って送金してしまった場合、以下の対処法があります。
●受取人への直接連絡
●カスタマーサポートへの問い合わせ
●法的手段の検討
まずは、送金先の相手に直接連絡し、事情を説明して返金を依頼します。ただし、詐欺の場合は相手が返金に応じず、連絡が取れないこともあるでしょう。
連絡が取れない、または返金を断られた場合は、カスタマーサポートに問い合わせましょう。ただし、個人間の送金は、相手が受け取り手続きを完了すると原則としてキャンセルできないため、対応が難航する可能性もあります。
相手が返金を拒否する、または連絡がつかない場合には、法的措置をとることも検討しましょう。必要に応じて専門家などに相談することをおすすめします。
まとめ
コード決済サービスなどのキャンセルや返金は原則として利用した店舗が対応するため、ユーザーが手続きをすることは基本的にありません。コード決済サービスでの返金は詐欺の可能性があるため注意が必要です。送金や返金は公式の手順を確認し、相手の情報に誤りがないかを事前にしっかり確認しましょう。
キャッシュレス決済の広がりとともにそれを悪用した詐欺も増えています。最新情報を確認し、慎重に利用することが安全な取引につながります。
出典
独立行政法人国民生活センター 引き続き返金詐欺に注意!「○○ペイで返金します」と言われたら詐欺を疑って!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー