家族4人で結婚式に招待されました。ご祝儀「10万円」は無難でしょうか?
配信日: 2025.04.08

そこで今回は、「10万円」という金額が無難かどうかを検討しながら、ご祝儀の考え方やマナーについて解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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夫婦と子どもで出席する場合のご祝儀相場は?
一般的に、結婚式のご祝儀は出席する人数や関係性、提供される料理や引き出物の内容によって変わります。
まず、夫婦2人で出席する場合のご祝儀相場は、5〜7万円が目安とされています。これは「奇数の金額が割り切れず縁起がよい」とされる日本の慣習に基づいた金額です。夫婦で5万円を包むのは一般的ですが、新郎新婦との関係が近ければ10万円以上というケースもあります。
一方、子どもを同伴する場合はどう考えればよいのでしょうか?
未就学児を同伴する場合は、食事や引き出物の提供がない、あるいは簡易なものになることが多いため、ご祝儀に大きく反映させる必要はないとされています。しかし、子ども向けの食事(お子さまランチなど)が用意される場合や、席がしっかり用意されている場合には、1人あたり5000円程度を追加するのがマナーです。
小学生以上の子どもを同伴する場合は、大人と同じ料理が提供されることもあり、その場合は1人あたり1万円程度を目安に考えましょう。
ご祝儀「10万円」は高すぎる? それとも妥当?
結論からいえば、家族4人(夫婦+子ども2人)で結婚式に出席する場合、10万円というご祝儀は一般的な目安の範囲内といえます。
仮に夫婦で5万円、子ども2人分で各1万円とすれば合計7万円になります。そこに新郎新婦との関係性が親しい場合や、料理・引き出物の内容が充実していると予想される場合には、気持ちを込めて10万円以上包むことも一般的です。
なお、ご祝儀は「割り切れる数字(偶数)」を避ける傾向があります。ただし、末広がりを意味する8万円やキリのよい10万円は例外として許容され、新郎新婦との関係性や家族全員でのお祝いとして適した金額とされています。また、見た目にもバランスが取れており印象がよいでしょう。
特に親族や親しい友人の結婚式では、10万円を包むケースは珍しくありません。これは、見た目のインパクトだけでなく、「家族全員でしっかりお祝いしたい」という気持ちも込められる金額として適しているといえるからです。
ただし、新郎新婦との関係性や地域による慣習によって、金額設定は異なる場合があります。
それでも迷うときの判断基準とは?
ご祝儀の金額に迷う場合には、以下のポイントを参考にしてみてください。
1. 新郎新婦との関係性
親族、親しい友人、職場関係など、関係性によって金額を調整しましょう。関係性が近いほど、金額を多めに包むことが一般的です。
2. 子どもの年齢と人数
未就学児の場合は食事や引き出物が簡易的なことが多く、小学生以上になると大人と同等の料理や引き出物が提供される場合が多いです。提供される食事や引き出物の内容に応じて、金額を決めしましょう。
3. 会場の格式や立地
高級ホテルや有名レストランでの結婚式では、料理や引き出物の費用が高額になる傾向があるため、ご祝儀額を通常より多めに設定することが推奨されます。
4. 自分たちが過去にいただいた金額
以前に新郎新婦からご祝儀をいただいている場合、その金額に合わせるか、それより少し多めに包むことがマナーとされています。
また、周囲に同じ式に出席する親戚や知人がいる場合、事前に相談してみるのもおすすめです。特に親族間では「足並みをそろえる」ことが重視されるケースもあるため、事前に話し合っておくことでトラブルや誤解を防ぐことができます。
家族4人分のご祝儀の10万円は失礼ではなく、むしろ安心できる金額
家族4人で結婚式に招待された場合、ご祝儀として10万円を包むのはまったく問題のない金額です。ただし、地域や新郎新婦との関係性によって異なる場合があり、親族間で相談をして金額を調整することが推奨されます。
ご祝儀は、あくまでお祝いの気持ちを表すものです。無理をして多額を包む必要はありませんが、提供される料理や引き出物に見合った金額であることや、お祝いの気持ちが伝わる金額であることが重要です。
ご祝儀の金額で悩む際には、相場や周囲の意見を参考にしつつ、お祝いの気持ちを込めて結婚式に臨んでください。事前に準備を整えておけば、当日も安心して参加できるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー