運転中「一時停止」の標識に従って停まったのに、罰金「7000円」取られた! 何が問題だったの?「一時停止違反」のルールや罰則を解説
配信日: 2025.04.10

道路標識の「一時停止」に従い、しっかりブレーキを踏んだつもりだったのに、罰金と違反点数を取られてしまうのは納得できないですよね。しかし、多くのドライバーが「止まったつもり」になっているだけで、実際には一時停止違反をしているケースが少なくありません。
今回は、一時停止違反のルールや罰則、「止まったのになぜ違反?」という疑問の原因、一時停止違反を防ぐポイントについて解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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一時停止違反のルールと罰則
「一時停止違反」とは、「止まれ」の標識(一時停止標識)がある場所で、車両が完全に停止しなかった場合に適用される違反です。一時停止違反をすると、違反点数2点が加算され、7000円の反則金(普通車の場合)を支払わなければなりません。
なお、踏切を通過する際に一時停止をしなかった場合、踏切不停止等違反となり普通車の反則金は9000円となります。
一時停止違反の取り締まりは、特に見通しの悪い交差点や、一時停止標識のある場所で行われることが多いため、注意が必要です。
「止まったつもり」なのになぜ違反?
「確かにブレーキを踏んだのに、なぜ違反になったのか?」と疑問に思う場合もあるかもしれません。考えられる要因としては、大きく分けて2つ考えられます。
1つ目は「完全に車輪が止まっていなかった」という点です。一時停止においては、「車両が完全に停止する」ことが求められます。そのため、「徐行していた」「ブレーキを踏んでスピードを落とした」だけではダメで、車が完全に静止した状態にならないと違反となってしまうのです。
本人は止まったつもりでも、実際には完全停止しておらず、一時停止違反として取り締まられてしまうこともあるかもしれません。
2つ目は「停止する場所が間違っている」ことが考えられます。一時停止においては、停止線がある場合は停止線の手前で、ない場合は交差点の直前で停止する必要があります。仮に完全に停止していたとしても、正しい停止場所でなければ、「停止する場所が間違っている」と判断され、違反になることがあります。
一時停止違反を防ぐポイント
一時停止違反を防ぐためには、いくつかのポイントを意識することが大切です。
まず、「完全に停止」を確実に実行するために、「3秒間は停止する」ことを心がけましょう。
この「3秒ルール」は法律で定められているわけではありませんが、実際に停止して左右の安全を確認するためにも、必要な時間として広く認識されています。一時停止をする際には「1・2・3」とカウントしながら左右を確認し、「完全に停止したか」を意識しましょう。
また前記したとおり、一時停止の場所が間違っていると違反になるため、停止線がある場合は必ず停止線の手前で止まる必要があります。特に夜間や雨の日は、停止線が見えにくいことがあるので、事前に標識や道路の表示を確認し、速度を落としながら確実に停止線の手前で止まれるようにしましょう。
まとめ
一時停止違反は、「止まったつもり」でも実際には完全には停止できていなかったり、停止する場所を間違っていたりすることで起こります。
前記した「3秒ルール」や、停止線があればその手前で止まることを意識することで、違反を防ぐことは可能です。
一時停止標識がある場所では、止まる前に停止場所を確認し、ブレーキをかけた後は「車が完全に停止しているか」をしっかり確認するようにしましょう。
出典
警視庁 反則行為の種別及び反則金一覧表
警視庁 交通違反の点数一覧表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー