23区内で1人暮らししたいけど、「治安がいい地域」はどこ? 3位は「練馬区」、2位は「世田谷区」! 1位は? 家賃相場も紹介
配信日: 2025.04.14

本記事では転入転出が多い東京23区について、治安が良い地域はどこなのかを紹介します。

執筆者:小林裕(こばやし ゆう)
FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート
東京23区のうち、治安が比較的良い区
東京23区における比較的治安が良い区について、警視庁が公表している令和6年「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」を参考に、犯罪発生率(犯罪件数÷人口)を計算すると、次のようになっています。
1位:杉並区 (犯罪発生率 約0.42%)
杉並区は東京23区の西側に位置する住宅都市です。都内でも特に緑が豊かで、暮らしやすい街です。新宿へのアクセスもよくなりやすく、買い物やお出掛けには利便性が高いといえます。
2位:世田谷区 (犯罪発生率 約0.47%)
23区最多の90万人以上が暮らしています。区域の多くは閑静な住宅街で、中でも成城は高級住宅地として知られています。また、下北沢、三軒茶屋、二子玉川など商業・文化の発信地も数多くあります。
3位:練馬区 (犯罪発生率 約0.48%)
美しい公園が数多く点在しています。住宅街と繁華街のバランスが取れており、比較的静かに暮らせます。練馬駅から池袋駅までは乗り換えなしで約10分であり、都心エリアへのアクセスも良好です。
4位:文京区 (犯罪発生率 約0.48%)
由緒ある寺社や江戸の大名屋敷庭園の面影を感じる庭園など、歴史的景観が色濃く残っています。東京大学をはじめとする大学が多く創立されている「文教の地」です。
5位:目黒区 (犯罪発生率 約0.49%)
都心に近く住環境が整った街です。中目黒や自由が丘といったショッピングエリアもあります。区内北東部を流れる目黒川沿いは、都内屈指の花見名所であり、桜開花時期には多くの人々が訪れます。
上記5区は23区全体の平均犯罪発生率「約0.71%」を下回っており、比較的治安が良い区といえるでしょう。
ワンルームの家賃相場
不動産情報サイト「SUUMO」に登録されている賃貸物件の賃料を元に算出された家賃相場によると、紹介した5区のワンルームの家賃(2025年1月10日時点の情報)を高い順に並べると次の通りです。
目黒区:8万7000円
文京区:7万9000円
世田谷区:7万2000円
杉並区:6万7000円
練馬区:6万4000円
上記データによると、今回紹介の5区の中で最も家賃相場が高いのは目黒区で8万7000円、最も家賃相場が低いのは練馬区で6万4000円です。なお、このデータは、区ごとの家賃相場です。同じ区内でも駅への距離などによって家賃相場は変動しますので、あくまで1つの参考にしてください。
まとめ
東京23区内において、比較的治安が良い区について紹介しました。杉並区、世田谷区、練馬区、文京区、目黒区の5区が、犯罪発生率が平均以下の区です。会社の家賃補助の有無や通勤時の利便性を含めて、住まいを検討しましょう。
なお本記事は区ごとのデータをもとに紹介したものであるため、住まいを決定する前に必ず周辺の状況を確かめるなど、可能な限り下調べをするとよいですね。
出典
警視庁 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数
執筆者:小林裕
FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート