新幹線で「東京→大阪」に旅行予定! ぷらっとこだまなら「約3500円」安くなるって本当? グリーン車へも格安で“グレードアップ”できる?
配信日: 2025.04.14

しかし、通常の切符とは違うので注意すべきポイントを知っておかなければなりません。本記事では、ぷらっとこだまでどれくらい安くなるのか、そして利用する際に気をつけるべき点を詳しく解説します。

執筆者:浜崎遥翔(はまさき はると)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
ぷらっとこだまとは?
「ぷらっとこだま」は、JR東海ツアーズが販売する旅行商品で、「こだま号」の指定席を通常より安く利用できるプランです。
2025年4月中のぷらっとこだまの料金は、1万1110円(月~木曜日)、1万1460円(金曜日)、1万1640円(土日祝)に設定されています(ただしゴールデンウィーク期間にあたる4月25日以降は設定なし)。
東京駅~新大阪駅間の「のぞみ号」指定席料金は1万4720円(通常期の場合)です。例えば2025年4月1日(火曜日)であれば3610円、4月5日(土曜日)・6日(日曜日)でも3080円割安に移動できます。
また、ぷらっとこだまにはドリンク引換券が付いており、駅の売店で対象のドリンク1つと交換可能です。移動費を抑えつつ、ゆったりと旅を楽しみたい人にとって、魅力的な選択肢といえるでしょう。
格安でグリーン車に乗れるのも魅力
「のぞみ号」の指定席からグリーン車へのグレードアップには4870円の追加が必要ですが、ぷらっとこだまならおおむね1200円台の追加でグリーン車に乗れます。
例えば、2025年4月1日の場合「のぞみ号」の指定席は1万4720円ですが、ぷらっとこだまのグリーン車は1万2360円なので、グリーン車を使っても2360円お得です。
確かに「のぞみ号」は東京~新大阪間を約2時間30分で移動できますが、「こだま号」では約4時間かかります。所要時間に1時間30分の差はあるものの、移動にかかる費用を2000円以上安くしながらグリーン車に乗るというのは、悪くない選択でしょう。
「乗り遅れた場合はアウト」など、ぷらっとこだまの注意点
ぷらっとこだまの最大のデメリットは、移動に時間がかかることですが、それ以外にも注意すべき点があります。あくまでも旅行商品であり、通常の新幹線きっぷとは異なるため、事前にルールをしっかり理解しておくことが大切です。
当日の購入や変更は不可
ぷらっとこだまは当日購入ができません。さらに購入した後は、時間や日付の変更ができず、変更する場合は予約を取り消した上で再購入が必要になります。乗車日の前日から起算してさかのぼって10日目より取消料がかかるため、予定が変更になる可能性がある場合は注意が必要です。
乗り遅れた場合の救済措置はなし
通常の新幹線きっぷの場合、指定の新幹線に乗り遅れても、自由席に座るまたはデッキなどに立つことを条件に後続の新幹線を利用できます(当日に限る)。
しかし、ぷらっとこだまにはそのような救済措置がありません。乗り遅れた場合は後続の新幹線に乗れないばかりか、乗車券自体も使用できなくなります。改めて乗車券と特急券の購入が必要となるため、時間に余裕を持って行動することが重要です。
ぷらっとこだまが最安値とは限らない
ぷらっとこだまは通常のきっぷより安くなるケースが多いですが、必ずしも最安値とは限りません。
例えば、宿泊と新幹線がセットになったプランや日帰りプランを利用すれば、のぞみ号が利用できる上に、ぷらっとこだまとほぼ同じか、さらに安くなるケースがあります。ほかのプランも比較した上で検討するのが良いでしょう。
ぷらっとこだまはこんな人におすすめ
ぷらっとこだまは、移動費を抑えたい人やゆったりとした旅を楽しみたい人にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。
また、ちょっとした追加料金でグリーン車に乗れるのも大きなメリットです。長時間の移動でも快適に過ごしたい人にとっては、コストパフォーマンスの高い方法と言えます。
一方で、ぷらっとこだまは当日の購入や変更ができない、乗り遅れた場合の救済措置がないなどのデメリットもあるため、予定が変わる可能性がある人や時間に余裕がない人には向いていません。また、宿泊付きのセットプランなど、ほかのプランのほうがトータルで安くなる可能性もあるため、比較検討した上で選びましょう。
時間に余裕があり、コストを抑えつつ快適に移動したい人には、ぷらっとこだまは良い選択肢になるはずです。
出典
JR東海ツアーズ ぷらっとこだまの特徴
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士