妹の結婚式のご祝儀は「3万円」包むつもりです。親から「もう少し渡してあげたら」と言われたのですが、家族に渡すご祝儀はもっと多いほうがいいのでしょうか?
配信日: 2025.04.16

本記事では、兄弟姉妹へ贈るご祝儀の相場や適切な金額の考え方をはじめ、結婚祝いとしてギフトを贈る場合のポイントを詳しく解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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兄弟姉妹へのご祝儀の相場とは?
兄弟姉妹へ贈るご祝儀の相場は、一般的に3~10万円とされています。なお、贈る側の立場別でご祝儀を包む金額の目安は次のとおりです。
兄・姉として贈る場合:5~10万円
弟・妹として贈る場合:3~5万円
新社会人や未婚の場合:3万円
学生の場合:個人で包む必要なし
株式会社俄(京都市)が運営する結婚スタイルマガジン「結婚スタイルマガジントレンド調査2024」(調査時期:2024年8月、調査対象:20~79歳の男女3000人)によると、ご祝儀の平均額は兄・姉は5万6707円、弟・妹は4万8404円でした。この結果から、兄弟姉妹へ贈るご祝儀は3万円ではやや少ない印象です。
親族間のルールも確認を
ご祝儀の金額は、親族の慣習によって変わります。一般的な相場に関係なく、親族間で「兄弟姉妹は一律5万円」と決めていることもあります。
ご祝儀の金額を決める際は、両親や親族に事前に確認することが重要です。「せっかく多めに包んだのに、実は親族間にはご祝儀なしのルールがあった」というケースもあり得ます。
状況別のご祝儀の考え方
ご祝儀の考え方は、自分の立場によっても変わります。ここでは、ご祝儀の相場や考え方についてケース別に紹介します。
夫婦で贈る場合
夫婦でご祝儀を贈る場合は、5~10万円が一般的な相場です。上記の1人あたりの相場(3~5万円)を基準に考えると、妥当な金額になります。また、地域や年齢によっても異なりますが、自分が結婚した際に兄弟姉妹からご祝儀をもらっていれば、同額またはそれ以上を包むのがマナーとされています。
なお、結婚式に子ども連れで出席する場合には、子どもの人数に応じて食事代も追加することが一般的です。目安として、子ども用メニューが5000円、大人と同じメニューは1万円ですが、式場や地域によって異なることがあります。
実家暮らし・学生の場合
実家に住んでいる場合は、ご祝儀を親と連名で包むことがあります。この場合、個人として包む必要はなく、親が全体の金額を調整することが一般的です。
学生の場合は両親と同一世帯と考えるため、個人で包む必要はありません。親族間で特別な決まりがある場合には、その指示に従うとよいでしょう。自分でご祝儀を包まないことが気になる方は、結婚祝いのプレゼントを贈れば気持ちを伝えられます。
再婚や結婚式をしない場合
兄弟姉妹が再婚する場合や結婚式を行わない場合でも、初婚の相場と同額のご祝儀を渡すのが一般的です。しかし、再婚の場合は結婚式を挙げなかったり、ご祝儀を辞退されたりすることがあるかもしれません。そのような場合には、プレゼントを贈ってお祝いするとよいでしょう。
ご祝儀を渡すタイミングやギフトの選び方
ご祝儀は結婚式当日に受付で渡すことが多いですが、兄弟姉妹の場合は事前に渡すのが望ましいとされています。結婚式の1ヶ月~1週間前までに手渡しするのが理想的ですが、遠方に住んでいたり互いの都合が合わなかったりするときは、現金書留での郵送も可能です。
ギフト選びのポイント
ご祝儀とは別に、結婚祝いのギフトを贈ることもあります。その場合、ご祝儀+ギフトの合計額が適切な相場に収まるようにしましょう。ギフト選びのポイントは以下のとおりです。
夫婦で使えるものを選ぶ:ペアの食器セット、旅行券、高級家電など
実用性の高いものを選ぶ:キッチン家電、バスグッズ、カタログギフトなど
相手の希望を確認する:兄弟姉妹なら、無駄なプレゼントを避けるため希望を直接聞くのもおすすめ
新郎新婦のライフスタイルを考えながらギフトを選ぶことで、より気持ちが伝わり、記憶に残る結婚祝いとなるでしょう。高価であることよりも、「二人の新生活を応援したい」という温かな気持ちが込められていることが、何よりも大切です。
事前に親や親族と相談することが大切
兄弟姉妹へのご祝儀の相場は3~10万円ですが、贈る側の立場や年齢によって金額は変わります。兄・姉の立場で贈る場合は5万円以上を目安にするのが一般的です。
また、地域や親族間のルールにも左右されるため、事前に親や親族に相談することをおすすめします。ご祝儀は結婚式当日ではなく事前に渡すのがマナーとされているなど、友人が結婚する場合とは異なる対応が必要な点にも留意してください。
出典
株式会社俄 結婚スタイルマガジン 結婚スタイルマガジントレンド調査 2024
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー