同僚が車で「東京→新潟」へ旅行した際、高速料金が「2000円」以上お得になったとのこと。わが家も旅行を検討中ですが、どうすれば料金が安くなるのでしょうか?
配信日: 2025.04.16


執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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高速道路の料金を節約するための基本知識
高速道路をお得に使うためには、ETCカードを用意し、利用する曜日や時間帯を工夫する必要があります。
割引の前提となるETCカードの準備
高速道路の割引を活用するにはETCカードが欠かせません。ETCカードの取得方法や使用の前提条件、ETC車載器に関する情報は以下の通りです。
・ETCカードを申し込む
クレジットカード会社でETCカードを取得します。審査があり、名義人のみ使用可能です。 クレジットカードを持たない人は、保証金(デポジット)を預託しておく「ETCパーソナルカード」も利用できます。
自分のETCカードは、車載器が付いていればほかの車両(レンタカー等)でも使用できます。
・ETC車載器を購入・取り付け
ETCカードを自車で利用する場合、 カーディーラーやカー用品店、自動車整備工場などでETC車載器を購入し、取り付ける必要があります。
・車載器のセットアップを実施
車両情報を車載器に登録する「セットアップ」が必要です。セキュリティ上、必ず指定のセットアップ登録店で行います。
・カード使用時の注意点
高速道路の入口と出口では、同じETCカードを使用してください。異なるカードを使用した場合、通行料金の正常な精算ができません。
お得な時間帯を狙う|時間帯・曜日による割引制度
高速道路の料金は、走行する時間帯や曜日によって変動します。ここではNEXCO東日本・中日本・西日本が管理する割引対象区間で、深夜や休日に受けられる割引制度の内容を解説します。
・深夜割引
深夜割引の対象時間や割引率は図表1の通りです。
図表1
筆者作成
首都高速道路や京葉道路を利用した場合は、割引が適用されなかったり、割引適用期間が限られたりするため注意してください。
東京から新潟までの高速道路を深夜帯に走行した場合、走行区間や時期により異なりますが、通常約7000円の通行料金が、深夜割引で約4900円まで下がることがあります。
・休日割引
休日割引の対象日や割引率は図表2の通りです。
図表2
筆者作成
軽自動車や普通車、二輪車限定の割引となっているため、マイクロバスやキャンピングカー等で走行する際は割引の対象にはなりません。
なお、2025年度で休日割引が適用になる祝日は、図表3の通り2026年2月11日のみです。
図表3
NEXCO東日本 2025年度における休日割引適用除外日のお知らせ
3連休以外の土曜日に東京から新潟へ出発した場合も、通常約7000円の料金が4900円ほどになります。
ETCマイレージを貯めて割引|ポイント制度の魅力
ETCマイレージサービスでは、走行に応じてポイントが貯まり、後日の通行料金に充当できます。平日朝夕割引と合わせて、ポイント還元の仕組みや、効率的にポイントを貯める方法を解説します。通勤などで頻繁に高速道路を使う人には特におすすめのサービスです。
ETCマイレージサービスの登録と使い方
ETCマイレージサービスの登録は以下の通りです。
1. ETCカードと車載器管理番号、車両ナンバーの用意
2. ETCマイレージカードのサイトから申し込み
3. 名前や住所、ETCカード番号や車載器管理番号、車両ナンバーを記入
登録が完了次第、ポイントが付くので、走行当日の登録でもポイントを貯められます。
登録さえしておけば、自動的にポイントが貯まっていくので手間はほとんどかかりません。高速料金に応じて原則として10~100円につき1ポイントが付与されます。ポイントは還元額に交換され、通行料金に使用できます。
ETCマイレージサービスの登録で使える割引
ETCマイレージサービスに登録すると、図表4のように平日朝夕割引が適用されます。
図表4
筆者作成
頻度が高いほど還元率が高くなるため、月に何度も遠出する場合には利用価値があるでしょう。
高速料金を賢く節約するために、割引される時間や制度を利用しよう
高速道路をお得に利用するには、ETCカードの取得とETCマイレージサービスへの登録がおすすめです。そのうえで、深夜割引・休日割引・平日朝夕割引を上手に使い分けることで、高速料金を賢く節約できます。
旅行を計画する際は、料金所を通過する時間帯を意識し、公式サイトの料金案内を活用して最適なプランを立てましょう。
出典
ETC総合情報ポータルサイト 導入手続きの流れ
ETCパーソナルカードWebサービス ETCパーソナルカードとは
ETCマイレージサービス サービスのご案内
ETCマイレージサービス ポイントの付き方
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー