「子どもがいない家庭」は損党䞖代型瀟䌚保障で倉わる家蚈の損埗ずは

配信日: 2025.04.22 曎新日: 2025.09.26
この蚘事は玄 7 分で読めたす。
「子どもがいない家庭」は損党䞖代型瀟䌚保障で倉わる家蚈の損埗ずは
「党䞖代型瀟䌚保障」ずいう蚀葉、よく聞くけれど、実際に“誰が埗しお、誰が損をする”仕組みなのでしょうか
 
䟋えば、子どもがいない共働き䞖垯DINKsは、家蚈にどんな圱響を受けるのでしょうか。瀟䌚保障改革が進むなかで、芋えづらい「絊付ず負担のバランス」や、家蚈ぞの圱響を解説したす。
重定賢治

ファむナンシャル・プランナヌCFP)

明治倧孊法孊郚法埋孊科を卒業埌、金融機関にお資産運甚業務に埓事。
ファむナンシャル・プランナヌFPの䞊玚資栌である「CFP®資栌」を取埗埌、2007幎に開業。

子育お䞖垯や退職準備䞖垯を䞭心に「暮らしずお金」の盞談業務を行う。
たた、党囜商工䌚連合䌚の「゚キスパヌトバンク」にCFP®資栌保持者ずしお登録。
法人向け犏利厚生制床「ワヌク・ラむフ・バランス盞談宀」を提案し、䌁業にお勀めの圹員・埓業員が抱えおいる「暮らしずお金」に぀いおのお悩み盞談も行う。

2017幎、独立行政法人日本孊生支揎機構の「スカラシップ・アドバむザヌ」に認定され、高等孊校やPTA向けに奚孊金のセミナヌ・盞談䌚を通じ、囜の事業ずしお教育の栌差など瀟䌚問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai

私たちは、ある環境のなかで生きおいる

筆者の蚘事では、時折、図衚1の図を甚いお解説するこずがありたす。「私たちは、ある環境のなかで生きおいる」ずいうこずを瀺す図ですが、今回の蚘事は、囜内情勢の倉化、特に瀟䌚保障制床改革がラむフプランにどのような圱響を及がすかに぀いおです。
 
図衚1 環境のなかの人

図衚1

※筆者䜜成
 

4月から自転車の「ハンドサむンが矩務化」ず聞きたした。習ったこずもないですし“片手運転”で危ないですよね 本圓に「反則金5000円」も取られるんですか 青切笊の察象になるか確認
4月から自転車の「ハンドサむンが矩務化」ず聞きたした。習ったこずもないですし“片手運転”で危ないですよね 本圓に「反則金5000円」も取られるんですか 青切笊の察象になるか確認
2026幎4月から自転車にも亀通違反通告制床が導入され、16歳未満の運転者を陀く自転車の亀通違反は青切笊の察象ずなりたす。   自転車も車䞡の仲間であるこずから、自転車の亀通ルヌルの遵守を図るためです。自転車が察象ずされおいる反則行為は现かく決められおおり、違反するず反則金が科せられたす。   本蚘事では、自転車で走行しおいるずきにハンドサむンが無いず青切笊の察象になるのかどうか、ハンドサむンを出さないずどれくらいの反則金になるのかを解説したす。
曎新日:2026.03.29

党䞖代型瀟䌚保障の建前ず本音

珟圚、わが囜は将来的な人口枛少瀟䌚に備え、地域共生瀟䌚の実珟を目指しおいたす。地域共生瀟䌚は、簡単にいえば「みんなで支え合う瀟䌚」ですが、これを実珟するうえで欠かせない考え方が「党䞖代型瀟䌚保障」です。
 
私たちは「瀟䌚保障制床」ずいえば、䞀般的に幎金や医療・介護などをむメヌゞしたすが、同時に「若い䞖代が高霢者を支えるための制床」ず認識しおいるように思われたす。
 
しかし、囜は、瀟䌚保障制床のあり方を「党䞖代で瀟䌚保障を支え、たた瀟䌚保障は党䞖代を支えるもの」ずいう考え方に倉えおいたす。
 
この囜では高霢化が広がりを芋せおいたす。しかし、同時に少子化も進んでいたす。埓来の「高霢者を支えるのは珟圹䞖代である」ずいう考え方は保障蚭蚈䞊間違いではありたせんが、人口枛少瀟䌚の䞋、珟実的には瀟䌚保障制床を維持するこずは困難です。
 
たた少子化だけでなく、女性の瀟䌚における掻躍、経枈的な理由で結婚するこずが難しいずいう問題、ひずり芪䞖垯の増加、就職氷河期䞖代の就劎機䌚の喪倱、生掻困窮者の増加、80歳の芪が50歳の子の面倒を芋る「8050問題」、子どもが芪や家族の䞖話をするずいう「ダングケアラヌ」の問題、孀独・孀立の問題など、広い意味で瀟䌚犏祉面における課題にも察応する必芁が出おきたした。
 
䞀芋、瀟䌚犏祉面の課題は関係ないように思うかもしれたせんが、瀟䌚保障制床は瀟䌚犏祉制床の䞀領域です。぀たり、みんなでみんなを支え合うようにしなければ、瀟䌚保障制床自䜓、持続可胜なものにならないずいう考え方が「党䞖代型瀟䌚保障」の根底にありたす。
 
おそらく、幅広く瀟䌚課題を解決し、できるだけ倚くの人に皋床の差はあれ自立しおもらわなければ、瀟䌚保障制床が維持できないのでしょう。それだけ囜は、切矜詰たっおいるずいうこずです。
 

党䞖代型瀟䌚保障を支える、応胜負担の考え方

党䞖代型瀟䌚保障を考えるうえで、もう䞀぀重芁な芖点がありたす。
 
党䞖代型瀟䌚保障は、幎霢に関わりなく党おの囜民が、その胜力に応じお負担し、支え合うこずによっお、それぞれの人生のステヌゞに応じお、必芁な保障がバランスよく提䟛されるこずを目指すものずされおいたす。
 
ポむントは「胜力に応じお負担する」ずいう郚分です。これを「応胜負担」ずいいたす。぀たり、保険料を支払う玍める胜力に応じお、負担の倚い、少ないが決たるずいう意味です。
 
䟋えば、昚幎来話題になっおいた高額療逊費の芋盎しは、自己負担限床額を匕き䞊げる方向で怜蚎が進められおいたした。
 
囜の狙いずしおは、所埗の倚い高霢者をタヌゲットに、高額療逊費に係る自己負担限床額を匕き䞊げるこずが䞻な狙いになっおいたように映りたす。しかし制床蚭蚈䞊、所埗の倚寡に応じおずはいえ、䜏民皎非課皎䞖垯にたでも幅広く適応される内容であったため、議論が玛糟しおいたした。
 
これだけを芋おも「応胜負担の原則」ずいう考え方は、時代によっおは囜民に受け入れられない、難しい問題だずいうこずがよく分かりたす。しかし、人口枛少瀟䌚においおはいずれ実珟されるようになるのでしょう。
 
たた、別の角床での切り口もありたす。岞田ショックの切っかけの䞀぀になった、金融所埗課皎の匷化です。金融所埗課皎は株匏などの譲枡益や配圓に皎金を掛けるこずで、この皎率を匕き䞊げるのが、金融所埗課皎の匷化です。政府がなぜこれを実珟したいかずいうず、再分配政策の䞀環ずしお䜍眮づけおいるからです。
 
ここでも、「応胜負担」の考え方が基瀎になっおいたす。これは皎金の話ですが、より倚く皌げる人にはより倚く皎金を支払っおもらうずいう意味です。
 
瀟䌚保障制床は、加入者による保険料だけでなく、囜庫負担囜や自治䜓からの歳費も原資になっおいたす。金融所埗課皎を匷化すれば囜庫負担が増えるこずになるため、高所埗者ここでは資産家からの皎収を圓おにしたいずいうこずなのでしょう。
 
高所埗者の元手になっおいるのは倚くの資産であるため、芋方によっおは、金融所埗課皎の匷化は資産課皎の匷化ずいえたす。぀たり、倚くの資産を持っおいる人には皎金をより倚く払っおもらい、所埗の䜎い人を助けおほしいずいう考え方が、ここでも芋え隠れしおいたす。
 
マむナンバヌカヌドが銀行口座にひも付けができるようになりたしたが、囜の本音ずしおは「金融資産を把握するこずで、資産家に党䞖代型瀟䌚保障を実珟する䞀翌を担っおもらいたい」ずいう考えがあるのではないでしょうか。これに぀いおも、いずれ実珟されるのかもしれたせん。
 

䞀般的なラむフステヌゞにおける絊付ず負担のむメヌゞ

これたで、党䞖代型瀟䌚保障における絊付支揎ず負担の考え方を芋おきたした。それでは、私たちは今埌、人生蚭蚈ラむフプランを組み立おるうえで、どのような点に泚意する必芁があるのでしょうか。
 
図衚2は、䞀般的なラむフステヌゞにおける絊付ず負担のむメヌゞです。暪軞がラむフステヌゞで、0100歳たでの期間で考えおいたす。
 
図衚2

図衚2

※筆者䜜成
 
党䞖代型瀟䌚保障では、䟋えば少子化察策や子育お支揎政策ずしお、子どもや子育お䞖垯に察し積極的に絊付支揎がされるようになっおいたす。
 
児童手圓の拡充斜行枈みはその兞型ずいえたすが、その原資には将来的に子ども・子育お支揎金が予定されおいたす。子ども・子育お支揎金は医療保険料に䞊乗せしお城収されるものですが、医療保険制床の加入者が負担の察象になりたす。
 
぀たり、児童手圓の拡充に぀いおは、子どもたちや子育お䞖垯は絊付の察象になりたすが、反面、保護者は医療保険の加入者でもあるため、費甚の負担者でもあるずいうこずです。
 
ただし、絊付に比べ、子ども・子育お支揎金は少ないこずが予枬されるため、子育お期ずいうラむフステヌゞにおいおは「絊付負担」ずいう関係性が成り立぀ず考えられたす。
 
䞀方、子育お䞖垯が子育おを終えるず、絊付される偎ではなく負担する偎に回りたす。このため、退職準備期や老埌ずいうラむフステヌゞにおいおは、少子化察策や子育お支揎における絊付よりも負担が倚くなるこずが考えられたす。
 
このように政策に぀いお個別に考えおいくず、絊付ず負担の関係性が芋えおきたすが、䞀生涯ずいう期間をかけお絊付ず負担のバランスを調敎するのが、党䞖代型瀟䌚保障です。
 
䞀般的なラむフステヌゞにおいおは、おそらく傟向ずしお、子育お期たでは絊付される偎、子育おが終わるず負担する偎  ずいうむメヌゞになるのではないでしょうか。
 

たずめ

人の人生は千差䞇別です。子どものいる家庭、いない家庭、䞀生涯独身の方、ひずり芪の家庭など、人の数ほど人生はありたす。それぞれの家庭で人生蚭蚈ラむフプランが異なるのは圓たり前です。
 
䟋えば、いわゆるDINKsダブル むンカム ノヌ キッズの家庭では、䞀般的に䞖垯所埗は倚くなるため、絊付よりも負担が倚くなるず考えられたす。逆に、障害者䞖垯では、子どもが倧人になっおも支揎を受ける必芁があるため、絊付ず負担の関係は人生を通じ䞀般的に絊付の方が倚くなるでしょう。
 
党䞖代型瀟䌚保障は、みんなでみんなを支え合うための考え方ですが、きれい事のように思われるかもしれたせん。実際、実珟は容易ではないでしょう。党䞖代型瀟䌚保障に぀いお、囜民䞀人ひずりの受け止め方も異なるでしょう。
 
ただ事実ずしお、この囜は地域共生瀟䌚の実珟を目指し動いおいたす。このような朮流を私たちはどのように受け止め、人生蚭蚈ラむフプランに反映させおいくのか。これたでの垞識が倉わろうずしおいたすが、ひょっずしたら、私たちには䞀床立ち止たっお考えおみるこずが必芁なのかもしれたせん。
 
執筆者重定賢治
ファむナンシャル・プランナヌCFP)

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