自転車に乗りながら「イヤホン」で音楽を聴いて走行! 青切符なら「反則金5000円」になるって本当? 周りの音が聞こえていれば大丈夫? 注意点を解説
配信日: 2025.05.08

場合によっては罰金だけでなく懲役になる可能性もあるので、安全な使い方について理解することが大切です。
本記事では、イヤホンで音楽を聴きながら自転車に乗ったときの罰金などについて解説するので、気になる人は参考にしてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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イヤホンをして自転車に乗ったときは罰則対象?
イヤホンをして自転車に乗ったときは罰則対象になる可能性はありますが、すべてのケースでなるわけではありません。
「イヤホンやヘッドフォンを使用するなどして安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態での運転」は、重大な事故につながる可能性がある運転とされています。安全運転ができていないと判断されれば、5万円以下の罰金対象です。
しかし、これは考え方によっては、安全な運転に必要な音や声が聞こえているなら、イヤホンやヘッドフォンを使うことは禁止されていないということになります。
2024年の改正道路交通法において、自転車の交通違反に対して反則金を納付させる、いわゆる「青切符」による取締りの導入が規定されました。2026年4月1日から施行される方針で、警察庁は2025年4月24日に「青切符」の対象となる113の交通違反について、反則金の額の案をまとめ公表しました。
警察庁は4月25日から5月24日までパブリックコメントを実施したうえで政令の改正を行い、来年4月の施行後は、近年では自転車による危険行為が問題視されており、重大な事故につながるおそれのある違反について重点的に取締りを行う方針です。
地域によっては条例でイヤホンの使用が禁止されている
地域によっては、条例でイヤホンの使用が禁止されていることがあります。その場合は、安全運転か危険運転かに関わらず罰則対象になる可能性が高いです。
例えば、京都府では「京都府自転車の安全な利用の促進に関する条例」によって、イヤホンを使って自転車に乗らないように定められています。京都府以外にも、イヤホンの使用を条例で禁止している自治体がいくつもあります。住んでいる地域や移動で通る地域の条例について調べておきましょう。
なお、警察庁の発表した案では、イヤホンを使用しての自転車運転は、青切符の場合「公安委員会遵守事項違反」として反則金5000円です。
自転車の「ながらスマホ」の罰則が強化
2024年11月から、自転車の「ながらスマホ」の罰則が厳しくなり、スマホでの通話や画面を注視することが禁止されました。これは、手に持ったスマホの画面を注視することだけでなく、自転車に取り付けたスマホの画面注視も含まれます。
例外として、ハンズフリー装置を併用した通話や、停止した状態でのスマホ使用はできますが、運転中にスマホに触った段階で「ながらスマホ」と判断される可能性があります。
イヤホンの使用も含めて考えると、基本的に自転車に乗っている間はスマホを触らないほうがいいでしょう。
自転車運転中の「ながらスマホ」の罰則は、6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金、「ながらスマホ」によって交通事故を起こすなど交通の危険を生じさせたときは、1年以下の懲役または30万円以下の罰金です。
なお、警察庁の発表した案では携帯電話使用等(保持)」で青切符を切られた場合、反則金は1万2000円です。
まとめ
イヤホンで音楽を聴きながら自転車に乗ること自体は違反になりませんが、安全に必要な音や声が聞こえない場合は違反になる可能性があります。また、都道府県によってはイヤホンを使っている時点で条例違反に該当するので注意してください。
また、2026年4月からは自転車の交通違反も青切符の対象になり、傘差しやイヤホンの装着といった公安委員会順守事項違反などは5000円、ながらスマホは1万2000円の反則金対象になる見込みです。周りの人や自身の安全を守るためにも、運転に集中することが大切です。
出典
政府広報オンライン 2024年11月自転車の「ながらスマホ」が罰則強化!「酒気帯び運転」は新たに罰則対象に!
警察庁「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」等に対する意見の募集について 参考資料(自転車反則行為一覧)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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