更新日: 2019.06.26 暮らし

会社員からフリーランスになった でも、実際フリーランスで年収はどのぐらい?

執筆者 : 藤木俊明

会社員からフリーランスになった でも、実際フリーランスで年収はどのぐらい?
そろそろ多くの会社は年度末。この時期に勤めている会社を離れる人もいるでしょう。見送る送別会も開かれているかもしれません。
 
そして、「これからフリーランスでやっていくんだ」という同僚や先輩の声を聞いて、「いいなあ、自分もめざしたい」と思ったり、「いやいやそんな甘いモノじゃないだろう」と打ち消したりしている人もいるのではないでしょうか。
 
では実際、フリーランスになると年収はどうなるのでしょうか? 千差万別でしょうが、「フリーランス白書2019」によるとおもしろい傾向があるようです。
 
 
藤木俊明

執筆者:

執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)

副業評論家

明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。

藤木俊明

執筆者:

執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)

副業評論家

明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。

“がっつり働く層”では「年収600万円以上」のフリーランスが4~5割

フリーランスとパラレルワーカーの支援を行う非営利団体「一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会」(東京都中央区、代表理事 平田麻莉、以下「フリーランス協会」)は、フリーランスと会社員に対する実態調査を行い、その結果を「フリーランス白書2019」としてまとめ、3月6日公表しました。
 
気になるのは「会社員」と「フリーランス」の年収の違いですが、『フリーランスと会社員の年収比較』によると下記のようでした。

『・いわゆる標準的なフルタイムワーカー(月平均勤務時間が140時間以上200時間未満)の年収分布は、会社員とフリーランスで大きな差はありませんでした。フルタイムワーカーおよびハードワーカー(月平均勤務時間が200時間以上)の場合は、年収が600万円以上と答えたフリーランスは4~5割に上るのに対して、会社員は2~3割でした。
・フルタイムでない(月平均勤務時間が140時間未満)場合、年収が200万未満と回答したフリーランスは約3~5割に上るのに対して、会社員は10数%にとどまりました。』

この調査によると、“がっつり働く層”といえるフルタイムワーカー(月平均勤務時間が140時間以上200時間未満:つまり一日7時間働くとして20日以上あるいはもっと働く層)の年収分布では、「年収600万円以上」と答えた人は、フリーランスでは4~5割になるとのことです。
 
これは会社員では2~3割なので、“がっつり働く層”ではフリーランスのほうが稼げている人が多いという見方ができるかもしれません。
 
逆に、フルタイムでない(月平均勤務時間が140時間未満)をみると、「年収が200万未満」とした人は、フリーランスでは約3~5割に上るのに対して、会社員は10数%。ここはフリーランスでは稼げない人が多くなってしまいます。
 
そこでこの白書では「会社員は勤務時間の違いによらず過半数が年収200~600万円でした。一方、フリーランスは働く時間により収入が左右される程度が会社員より大きくなりました。」と述べています。
 
つまり、フリーランスになったからといって楽ができるわけではありません。収入を得ようとするなら、会社員より長い時間働くことも覚悟しなくてはならないということではないでしょうか?これは多くのフリーランスの方も感じられるのではないかと思います。
 

フリーランスは「ワークエンゲージメント」が高い

それでもフリーランスを選ぶ人は、お金だけではなくて「やりがいがあるから」 でしょうか?白書では「ワークエンゲージメント(仕事に対する熱意)」についても調査しています。白書によるとこれは国際的にみて日本は低いとされているそうです。

・会社員2.40
・フリーランス 4.01
※6が最大値

実はフリーランスのほうが、ワークエンゲージメントが高い、つまり、仕事に対して情熱を持って取り組めているということのようです。
 

まとめ

“がっつり働く層”(ある程度長い時間働く)では、フリーランスのほうが年収600万円以上望める可能性がありそうです。しかし、ゆるく働こうとすると、フリーランスの年収はぐっと下がります。当たり前のようですが、やらなければ収入が下がるだけのこと。
 
つまり、ある程度長い時間働くなら、自身の健康にも気をつけなくてはいけない、会社員以上に「自分を律する」ことが求められるでしょう。
 
ただし、仕事に対して情熱を持って取り組めているのはフリーランスの人たちのほう。言い尽くされたことですが、自身のやりがいをとるか、安定をとるかということですが、「会社員であれば当たり前に安定」ということにも、昨今疑問符がつきますね。よく考えたいものです。
 
※一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2019」
 
執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)
副業評論家
 

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