40代の夫婦で「家賃12万円」の賃貸マンションに10年以上住んでいます。「戸建て」か「分譲マンション」を買ったほうがお得でしょうか?

配信日: 2025.06.15 更新日: 2025.09.26
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40代の夫婦で「家賃12万円」の賃貸マンションに10年以上住んでいます。「戸建て」か「分譲マンション」を買ったほうがお得でしょうか?
賃貸マンションに長く住んでいると、「家賃を払い続けるのはもったいないのでは?」と感じることがあります。特に40代に差しかかると、「買うなら今がチャンスかもしれない」と考える方も少なくありません。
 
戸建てを買うべきか、分譲マンションが良いのか。それとも、このまま賃貸で暮らす方が合理的なのかと迷うのは、ごく自然なことです。
 
本記事では、賃貸と購入それぞれのメリット・デメリットを比較し、金銭面だけでなく将来の安心感も含めて考える「後悔しない住まいの選び方」について、わかりやすく解説します。
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今のまま賃貸で暮らすのは損? 家賃の総額を試算してみよう

月々12万円の家賃を10年払い続けた場合、すでに支払った家賃は1440万円になります。さらに20年、30年と住み続けると、将来的には4000万円を超える可能性もあります。
 
賃貸は気軽に住み替えができる一方で、どれだけ払っても資産としては残りません。また、老後に収入が減ったとき、家賃を払い続けられるかという不安も出てきます。
 
一方、持ち家であれば住宅ローンを完済すれば、毎月の住居費を大きく抑えられます。固定資産税や修繕費などの維持費はかかりますが、月額に換算すれば賃貸より低く抑えられるケースもあります。
 

戸建てと分譲マンション、それぞれのメリットと注意点

持ち家といっても「戸建て」と「分譲マンション」では大きく特徴が異なります。どちらにも初期費用が高い点は共通していますが、それぞれメリットと注意点があるため、ライフスタイルに合わせて選ぶ必要があります。
 

戸建ての特徴

・近隣との騒音トラブルが少ない
 
・庭や駐車場などの専用スペースを作りやすく、子育てやペットとの生活に向いている
 
・修繕や増改築など、タイミングを自由に決められる

ただし、自分で維持管理をすべて行う必要があり、老後の負担が大きくなる可能性もあります。また、防犯対策も自分でする必要があります。
 

分譲マンションの特徴

・駅から近いなど、立地が良く利便性が高い物件が多い
 
・セキュリティー対策や設備が充実していることが多い
 
・管理や修繕は管理組合が担ってくれる

ただし、毎月の管理費・修繕積立金がかかり、年数とともに金額が上がることもあります。また、駐車場代も別途必要になるケースが多いです。
 

持ち家購入の「損得」を左右する4つのポイント

購入を検討する際には、以下の4点を見極めることが大切です。
 
1.今後の居住年数
 
10年、20年と長く住む見込みがあるなら、賃貸より持ち家の方がコスト面で有利になるケースが多いです。
 
2.物件の資産価値
 
築年数や立地、周辺環境によって、将来売却できるか・価格が下がらないかを確認することも大切です。
 
3.ライフスタイルの変化
 
転勤や転職、子どもの独立など、将来の変化にも対応しやすいかどうかを意識しておきましょう。
 
4.購入資金やローン計画
 
頭金の準備やローン返済に無理がないかどうかも、しっかり見極めておきたいポイントです。
 
これらを考慮すれば、「買って良かった」と思える可能性がぐっと高まります。
 

【まとめ】今と将来、どちらも見据えた住まい選びを

40代は「家を買うならラストチャンスかも」と意識し始める方も多い世代です。
 
賃貸には住み替えの自由さや身軽さというメリットがありますが、長く住み続けると家賃総額が大きくなり、資産が残らないというデメリットもあります。
 
一方、持ち家は将来的な住居費を抑えられたり、資産として残せたりする可能性があります。ただし、購入には資金やライフプランに対する十分な検討が欠かせません。
 
今後の居住年数や資産価値、ライフスタイルの変化、そして住宅ローンの現実性など、いくつかの視点から冷静に判断することで、自分たちにとって納得のいく選択が見えてきます。
 
「損か得か」だけではなく、「将来も安心して暮らせるかどうか」という視点を大切にしながら、後悔のない住まい選びを進めていきましょう。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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