「オイル交換は半年に1回」整備士に“言われるがまま”払ってたけど、「年間1万円」はコストがかかる…頻度を減らしても問題ない? ディーラー・ガソリンスタンドなどの「交換費用」も確認

配信日: 2025.06.24 更新日: 2025.09.26
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「オイル交換は半年に1回」整備士に“言われるがまま”払ってたけど、「年間1万円」はコストがかかる…頻度を減らしても問題ない? ディーラー・ガソリンスタンドなどの「交換費用」も確認
車の維持費の中でも定期的に発生するのが、エンジンオイル交換の費用です。物価高騰が続く今、少しでも家計を楽にしたいと考える一方で、「半年に1回は交換しましょう」とディーラーや整備士に言われ、年間1万円近く支払っているという人もいるのではないでしょうか。
 
しかし、車とオイル技術の進歩により、オイル交換の頻度が見直されているのをご存じでしょうか。本記事では、メーカー推奨の交換サイクルと実際の必要性を検証します。
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オイル交換の目安は「1万5000キロメートルもしくは1年」! メーカーが示す実情

民間調査会社GfK Japanによるアンケートでは、ドライバーの46%がエンジンオイルの交換頻度について「6ヶ月に1回」と回答しています。しかし、自動車メーカーの取扱説明書では多くの車種で「1年または1万~1万5000キロメートルごと」が交換目安とされています。
 
例えば、トヨタではガソリン車を通常使用する場合で「1万5000キロメートルまたは1年」が推奨されています。一方、シビアコンディション(悪路・短距離走行などの過酷な使用条件)時は「7500キロメートルまたは6ヶ月程度」とされています。
 
つまり、交換サイクルはドライバーの多くが思っているより長くても問題ないというのがメーカーの見解と言えます。
 

交換頻度を減らすとどうなる? 燃費悪化から故障リスクまで

エンジンオイルを長期間交換しないと、古いオイルによる内部摩擦の増加でエネルギーロスが大きくなり、燃費が悪化します。また、オイルの性質も燃費に関わっており、適正な粘度の省燃費オイルを使うことで、2~3%の燃費改善効果があると報告されています。
 
さらに、エンジンの不調や損傷リスクも無視できません。潤滑作用が衰えたオイルを放置するとエンジンから異音が出るなどといったトラブルが起きやすく、最悪の場合、オイル劣化で「エンジン焼き付き(故障)」に至るケースもあります。
 
エンジン交換には高額な費用がかかるため、交換費用を節約しようとオイル交換を長期間怠ると、結果的に節約にならない可能性もあります。
 
ちなみに、中古車査定ではオイル管理の記録も確認され、怠っていると減点対象になり得ます。ただし、メーカー推奨どおりの間隔で交換していれば、深刻な悪影響はまずありません。
 

オイルはどこで換える? 費用比較と節約効果

オイル交換費用は依頼先によって大きく差が出ます。主な交換先別のオイル費用と工賃の目安は以下の通りです。

●ディーラー:約4000~1万2000円
●カー用品店:約2000~1万1500円
●ガソリンスタンド:約2000~8000円

車種やオイルの種類によって価格は大きく変動します。自分でエンジンオイルを購入して持参することで安く済む場合もありますが、持ち込みが禁止であったり工賃が逆に高くなったりする可能性もあるため注意が必要です。なお、排気量が大きい車ほど必要なオイル量が増え、交換費用も割高になります。
 
では、交換サイクルを見直すと、年間でどれほど節約できるでしょうか。平均的な自家用車の年間走行距離は約7000キロメートルと言われており、メーカーによると年1回の交換で十分なケースが多いです。軽自動車の場合、ディーラーで半年ごとに行っていたオイル交換を年1回に減らし、さらにカー用品店で行えば年間8000円前後の節約が可能となります。
 

運転パターンを確認しつつ、オイル交換のコストを削減しよう

ディーラーや整備士によっては「半年に1回」のオイル交換をすすめられることがあるようですが、現代の車は技術が進歩しており、メーカーが推奨する「1年または1万~1万5000キロメートル」でのオイル交換で十分と言えるでしょう。交換頻度を見直すことで、費用の節約が可能になります。
 
ただし、交換時期を大幅に延ばしすぎると燃費悪化やエンジン故障のリスクが高まり、結果的に高額な修理費用がかかってしまう可能性もあります。自分の運転パターンに合った交換サイクルを見つけて、愛車にも家計にも優しい適切なオイル交換のタイミングを探ってみましょう。
 

出典

一般社団法人 日本自動車工業会 JAMAGAZINE 2014 #48
国土交通省 自動車エコ整備に関する文献調査結果
国土交通省 エンジンオイルのメンテナンス不良による火災に注意!
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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