中学生の子に「毎月5000円」のお小遣いは少ない? 他の家庭はどのくらい渡しているのでしょうか?

配信日: 2025.06.26 更新日: 2025.09.26
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中学生の子に「毎月5000円」のお小遣いは少ない? 他の家庭はどのくらい渡しているのでしょうか?
中学生になると、友人との交流や部活動などでお金が必要になる場面が少しずつ増えてきます。毎月5000円というお小遣いが適切なのかは、子どもの生活スタイルや家庭の方針によって判断が変わるものです。
 
本記事では、中学生のお小遣いの全国平均を紹介しながら、金額を決める際に考えたいポイントや、教育方針に合わせた対応の仕方について解説していきます。
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中学生のお小遣いの平均額は?

全国の家庭では、中学生にどのくらいの金額のお小遣いを渡しているのでしょうか。まずは平均額のデータをもとに、実際の金額の目安や使い道の内訳、お小遣いの渡し方について見ていきます。
 

中学生のお小遣いの平均月額

株式会社DeltaX(本社:東京都千代田区)が運営する塾選びサービス「塾選」実施した、「『中高生のお小遣い』についての調査」(調査時期:2025年3月、調査対象:調査対象:中高生の子どもを持つ保護者100名)によると、月3390円が平均となっており、割合は図表1のとおりです。
 
図表1

金額/月 割合
1000円 4%
1500円 2%
2000円 12%
3000円 52%
3500円 8%
4000円 6%
5000円 12%
1万円 4%

出典:株式会社DeltaX 塾選「『中高生のお小遣い』についての調査」より筆者作成
 
図表1を見ていくと、最も多かったのは月に「3000円」で全体の52%を占めていました。次に多かったのは「5000円」で12%、「2000円」も同じく12%と続きます。「3500円」は8%、「4000円」は6%と、3000円前後に集中しているのが特徴です。
 
一方で「1万円」と答えた保護者は4%、「1000円」も同じく4%、「1500円」は2%という結果でした。
 
このデータから見ると、月に5000円を渡している家庭は少数派にあたり、平均と比べるとやや多めの金額です。家庭によって考え方はさまざまですが、5000円は中学生にとって少しゆとりのある額といえます。
 
また、高校生になると、お小遣いの平均額は月6410円と、中学生の頃よりも大幅に増える傾向があります。通学や部活動、買い物などで外出する機会が増えるため、必要なお金が自然と多くなることが理由です。
 

中学生のお小遣いの使い道

では、中学生はもらったお小遣いを何に使っているのでしょうか?
 
公益財団法人博報堂教育財団こども研究所の「トピックス調査レポート Vol. 7 令和5年のおこづかい事情」(調査日:2023年7月2日)によると、男女ともに「お菓子やジュースなど」が最も多く、女子(n=140)で55.0%、男子(n=136)では59.6%という結果が出ています。次に多いのは「本やマンガ」で、女子が37.9%、男子が39.7%と、こちらも共通しています。
 
3位は男女で違いがあり、女子は「カラオケやゲームセンター、プリクラ」(36.4%)に使う人が多く、男子は「ゲームソフトの購入」(31.6%)となりました。
 

中学生の60%が「決まった額」をもらっている

「『中高生のお小遣い』についての調査」によると、中学生へのお小遣いの渡し方について、「毎月決まった金額を渡している」と答えた家庭が全体の60%を占めています。
 
毎月の金額を決めて渡すスタイルは、子どもがお金を計画的に使う力を身につけるきっかけにもなります。親としても管理しやすく、ルールを決めやすい点もメリットです。
 

お小遣いの金額を決めるポイント

「『中高生のお小遣い』についての調査」によると、中学生のお小遣いの金額は、子どもの学年や年齢に応じて決める家庭が86%と多数派です。
 
それ以外にも、子ども自身に金額を考えさせたり、お手伝いやテストの結果によって金額を変えさせたりするといった工夫をしている家庭もあります。生活スタイルや子どもの成長に合わせて、お小遣いのルールも変えていくことが大切です。
 

家庭の教育方針によってルールを決めよう

お小遣いを通してお金の大切さや使い方を学んでいくなかで、各家庭の考え方に沿ったルール作りが欠かせません。
 
計画的に使う力を育てたり、トラブルを避けるための決まりを設けたりすることで、日常のなかで自然と金銭感覚が身についていきます。以下で、詳しく見ていきましょう。
 

計画的に使う習慣をつけさせる

中学生にお小遣いを渡すときはその使い道が本当に必要かどうか、自分で考える力を育てることが大切です。子どもと一緒にお金の使い方について話し合い、何にどれくらい使うべきかを伝えていきましょう。
 
また、お小遣い帳をつける習慣をつけることで、どんなものにお金を使ったかを記録できます。
 

友だちとの金銭の貸し借りをさせない

仲がよい友だちでも、お小遣いの貸し借りはさせないことが大切です。必要な金額が高い場合には、まず自分でお金をためてから購入させるようにしましょう。
 
また、友だちから「お金を貸してほしい」と頼まれたときには、大人に相談するように伝えることがポイントです。
 

お小遣いの金額は家庭ごとの考え方でOK

中学生のお小遣いは全国平均で月3390円という結果が出ていますが、各家庭の考え方や子どもの状況は異なります。大切なのは、金額の多い・少ないではなく、そのお金をどう使うかということです。
 
計画性を持たせたり、金銭トラブルを避けるルールを決めたりすることで、お小遣いを通じて子どもにお金の使い方を学ばせることができます。子どもの金銭感覚を育てるためにも、家庭でしっかりルールを作りましょう。
 

出典

株式会社DeltaX 塾選 「中高生のお小遣い」についての調査 (PR-TIMES)
株式会社DeltaX 塾選
公益財団法人博報堂教育財団こども研究所 トピックス調査レポート Vol. 7 令和5年のおこづかい事情
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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