共働き家庭で、小1の娘を夏休みだけ「民間学童」に預ける予定です。月額料金が「8万円」と知って驚いています…相場はどのくらいでしょうか?

配信日: 2025.07.05

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共働き家庭で、小1の娘を夏休みだけ「民間学童」に預ける予定です。月額料金が「8万円」と知って驚いています…相場はどのくらいでしょうか?
夏休みの預け先として、民間学童を検討するご家庭は年々増えています。特に共働きの家庭では、小1の子どもを1日中見てくれる安心感から「夏だけでも預けたい」と考える親も多いでしょう。しかし、いざ調べてみると「月額8万円!?」とその金額に驚く方も少なくありません。
 
今回は、民間学童の相場とサービス内容、公立学童との違い、そして後悔しない選び方についてわかりやすく解説します。
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夏休みだけの利用でも月8万円!? 民間学童の料金に驚く家庭が増えています

共働き家庭にとって、長期休暇中の子どもの預け先は大きな悩みのひとつです。特に小学校1年生など低学年のうちは、留守番も難しく、日中の見守りが必要になります。そこで注目されるのが「学童保育」。自治体が運営する公立のものと、民間企業や教育関連団体が運営する民営のものがあります。
 
民間学童では、学習支援や習い事、送迎サービスまで対応している施設もあります。ただし、夏休みなど長時間預けるケースでは、月額費用が一気に跳ね上がります。
 
たとえば、ある都内の民間学童では、夏休み期間の月額利用料が「8万円以上」というケースもあります。「たった1ヶ月でこんなにかかるの?」と驚かれるのも無理はありません。
 

民間学童の相場は? 地域やプログラムで差が大きい

民間学童の費用は、施設の場所や提供されるプログラムによって大きく異なります。夏休み期間中の全国的な相場としては、以下のようなイメージです。
 

・預かり中心型(遊び・自由時間が中心):月額4万5000円~7万円
・学習支援付き:月額5万円~10万円
・英語・プログラミングなど専門教育付き:月額8万円~15万円

 
特に都市部では、人件費や設備費が高いため、平均額も高めです。また、ネイティブ講師による英語レッスン、習い事がセットになっている学童では、教育費込みと考えると「高すぎる」とも言い切れません。
 
なお、「長期休暇だけの利用」は一時利用やスポット料金が設定されていることもありますが、割高になりやすい傾向があります。
 

公立学童との違いは? 費用・サービス・利用しやすさを比較

公立学童(放課後児童クラブ)は、自治体が主導しています。
 
こども家庭庁「令和6年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」によると、月額利用料の割合は4000円~6000円未満が27.8%で一番多く、次いで6000円~8000円が19.4%とされています。全国の約8割が月額1万円未満と、非常に安価です。
 
また、夏休みに利用する場合は、料金が変わらない自治体もありますが、平均1000円~2000円程追加料金がかかることがあります。
 
「同じ学童なのに、どうしてこんなに差があるの?」と思う方もいるでしょう。公立と民間では、目的や運営体制が異なるためです。公立学童では、保護者が働いていて昼間に家庭にいない子どもを安全に保育することを目的とし、サービスや教育内容は限られていることが多いです。
 
また、申し込みが抽選になることがあり、定員オーバーで利用できないケースも珍しくありません。さらに、延長保育や土日の預かり、送迎サービスを行っていない場合もあり、共働き家庭には不便なこともあります。
 
一方、民間学童はサービスが豊富で、時間の融通も利きやすく、「仕事と子育てを両立するための支援施設」という位置づけに近いです。費用がかかる分、習い事や生活スキルの習得など、教育的メリットを求める家庭にとっては魅力的です。
 

まとめ:家庭に合った学童を選ぶために大切なこと

月額8万円という費用は、確かに高額に感じられるかもしれません。しかし、提供されるサービスの内容や子どもにとっての経験価値を考慮すると、納得できる面もあるでしょう。とはいえ、家計への影響も見逃せません。以下のポイントを意識して検討してみてください。
 

・学童でどんな時間を過ごしてほしいか(遊び中心 or 学び中心)
・家からの距離や送迎の有無
・夏休みだけの利用が可能かどうか
・一時利用プランや割引制度の有無

 
それぞれの施設に問い合わせて、見学や体験をすることも大切です。家族にとって無理のない範囲で、子どもが楽しく過ごせる環境を見つけましょう。
 

出典

こども家庭庁 令和6年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況(令和6年5月1日現在)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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