ハウスメーカーの担当者から「上棟式はしますか?」と質問が! 費用に「10万円」以上かかると聞きますが“地鎮祭”を行ったのに必要でしょうか?

配信日: 2025.08.05 更新日: 2025.09.26
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ハウスメーカーの担当者から「上棟式はしますか?」と質問が! 費用に「10万円」以上かかると聞きますが“地鎮祭”を行ったのに必要でしょうか?
新しく家を建てるにあたって、施工を依頼している業者から上棟式(じょうとうしき)を行うか尋ねられるケースがあります。
 
しかし、令和5年度住宅市場動向調査によると、土地購入資金を除いた注文住宅の建築資金の全国平均は4319万円です。ただでさえ高い買い物をするのに、上棟式でさらに追加のお金がかかるのは避けたいと考える人もいるでしょう。
 
本記事では、上棟式の概要をはじめ、どの程度費用がかかるかについて解説します。
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上棟式とは

そもそも上棟式とは、住宅の骨組みが全て完成したタイミングで行う儀式のことです。地域や世代によっては、棟上げや建前、建舞とも呼ばれることがあります。
 
かつては住宅が完成するまで順調に工事が進むよう神様に祈るのが目的でしたが、現在は工事関係者にそれまでの感謝を伝えるのが主な目的になりました。
 

地鎮祭との違い

上棟式と混同されやすいものに、地鎮祭があります。地鎮祭とは家を建てる前に氏神さま、つまり土地の神に祈りをささげて、工事や入居後の安全を祈願する神事です。
 
上記の説明から分かるように、上棟式とは儀式を行うタイミング、目的が異なります。なお、以前は地鎮祭と上棟式、どちらも行うのが一般的でしたが、現在は片方、あるいは両方行わない人もいるようです。
 

上棟式にかかる費用の内訳

昨今の上棟式はある程度簡略化されていますが、それでも10万円程度かかるのが一般的です。以下では、上棟式の費用の内訳について解説します。
 

ご祝儀

上棟式にかかる費用として、まずご祝儀が挙げられます。ご祝儀の金額は渡す相手によって異なっており、それぞれの費用の目安は以下のとおりです。

・棟梁(とうりょう):2万円~5万円
 
・現場監督:1万円~3万円
 
・職人、そのほかの関係者:5000円~2万円

ご祝儀は、上棟式に参加する現場関係者の人数分だけ必要です。そのため、上棟式の前に担当者に参加人数を確認するのを忘れないようにしてください。
 
また、ご祝儀の金額は渡す相手だけでなく、地域によっても異なります。不安な人は、担当者にあらかじめ相場を聞いておきましょう。
 

飲食代

上棟式では、出席者に対して食べ物や飲み物も振る舞います。規模の小さい宴会を開く人もいれば、仕出し弁当を用意する人や、お菓子と飲み物だけ用意する人など、内容はさまざまです。
 
なお、費用の相場は2000~3000円程度を見込んでおきましょう。
 

お供え

上棟式のお供えとして、米、塩、酒、果物、野菜などを施主が用意します。費用の目安は1万円程度で、最近は「上棟セット」という形でまとめて売られているケースも多いです。
 

手土産

上棟式では、手土産を用意する場合もあります。手土産の金額は、2000~5000円が相場です。
 
なお、お土産の金額は参加者全員一律にすることもあれば、棟梁や現場監督などの分は若干高めにすることもあります。迷ったときは、担当者に相談したほうがよいでしょう。
 

上棟式をするか否かは、お世話になっている施工会社に相談して決める

最近では、上棟式を行わない人も増えており、業者サイドも負担をかけないように上棟式を断っているケースもあるようです。ただ、大工さんに上棟式を通じて感謝の気持ちを伝えれば喜んでもらえるでしょう。
 
上棟式を行う場合は、費用の相場を意識しつつ無理のない範囲で実施してください。
 

出典

国土交通省 令和5年度住宅市場動向調査報告書
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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