「お盆玉」があると聞きましたが、孫たちが来たら渡すべき? 「相場」はいくらですか?
お盆玉はどのように伝わってきたもので、誰から誰に渡すものなのか、よく分からないという人もいるかもしれません。
本記事では、お盆玉の歴史や相場、現金以外に渡すと喜ばれるものについてもご紹介します。
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「お盆玉」とは?
お正月に祖父母や親戚などから子どもたちに渡すお小遣いといえば「お年玉」ですが、8月13日から15日前後のお盆の時期にも、お年玉と同じように渡すお小遣いがあります。これは「お盆玉」と呼ばれるもので、江戸時代から続く習慣の1つです。
当時はお盆の時期になると奉公人に物品を渡すならわしがあり、この風習が受け継がれ、昭和初期には物品から現金に変わったとする説もあります。
お盆玉を渡す風習があったのは一部の地域のみでしたが、近年になってさまざまな企業がお盆玉の宣伝をおこなったことで、注目を集めるようになりました。
お年玉の場合は基本的に大人から子どもに渡すことがほとんどですが、お盆玉は子から親へ渡すなどのケースもあるようです。
お盆玉の相場はいくらぐらい?
お盆玉はあくまでも風習であり、必ず渡さなければならないものではありません。そのため、今回の事例のように「孫たちが来たら渡すべき? 」と悩んでいる場合は、状況や考え方で決めるとよいかもしれません。
例えば「お正月に会えなかったので、お盆に会えたときにお年玉の代わりとして渡す」という考え方もあるでしょう。
また、お盆玉の金額についても決まりが設けられているわけではありません。ただし、一般的には年齢が上がると金額も増える傾向があるようです。
株式会社マルアイが実施した「2024年お盆玉に関する実態調査と夏休みの動向調査」によると、孫へのお盆玉の金額について表1のような回答結果が出ています。
表1
| 金額 | 割合 |
|---|---|
| 100~500円 | 23.5% |
| 501~999円 | 20.2% |
| 1000~4999円 | 18.0% |
| 5000~9999円 | 15.8% |
| 1万~3万円以上 | 22.4% |
※株式会社マルアイ「2024年お盆玉に関する実態調査と夏休みの動向調査」を基に筆者作成
最も多かったのは「100~500円」の23.5%でしたが、次に多いのは「1万~3万円以上」の22.4%となっています。金額に大きく差があるのは、孫の年齢や会える頻度などが関係している可能性があります。
現金以外のものをお盆玉として渡してもよい?
「お盆玉は現金で渡さなければならない」という決まりはありません。もともとは物品を渡していたこともあるため、現金以外のものをプレゼントするのもよいかもしれません。
小さな子どもであれば、お菓子やおもちゃ、中学生や高校生に渡すのであれば、図書カードやQUOカードなどもおすすめです。
特に、QUOカードはコンビニやドラッグストアなど使えるお店が多いため、自分で買い物をすることが増えてくる中高生に喜ばれる可能性があります。現金だと物足りなさを感じる金額でも、QUOカードなら渡しやすいかもしれません。
お盆玉を孫に渡すかどうかは状況や考え方しだい|金額は孫の年齢によって大きく変わる場合もある
お盆の時期に祖父母や親戚から渡すお小遣いとして「お盆玉」と呼ばれるものがあります。江戸時代から一部の地域で続いてきた風習ですが、近年になってさまざまな企業が宣伝をおこない、注目を集めるようになりました。
お盆玉は必ず渡さなければならないものではありませんが、久しぶりに会うなど特別な状況であれば孫に渡してあげてもよいかもしれません。
相場としては「100~500円」「1万~3万円以上」が多いようなので、年齢によって渡す金額を決めるとよいでしょう。また現金ではなく、おもちゃやQUOカードなどをプレゼントする方法も1つの選択肢です。
出典
株式会社マルアイ 2024年お盆玉に関する実態調査と夏休みの動向調査(PR TIMES)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
