祖母に「昭和の記念切手」をもらった! 祖母は「価値がある」と言いますが、高く売れますか?“額面以上”になる場合もあるのでしょうか?

配信日: 2025.09.03 更新日: 2025.09.26
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祖母に「昭和の記念切手」をもらった! 祖母は「価値がある」と言いますが、高く売れますか?“額面以上”になる場合もあるのでしょうか?
夏休みに祖母の家を訪ねると、切手のアルバムなど昔のコレクションをながめながら語らう時間があったという人もいたのではないでしょうか? その中で「これは価値がある切手だ」と渡されると、「もしかすると高く売れるのでは」と期待が膨らむかもしれません。
 
しかし、切手の価値は古さや額面だけで決まるわけではなく、保存状態や発行枚数、人気のテーマなど複数の要素が関わります。
 
今回は、昭和の記念切手がどの程度の値段で取引されるのか、売却時の注意点、そして「お金の面」でどう考えるべきかを解説します。
里見るい

FP2級、日商簿記2級、建設業経理士1級、衛生管理者

切手の価値を左右するポイント

切手の価値は、「発行枚数と希少性」により変わります。大量に発行された記念切手は、いくらデザインが美しくてもコレクター市場では値上がりしにくい傾向があります。何十年たっても額面と同等か、わずかに高い程度で取引される場合がほとんどです。しかし、発行枚数が少ない切手はどのようなデザインであっても、希少価値がつきます。
 
印刷ズレ・色違いといったエラー切手は、本来市場には出回りません。人的ミスにより出てきた切手も人気があり、コレクター市場では、額面の数十倍以上で売買されるケースもあります。
 
また、「人気のデザインやテーマ」も無視できません。例えば、オリンピック記念や天皇即位に関連した切手など、歴史的なイベントに関する切手はコレクターの需要が高い傾向があります。
 
さらに「保存状態」も重要です。シミや色あせのない、ピンとした未使用切手はそれだけで価値が高まりますが、折れや汚れがあると一気に下がります。また、1枚ずつ集めているものより、シートで収集されているもののほうが価値が高まります。
 
祖母から譲られた切手が必ずしも高額になるとは限りませんが、状態が良さそうならば額面以上の値はつくでしょう。
 

昭和切手の相場と売却の注意点

気になるのは「実際、いくらで売れるの?」というところですよね。
 
希少価値がある切手なら、数千円と額面の数倍になることもあります。逆に発行量の多い切手は、額面以下でしか取引されないことも少なくありません。必ずしも古いから高く売れるわけではないのです。「正直、もっと高いと思っていたのに……」と感じる人も多いのではないでしょうか。
 
一方、発行枚数の少ない切手は、数千円から数万円の値がつくケースもあります。例えば、昭和天皇の即位記念切手や、終戦直後に発行された数量限定の切手などは、コレクター市場で根強い人気があります。ただし、高額取引には真贋(しんがん)鑑定が伴うため、必ず信頼できる業者で査定を受けるようにしましょう。
 
主な売却方法には、オークション、切手専門店などがメインでしょうか。オークションは競り合いで価格が上がる可能性がありますが、落札手数料も発生します。
 
そのため確実に適正価格を知りたい場合は、専門店での無料査定を利用するのがおすすめです。
 

まとめ

昭和の記念切手は、必ずしも高額で取引されるわけではありません。希少価値の高い切手は額面の数倍に跳ね上がることもありますが、逆に額面を下回ってしまう切手もあり、その幅は意外と大きいです。
 
現金化するか大事にしまっておくかは状況次第ですが、たとえ数百円にしかならない切手でも心が満たされる宝物なら、それこそ本当の意味で価値があるのではないでしょうか。
 
執筆者 : 里見るい
FP2級、日商簿記2級、建設業経理士1級、衛生管理者

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