大学進学で学校指定の「ノートPC代」が“20万円”!? これって普通の出費なのでしょうか?

配信日: 2025.09.09 更新日: 2025.09.26
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大学進学で学校指定の「ノートPC代」が“20万円”!? これって普通の出費なのでしょうか?
大学進学の準備では、入学金や教科書代などの大きな出費が重なります。その中で意外と見落とされがちなのがノートPCの購入費です。大学によっては学校指定の機種が案内され、価格が20万円前後になることもあります。
 
一般的な学生向けノートPCの相場は10万~15万円台が中心とされるため、金額を見て「高すぎるのでは?」と感じる家庭も少なくありません。
 
本記事では、大学生が購入するPCの相場や、指定モデルの価格が高めに設定される理由、そして市販モデルを選ぶ際のポイントを整理し、納得して選ぶための判断材料をお伝えします。
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大学生のノートPC、相場はどのくらい?

大学生活ではレポート作成やプレゼンテーション、調べ物など、PCは欠かせない道具です。一般的に、大学生が購入するPCの相場は10万~15万円前後です。また、大学生協で扱うPCは保証やソフト込みで15万~20万円前後が一般的です。
 
つまり、20万円という指定価格はやや高めといえます。特に文系でWordやExcel、インターネットが中心なら、10万円台前半のモデルでも十分に対応できます。
 

学校指定PCが20万円になる理由

指定PCが20万円と高額になるのには、いくつかの背景があります。
 
多くの場合、4年間をカバーする長期保証が付いており、故障時には修理費用が抑えられたり、無償で代替機を貸してもらえたりなど体制が整っています。
 
また、入学直後から授業で使えるように、Officeソフトや学科で必要とされる専用ソフトがあらかじめインストールされている場合や、インストールの手順を教えてもらえる場合もあります。
 
さらに、学内にはPCのサポートセンターが設けられていて、不具合が起きた際にはすぐに相談できる体制が整っています。
 
こうした保証やソフト、サポートをまとめて提供する「パッケージ料金」として設定されているため、本体代だけで比較すると割高に見えるのです。
 

指定PCのメリット・デメリット

指定PCの特徴を整理すると、以下のようなメリットとデメリットがあります。
 

■メリット

・故障しても大学を通じて修理・代替機が利用できる
 
・授業で必要なソフトや設定が整っている
 
・全員同じモデルを使うので授業やサポートがスムーズ

 

■デメリット

・市販品より高額で、性能に比べるとコスパが悪い場合もある
 
・文系学生にはオーバースペックになりがち
 
・選択肢が限られ、自由に選べない

指定PCは「安心」をお金で買う仕組みと考えるとわかりやすいでしょう。
 

市販モデルを選ぶならこのスペックが安心

指定PCを購入せず、市販品を選ぶ場合は以下を基準にすると安心です。

・CPU:Intel Core i5 / Ryzen 5 以上(動画編集や理系用途なら i7 / Ryzen 7)
 
・メモリ:8GB以上、快適に使うなら16GB
 
・ストレージ:SSD 256GB以上(研究データや動画保存が多いなら512GB以上)
 
・重量とバッテリー:持ち歩きやすさを考慮して、1.5kg以下。駆動時間は10時間以上が理想
 
・保証:持ち運びでのリスクを考慮し、落下や水濡れに備えて延長保証や保険を付けると安心

市販なら10万~15万円程度で十分な性能のモデルが手に入ります。理系学部や専門ソフトを使う学部なら、少し余裕を持ったスペックを選ぶと安心です。
 

まとめ

大学指定のノートPC代20万円は、一般的な相場である10万~15万円前後と比べると高めです。ただし、その中には4年間の長期保証や授業に必要なソフトの導入、学内でのサポート体制といった安心感が含まれています。つまり、単なる本体価格ではなく「安心料込みの価格」と考えると理解しやすいでしょう。
 
一方、市販のノートPCを選べば10万円台前半で十分に学業に対応できるモデルを購入できます。保証やサポートは自己管理になりますが、コストを抑えたい家庭には有力な選択肢です。
 
最終的には、安心を優先するのか、それとも費用を抑えるのかという家庭の方針やお子さんの学部での利用状況によって判断が分かれます。大学生活の4年間を支える道具だからこそ、値段だけでなく「どんなサポートが必要か」「どんな使い方をするのか」を見極め、自分たちに合った一台を選ぶことが大切です。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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