高速の出口で「カーナビが告げた金額」にビックリ!「料金所の表示」と違うけど、どちらが間違ってる?“割引になる時間”でもなかったのですが、どちらを信じればよいでしょうか?
しかし実際に料金所の表示を見るとカーナビの金額と違う、ということがあります。これは料金所の表示が間違っている場合も、カーナビの金額が間違っている場合もあります。では、どのように本来の金額を知ればよいのでしょうか。
本記事では、カーナビと料金所の表示、それぞれの誤りのパターンと、正しい金額を知る方法について解説します。
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カーナビが告げる金額が誤っている場合
カーナビが告げる高速道路の料金は、カーナビ各社が提供するデータに基づいています。そのため、カーナビの高速道路マップが最新でなければ、表示される料金が最新のものではない場合があります。高速道路の情報は変化が大きいので、多くのメーカーは年2回の更新データを提供しています。
カーナビの更新は、自動または手動で行いますが、ほとんどのカーナビでは「自分で更新しなければ情報は古くなる」と思っておいたほうがよいでしょう。
(1)スマートフォンのアプリで更新
(2)ハガキ等でメディア(DVDなどの更新ディスク)の送付を申し込み、更新
(3)ホームページからダウンロードしSDカード・USBスティックで更新
(4)Wi-Fiを用いて更新
なお、カーナビ自体が古くなると地図更新のサービスが受けられなくなるので注意が必要です。
料金所の表示が誤っている場合
高速道路出口の路側表示器で表示される金額が誤っていることもあります。多くの場合は路側表示器が正しいのですが、後日還元型の割引、大口・多頻度割引、障がい者割引などが適応されていると、金額が高く表示される(誤っている)ことがあるのです。
例えば、ETC平日朝夕割引は、割引対象区間を1ヶ月に5回以上走行すると30~50%が割引(還元)されます。これは後日還元型の割引で、利用月の翌月20日に割引分がETCマイレージサービスで還元され、高速道路通行料金の支払いに利用できるという仕組みです。高速道路出口の料金所では、割引前の金額が表示されます。
また、深夜割引は、現在「即時割引」なのですが、今後は「後日還元型」に移行するとNEXCO3社から発表されています。移行時期は未定です。
還元はキャッシュバックと違うので、現金でもらえるわけではありません。還元額が付与されたあとの通行料金の支払いに利用できます。還元額の有効期限はありませんが、730日間、ポイント数や還元額増減がないとマイレージ登録は取り消され、還元額も消滅するのでご注意ください。
大口・多頻度割引、障がい者割引は還元型の割引ではないのですが、路側表示器には割引前の金額が表示されます。後日カード会社から請求するときに正しい料金が提示される流れです。
一方、ETC休日割引は、路側表示器の表示にも反映されます。
正しい金額を知る方法
ETCを通過するとき、請求金額はいくらなのか、割引が適用されるなら実際に何円が割引されたのか気になりますよね。割引分の還元額は、カード会社からの請求明細には記載されません。ではどのように確認するのがよいでしょうか?
確実な方法は2つです。
・ETCマイレージサービス
ETC利用照会サービスは、高速道路の6社が共同で運営している、ETCの利用実績が確認できるサービスです。一方、ETCマイレージサービスは、首都・阪神以外の高速道路4社が運営している、通行料金に応じてポイントを付与するサービスです。
これらに登録しておくことで、還元額明細を確認することができます。
まとめ
高速道路利用時、料金所の表示とカーナビが提示した金額が違うのであれば、原因は二つ考えられます。割引制度を使っていないのにカーナビの料金表示が違うという場合、カーナビを更新していないことが原因です。割引制度を使っていないなら、料金所の路側表示器が正しいと言えます。
ただし、料金所に表示された金額が常に正しいわけではなく「割引前の金額が表示される場合がある」ことを覚えておきましょう。それが分かっていれば「金額が想定以上に高い!と慌てることはありません。
なお、後日還元型の割引を受けるにはETCマイレージサービスへの登録が必須となります。還元額を確認するためにも、定期的にログインする習慣をつけておくのがよいでしょう。
出典
ETC利用照会サービス
ETCマイレージサービス
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
