車を持たないわが家、身分証明書の代わりに「娘の免許取得費用30万円」は高く感じます……。そもそも身分証明書として「運転免許証」を取得する人が“20%以上”もいるって本当ですか!?

配信日: 2025.10.29
この記事は約 4 分で読めます。
車を持たないわが家、身分証明書の代わりに「娘の免許取得費用30万円」は高く感じます……。そもそも身分証明書として「運転免許証」を取得する人が“20%以上”もいるって本当ですか!?
運転免許証を、車の運転の目的だけでなく、身分証明や就職活動のために取得する方もいるようです。これから取得する方は、免許取得費用の相場がどの程度なのか気になるでしょう。
 
また、身分証明書として運転免許証を取得する人はどの程度いるのでしょうか。本記事では、免許取得費用の相場と身分証明のために取得した人の割合、マイナ免許証の概要を解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

そもそも免許取得費用の相場は「20~30万円程度」

合宿制自動車免許取得の情報サイトを運営する株式会社サクラスの調査を基に、年代別の免許取得費用を表1にまとめました。20~30代は25万~30万円未満、40代は20万~25万円未満が最多となっており、免許取得費用は20万~30万円程度が相場と考えられます。
 
表1

20代 30代 40代
15万円未満 7.8パーセント 8.0パーセント 4.8パーセント
15万~20万円未満 24.2パーセント 26.7パーセント 26.3パーセント
20万~25万円未満 20.1パーセント 26.1パーセント 27.8パーセント
25万~30万円未満 30.5パーセント 27.0パーセント 25.6パーセント
30万~35万円未満 15.9パーセント 10.4パーセント 11.9パーセント
35万~40万円未満 0.6パーセント 1.2パーセント 2.1パーセント
40万円以上 0.9パーセント 0.6パーセント 1.5パーセント

出典:株式会社サクラス「『普通自動車免許取得費用の年代別比較」に関する調査」
 
なお、モビリティサービスを展開する株式会社KINTOが18~25歳を対象に実施した2023年の調査によると、教習所の費用を全額自己負担すると回答した人は55.1パーセントでした。親族が一部負担すると回答した人は20.2パーセント、親族が全額負担すると回答した人は24.7パーセントとなっています。
 

身分証明のために免許を取得した人は「20%以上」

akippa株式会社の調査を基に、運転免許を取得した理由のランキングを表2にまとめました。運転を前提とした理由が上位に並んでいますが、その中でも身分証明のために免許を取得した人は20パーセント以上もいます。
 
仕事のために免許を取得した人も20パーセント弱おり、個人所有の車がなくても取得する層は一定数存在するようです。
 
表2

取得理由 割合(複数選択可)
車がないと生活が不便だから 45.7パーセント
車・バイクが好きだから 35.7パーセント
時間がある時に取っておきたかった 35.1パーセント
運転への憧れ 32.2パーセント
身分証明書になるから 21.7パーセント
仕事上必要だから 19.9パーセント
周囲の影響 11.1パーセント
その他 3.7パーセント

出典:akippa株式会社「運転免許に関する調査結果」
 

令和7年3月からは「マイナ免許証」が導入されている

本人確認書類として広く使われてきた運転免許証ですが、令和7年3月にはマイナ免許証の運用が始まっています。
 
マイナ免許証とは、内蔵のICチップに免許情報が記録されたマイナンバーカードです。顔写真付き身分証明書として多くの機関で利用できるようになったこともあり、便利な本人確認書類としての運転免許証の優位性は下がったといえるかもしれません。
 
また、マイナ免許証は運転免許証に比べ、更新時や講習受講時に必要となる各種手数料も安く、更新や住所変更などの手続きが簡単というメリットもあります。なお、マイナ免許証の運用開始後も運転免許証は利用可能で、現状廃止される予定はありません。
 

まとめ

運転免許取得費用の相場は20万~30万円程度で、教習所に通っている18~25歳の半数以上は教習所の費用を全額自分で負担しているようです。
 
身分証明のために免許を取得した人は20パーセント以上で、車の運転を目的にしていなくても取得する層は一定数存在します。車を所有していない人や本人の意向によっては、高額な費用を無理に捻出して運転免許を取得せず、マイナンバーカードで代替するのもよいでしょう。
 

出典

株式会社サクラス「普通自動車免許取得費用の年代別比較」に関する調査
株式会社KINTO
株式会社KINTO 夏本番、Z世代の自動車教習生に聞いた!免許を取りたい理由は「ドライブしたいから」が1位に
akippa株式会社 【運転免許に関する調査結果】95%以上が20代までに運転免許を取得(PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問