彼氏に「結婚式はお金のムダ」と言われショック! たしかに「300万円」あれば“子どもの大学費用”になりますが、ご祝儀もあるなら式を挙げて大丈夫ですよね?

配信日: 2025.11.16
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彼氏に「結婚式はお金のムダ」と言われショック! たしかに「300万円」あれば“子どもの大学費用”になりますが、ご祝儀もあるなら式を挙げて大丈夫ですよね?
結婚するとなったときに、2人が最初に直面する大きなイベントが結婚式というカップルは多いでしょう。結婚式は数百万円もの費用がかかるため、式を挙げることに消極的な人は珍しくありません。
 
それでも「一生に一度のイベントで、親への感謝を示す場でもあるのだから、多少の費用がかかってでも実施したい」という人もいれば、「その費用を将来子どもができたときにかかる教育費に充てたい」と考える人もいて、カップルの間で意見がすれ違うこともあるでしょう。
 
また、結婚式には多額の費用がかかるとはいえ、参列者からはご祝儀を受け取れるため、実質的な負担は幾分か軽くなります。そのため「今後起こりうるライフイベントにはさほど影響しないのではないか」と、結婚式を挙げることに前向きになる人もいるでしょう。
 
本記事では、結婚式を挙げたときにかかる費用負担とご祝儀について示し、将来のライフイベントにどれだけ影響を及ぼすのか解説します。将来を踏まえたうえで話し合うと、お互いの意見がまとまりやすくなるため、ぜひ参考にしてください。
土田崇央

FP2級、AFP、簿記3級、クレジットカードアドバイザー3級、住宅ローンアドバイザー

結婚式にかかる費用負担はご祝儀込みでいくら? 平均額を解説

大手結婚情報誌「ゼクシィ」の調査によると、結婚式にかかった費用は挙式・披露宴込みで平均327万1000円とのことです。費用負担が大きいと感じるカップルは多いでしょうが、参列者からご祝儀を受け取れるため、実質的な負担額は大幅に抑えられます。
 
同調査によると、受け取ったご祝儀の総額は平均197万8000円とのことなので、実質的な負担額は129万3000円となります。
 
図表1

図表1

ゼクシィ 【結婚式のお金はいくら?】相場や項目別平均費用などまるっと解説! より筆者作成
 

負担の大きさは、今後起こりうるライフイベントをもとに判断する

実質的な負担額が100万円台前半と聞くと、費用を理由に挙式をためらっていた人でも、何とかなりそうと感じる場合もあることでしょう。しかし、金銭感覚は人によって異なり、100万円台前半であっても負担が大きい・小さいと意見がすれ違うカップルは少なくないかもしれません。
 
意見をすり合わせるために、まずは今後起こりうるライフイベントを洗い出すことをおすすめします。身近なところだと、子どもの教育費や自家用車の購入などはイメージが湧きやすいでしょう。
 
子どもの教育費は、日本政策金融公庫によると、全て公立の場合は幼稚園3年間で47万3000円、小学校が6年間で211万2000円とのことです。1年あたりの平均値を用いて単純に計算すると、幼稚園3年間と小学校2年間で117万7000円(=47万3000円+211万2000円÷6×2)となり、先に算出した結婚式の実質負担額と同等近くになります。
 
図表2

図表2

筆者作成
 
また、結婚後に自家用車の購入を検討している人は、車種ごとにいくらかかるか把握しておくことをおすすめします。ファミリーカーであれば、新車価格で300万円を超えることも珍しくありません。軽自動車にするとしても、新車であれば200万円前後は見ておいたほうがいいでしょう。
 
具体的な数字をもとに判断することで、「将来のことは後で何とかなるから結婚式を挙げられる」「将来を見据える必要があるから我慢する」と合理的な判断を下せるようになり、お互いが納得しやすくなります。
 

大丈夫かどうかは人によって異なる。さまざまな状況をシミュレーションすることが大切

金銭的な理由で結婚式を挙げるかどうか意見がすれ違った場合、まずはご祝儀も考慮した実質的な負担額をもとに判断することをおすすめします。実際に受け取るご祝儀はまとまった金額になるため、考慮するかどうかで判断基準が大きく変わるものです。
 
とはいえ、ご祝儀はあくまで参列者側の気持ちによるものです。ご祝儀を考えれば実質的な負担の想定は軽くなるものの、あてにしすぎると、挙式後に「思ったより負担額が大きかった……」ということも十分に考えられます。
 
また、将来に影響を及ぼすかどうかは、夫婦の資産状況や思い描くライフスタイルによって異なる点も考慮すべきです。そのため、判断する際は金額だけでなく、2人が理想とするライフスタイルを話し合い、将来かかりうる費用を算出した後に決断することをおすすめします。
 
2人で将来の話し合いをしたうえで決断を下せれば、結婚式を挙げたかどうかに関係なく、幸せな夫婦生活を送れるようになるでしょう。
 

出典

株式会社リクルート ゼクシィ 【結婚式のお金はいくら?】相場や項目別平均費用などまるっと解説!
 
執筆者 : 土田崇央
FP2級、AFP、簿記3級、クレジットカードアドバイザー3級、住宅ローンアドバイザー

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