友人に「保育料が7万円からゼロ円になる」と言ったら、「お金持ちでいいね」と返答が…みんな“同じだけ払ってる”と思ったのですが、高いほうでしたか? うっかり「収入バレ」する理由とは
なぜ「うれしい」という話が、「裕福」という評価につながってしまうのでしょうか。本記事では、保育料無償化の仕組みや保育料の決まり方を整理しながら、その理由を考えていきます。
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保育料無償化の基本ルール
保育料無償化は、幼児教育・保育の負担軽減を目的として始まった制度です。こども家庭庁によると、原則として3歳から5歳までの全ての子どもについて、保育所・認定こども園・幼稚園などの保育料が無償化されています。
一方、0~2歳児については、全ての家庭が無償化の対象になるわけではなく、住民税非課税世帯に限られます。
※自治体によっては国の制度に上乗せする形で、2歳児以下を支援する制度がある場合もあります。
そのため、3歳を境に「それまで毎月払っていた保育料が一気にゼロになる」というケースも珍しくありません。
保育料は家庭ごとに大きく違う
2歳までの保育料については、全国一律ではありません。年収や住んでいる自治体、子どもの年齢、第1子か第2子かなどによって変わってきます。そのため、同じ年齢の子どもを保育園に通わせていても、月数千円の家庭もあれば、数万円かかる家庭もあります。
「月7万円」は高い水準
それでは、月7万円という保育料は、どの程度の水準なのでしょうか。
例えば、横浜市の場合、0~2歳児(3号認定)の第1子の保育料は、所得に応じて全27区分に分かれています。このうち、月7万円前後の保育料が設定されているのは、上位数区分にあたる比較的所得の高い世帯向けの区分です。
つまり、「7万円を払っていた」という事実だけを見ると、所得水準が比較的高く、自治体の中でも上位層に近いと受け取られやすい状況だったと考えられます。
なぜ「裕福でうらやましい」と言われたのか
「月7万円の保育料がなくなってうれしい」と伝えられた友人が「うらやましい」と感じた理由は、数字の受け取り方にあります。
多くの人にとって、「保育料=数万円でも大きな負担」という感覚がある中で、「7万円払っていた」という金額は、「それだけ払える余裕がある家庭」と映りやすいでしょう。
その結果、本人としては「やっと負担が減って助かる」という気持ちで話したつもりでも、聞き手には「高額な支出をこなしてきた=裕福」という印象が残ってしまった可能性があります。
また、前記の通り、保育料が7万円というのは、区分としてかなり高い水準です。友人もそのことを知っていたとすると、かなり所得が多くてうらやましいと感じても不思議ではないでしょう。
こうした話題で気まずくならないための工夫
保育料やお金の話は、どうしても受け取り方に差が出やすいテーマです。気まずさを避けたい場合、次のような話し方をするのがいいかもしれません。
・具体的な金額はあえて出さない
・「制度のおかげで助かっている」と表現する
・「やっと少し余裕が出そう」など、感情寄りで話す
金額そのものよりも、「ありがたい」「助かる」という気持ちを中心に伝えることで、不要な誤解を避けやすくなるでしょう。
まとめ
「保育料が月7万円かかっていた」という事実は、制度上は比較的高い所得区分に属していた可能性を示します。そのため、友人から「裕福でうらやましい」と言われるのは、数字から受けた印象によるものと考えられます。
保育料無償化は、子育て世帯を特別扱いする制度ではなく、家計負担を軽減するための仕組みです。お金の話題は受け取り方次第で誤解を生みやすいため、伝え方を少し工夫することで、無用な気まずさを避けることができるでしょう。
出典
こども家庭庁 幼児教育・保育の無償化
横浜市 令和7年度横浜市子ども・子育て支援新制度利用料(保育料)(月額)
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
