息子に「児童手当、貯めてなかったの?」と責められショック! 大学の初年度納付金“150万円”が払えないのですが、わが家は「年収500万円」…使ってしまうのは仕方ありませんでしたよね…?

配信日: 2026.02.05
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息子に「児童手当、貯めてなかったの?」と責められショック! 大学の初年度納付金“150万円”が払えないのですが、わが家は「年収500万円」…使ってしまうのは仕方ありませんでしたよね…?
息子が念願だった私立大学に合格し、喜んだのもつかの間、届いた合格通知書に同封されていた振込用紙を見て血の気が引く思いをしたという人もいるのではないでしょうか。
 
「入学金と前期授業料、合わせて約90万円。後期の分も含めると初年度納付金は150万円……」
 
貯金はほとんどなく、今すぐ払える金額ではなく頭を抱えていたら、その様子を見た息子が、「今まで国からもらっていた児童手当があるでしょ? あれ、全部貯めてくれていたら200万円以上あるはずだよね。まさか、全部使っちゃったの?」といわれたとしたら……
 
年収500万円、家族4人の生活は毎月カツカツ。決してぜいたくをしたわけではないものの、息子の「なんで貯めてくれなかったの?」という言葉は、親の心に深く突き刺さるでしょう。
 
本記事では、このようなケースを想定し、児童手当が「生活費に消える」メカニズムと、今から資金を用意するための緊急策について解説します。
高橋祐太

2級ファイナンシャルプランナー技能士

児童手当は「全額貯金」で230万円になる

息子の指摘通り、児童手当の総支給額は非常に大きな金額になります。 2024年10月の制度拡充により、支給期間が「高校生年代(18歳到達後の最初の3月31日)」まで延長されました。
 
もし、生まれた時から高校卒業まで、一度も使わずに全額貯めていた場合、誕生月によって多少の差はありますが、総額は次のようになります(※第1子・第2子の場合の目安)。
 

【児童手当の総額シミュレーション】

・0歳~3歳未満(月1万5000円×36ヶ月):54万円
・3歳~18歳(月1万円×180ヶ月):180万円
・合計:234万円

 
私立大学の初年度納付金の平均は文系で約120万円、理系で約160万円です。児童手当さえ残っていれば、入学費用と当面の授業料を十分に賄える計算になります。 息子が「あるはずだよね」と怒るのも、数字の上では無理もないかもしれません。
 

生活費に消えたのは「仕方ない」こと?

しかし、現実には多くの家庭で児童手当が「生活費」として消えています。 特に年収500万円前後の世帯では、近年の物価高騰や電気代の値上がりにより、家計の余力はほとんどない世帯が多くなっています。
 

・給与振込口座と同じ口座に児童手当が入る
・引き落とし日にお金が足りず、児童手当で補填(ほてん)される

 
このように、意図的に「使ってやろう」と思ったわけではなくても、日々の食費や塾代、スマホ代の支払いなどに「いつの間にか吸い込まれていった」というのが実情ではないでしょうか。 「子どもにご飯を食べさせるために使った」のですから、決して無駄遣いではありません。親として「仕方なかった」と自分を責めすぎる必要はないでしょう。
 
ただし、「教育費として残っていない」という厳しい現実だけは、直視しなければなりません。
 

「見ないふり貯金」ができなかった今、どうする?

まだ子どもが小さい家庭であれば、「児童手当専用の口座を作り、キャッシュカードは封印する」といった対策が有効ですが、もう大学入学は目前です。「使ってしまったものは戻らない」と腹をくくり、資金調達に動く必要があります。
 

1. 国の教育ローン(日本政策金融公庫)

もっとも有力な選択肢です。 奨学金(日本学生支援機構)の多くは「入学後」に振り込まれるため、最初にかかる入学金や前期授業料には間に合いません。一方、「国の教育ローン」は合格発表後すぐに申し込め、入学前の納付金に充てることができます。固定金利で安心感があり、子ども1人につき350万円まで借入可能です。
 

2. 労働金庫(ろうきん)などの入学時必要資金融資

労働組合や生協の会員であれば、ろうきんの教育ローンが低金利で利用できる場合があります。奨学金が振り込まれるまでの「つなぎ融資」として活用できる商品もあります。
 

3. 正直に話し、奨学金を借りてもらう

親だけで抱え込まず、息子に家計の状況を正直に話すことも大切です。「生活が苦しくて、児童手当は食費や塾代に消えてしまった。申し訳ないが、奨学金を借りて協力してほしい」と頭を下げましょう。
 
日本学生支援機構の奨学金(貸与型)は、学生本人が借金をして、卒業後に本人が返す制度です。息子にとっては厳しい現実かもしれませんが、進学を諦めないための現実的な手段です。
 

まとめ

児童手当は、使わずに貯めておけば大学費用の強力な柱となります。しかし、家計の厳しさから生活費に消えてしまうことは、決して珍しいことではありません。
 
息子に責められてつらいとうなだれるより、まずは「国の教育ローン」などで当面の費用を工面し、入学手続きを済ませることが最優先です。その上で、在学中の費用をどう分担するか、親子で腹を割って話し合いましょう。
 

出典

こども家庭庁 児童手当制度のご案内
文部科学省 令和7年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金等平均額(定員1人当たり)の調査結果について
 
執筆者 : 高橋祐太
2級ファイナンシャルプランナー技能士

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