「オーシャンビュー確約プラン」でホテルを予約したのに、実際に見えたのは“屋根越しの海”。この程度の眺望差に追加料金を払う意味はあったのでしょうか…?

配信日: 2026.02.28
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「オーシャンビュー確約プラン」でホテルを予約したのに、実際に見えたのは“屋根越しの海”。この程度の眺望差に追加料金を払う意味はあったのでしょうか…?
ホテル予約で、「オーシャンビュー確約と書かれていたため追加料金を払ったのに、カーテンを開けると見えたのは“屋根越しの海”だった」という経験をすると、がっかりしてしまう人は多いでしょう。海が見えている以上、文句を言いづらく、気分の問題として自分のなかで飲み込んでしまうこともあるかもしれません。
 
そこで本記事では、オーシャンビュー確約の考え方と、現地で損を減らすための具体的な交渉手順を解説します。
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屋根越しの海はオーシャンビュー確約といえるのか?

結論から言うと、「海が視界に入る=オーシャンビュー」とする宿もあれば、「正面に広く海が見える」ことを想定している人もいて、言葉だけだと食い違いが起きやすいです。
 
ポイントは、予約ページに“どこまで具体的に”書かれていたかです。
 
例えば「遮るものなく海が一望」「高層階確約」「パノラマ」など、期待を強く押し上げる表現や写真が並んでいながら、実際の眺望が大きく劣っていれば、「景品表示法上の不当表示(優良誤認)」に該当し得る状況になります。
 
優良誤認は、故意でなくても客観的に誤認させる表示であれば該当し得るとされているため、「たまたまこうなった」という事情は基本的に免罪符にはなりません。
 
一方、「一部海が見える場合があります」「眺望は部屋により異なります」といった注記が目立つ形で書かれていれば、利用者も眺望にはばらつきがある前提で追加料金を支払ったと評価されやすく、期待とのギャップやトラブルのリスクは相対的に小さくなります。
 

追加料金の価値があったかは「表示」と「約束の内容」で決まる

追加料金の意味があったかを感覚だけで判断すると、フロントとも話がかみ合いません。判断軸は、以下の2つです。
 
1つ目は、表示です。写真や文言が「遮られない海」を連想させるものであれば、期待との差はホテル側の説明不足や不当表示として扱いやすくなります。
 
2つ目は、確約の中身です。宿泊契約の本質であり、ホテルや予約サイトが具体的に何を提供すると約束したかが重要です。旅行会社のパッケージツアーなら「標準旅行業約款」の枠組みで整理されますが、ホテルへの直接予約や旅行予約サイト経由の素泊まりは、実務上「予約画面に書いてある条件」が契約内容の主要な根拠となります。
 
つまり、追加料金の価値判断は「海が見えたか」だけでなく、「どのような海の見え方を約束していたか」との照合で決まります。
 

その場で損を減らす交渉術

いちばん効果的なのは、チェックイン直後に“証拠と比較”をそろえることです。
 
部屋からの眺望写真を複数枚撮り、予約ページの文言や写真、注記のスクショも確保します。そのうえでフロントには、感情より事実で短く伝えます。「オーシャンビュー確約で追加料金を払ったが、屋根が大きく視界を遮っている。予約ページのイメージと差があるため、対応してほしい」という形です。
 
落としどころは、(1)同等以上の眺望の部屋に変更、(2)差額の調整(返金・値引き)、(3)キャンセル料なしのキャンセル、の3つです。相手が選びやすい選択肢にすると、話が前に進みやすいといわれます。
 
旅行予約サイト経由なら、ホテルで解決しない場合に予約サイトにも連絡します。ネット予約の旅行トラブルは増えているため、泣き寝入りをせずに記録をそろえて相談窓口に問い合わせるのが有効です。それでも難しいときは、消費生活センター(188)に事実関係を整理して相談すると、伝え方や次の打ち手が見えてきます。
 

まとめ

屋根越しの海に追加料金を払う意味があったかは、「海が見えたか」ではなく、「どのレベルの眺望を示し、確約していたか」で決まります。予約ページの表現が強いのに実態が弱いなら、部屋替えや差額調整を求める合理性は十分あります。
 
次回以降は、注記の有無、写真の撮影位置(高層階の目線か)、そして確約内容の具体性が書かれているかを確認してから予約すると、期待外れを避けやすくなります。今回の経験も、記録を残して冷静に交渉することで、損を抑えながら、自分の基準でホテルを選ぶための参考になるでしょう。
 

出典

消費者庁 優良誤認とは
国土交通省 標準旅行業約款
独立行政法人国民生活センター インターネットで予約したホテルや航空券のトラブル-キャンセル条件など、契約内容は自分自身でよく確認! -
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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