【比較】中古車は「オークション代行が安い」と聞きますが“保証が付かない”と聞き不安です…やはり高くても「ディーラー中古車」のほうが安心でしょうか? メリット・デメリットを比較
オークション代行は「安く買える」と言われる一方で、本当に安全なのか、後からトラブルにならないのか不安に感じる人も少なくありません。実は、両者の大きな違いは、価格よりも「保証」と「リスクを誰が負うか」にあります。
筆者は現在、中古車販売に携わっていますが、そこから見えてきた実情をふまえて、中古車を「ディーラー中古車」と「オークション代行」どちらで買うのがよいか解説します。
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目次
ディーラー中古車の特徴とメリット・デメリット
ディーラー中古車とは、メーカー系や正規ディーラーが販売している中古車のことです。車両価格は中古車相場の中でも高めになる傾向がありますが、これは単に「割高」というわけではありません。店舗の維持費や人件費、納車前の点検整備、保証費用などが価格に含まれているためです。
最大のメリットは、保証が充実している点でしょう。一定期間の無償保証が付くケースが多く、万が一の故障時も販売店が窓口となって対応してくれます。
全国対応の保証であれば、引っ越しをした場合などでも系列ディーラーでサポートを受けられる安心感があります。一方で、価格が高くなりやすいことや、在庫車両が限られる点はデメリットと言えます。
オークション代行とは? 仕組みと安く見える理由
オークション代行とは、業者専用の中古車オークションで出品されている車を、購入者に代わって落札・手配するサービスです。店舗自体が在庫を持たず、最小限のマージンで運営されているため、車両本体価格が安く見えることが多いのが特徴です。
ただし、表示されている金額だけで判断するのは注意が必要です。落札後に陸送費用が確実にかかるほか、整備費用や登録費用が別途かかるケースもあります。さらに、保証が付かない、または内容が限定的なこともあります。購入後のトラブルについては、基本的に購入者側の責任となる場合が多い点を理解しておく必要があります。
両者の最大の違いは「保証」と「リスクの所在」
ディーラー中古車とオークション代行の最大の違いは、トラブルが起きた際の責任の所在です。ディーラー中古車の場合、一定期間は販売店が責任を持って対応する仕組みが整っています。一方、オークション代行では、リスクの多くを購入者が負う形になります。
ディーラー中古車とオークション代行の価格差は単なる「安い・高い」ではなく、安心感に対する対価と考えると分かりやすいでしょう。オークション代行の場合、安く買える代わりに、万が一の際の対応力は弱くなるのが実情です。
オークション代行でも買っていい中古車の条件
オークション代行が必ずしも危険というわけではありません。筆者が中古車販売に携わるなかで、比較的トラブルが少ないと感じたのは、年式が新しい車です。
なぜなら、新車から3年以内であれば電装関係が、5年以内であれば消耗品以外のほぼ全ての部品が補償対象になるからです。5年以内の車はメーカー保証があり、正規ディーラーで「保証継承整備」を受けることで新車購入でないオーナーでも保証が受けられるようになります。
逆に、年式が古い車や輸入車、過度にカスタムされた車は注意が必要です。オークション代行を利用する際は、安さだけで選ぶのではなく、条件を絞った上で検討することが重要になります。
ディーラー中古車が向いている人・オークション代行が向いている人
中古車選びに慣れていない人や、購入後のトラブルをできるだけ避けたい人には、ディーラー中古車が向いています。一方で、車の知識があり、条件を理解した上で多少のリスクを許容できる人であれば、オークション代行も選択肢の一つになるでしょう。
どちらが正解という話ではなく、自分がどこまでリスクを取れるかを考えた上で選ぶことが大切です。
まとめ
ディーラー中古車とオークション代行の違いは、「保証」と「リスクの取り方」にあります。車体の価格だけに注目するのではなく、購入後の安心感やトラブル時の対応まで含めて判断することが、中古車選びで後悔しないためのポイントと言えるでしょう。
執筆者 : 宇野源一
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