残クレで「ランドクルーザー250」を購入し“1年で売るとお得”と聞きました。知人に「ディーラー出禁になるよ」と言われましたが、実際“乗り換え”も手間でメリットはないでしょうか?

配信日: 2026.02.28
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残クレで「ランドクルーザー250」を購入し“1年で売るとお得”と聞きました。知人に「ディーラー出禁になるよ」と言われましたが、実際“乗り換え”も手間でメリットはないでしょうか?
「ランドクルーザー250(以下、ランクル250)が納車されたら、1年乗って売るだけで利益が出るらしい」。SNSや車好きの間で、まことしやかにそんな話がささやかれています。
 
人気の高い車を残価設定型クレジット(残クレ)で購入し、高値で売却して差益を得る手法は、資産運用の1つとして注目されています。しかし、車を買い替えるには多くの手続きが必要です。「そんなに短いスパンで乗り換えるのは、正直面倒くさいのでは?」と感じる人も多いでしょう。
 
本記事では、ランクル250の短期乗り換えで利益が出る仕組みと、その裏にある「見落としがちな手間やリスク」について解説します。
宇野源一

AFP

なぜ「1年で売るとお得」と言われるのか?

まずは、なぜこれほどまでに「ランクル250はもうかる」と言われているのか、そのカラクリを整理しましょう。
 

圧倒的な「リセールバリュー」と供給不足

最大の理由は、世界的な需要に対する供給不足です。ランクルシリーズは海外でも極めて人気が高く、中古車市場では新車価格を上回る「プレミア価格」で取引されるケースが珍しくありません。通常、新車は登録した瞬間から価値が下がりますが、特定車種に限っては、購入金額よりも高く売れる逆転現象が起きます。
 

残クレで「元手」を抑える

「残クレ」を利用することで、月々の支払いを低く抑えつつ車両を確保できます。そして1年後、中古車相場が新車価格を大幅に上回っていれば、売却額でローンの残債を一括返済しても手元に現金が残ります。例えば、残債が500万円の時点で買取額が700万円つけば、差額の200万円が利益になる計算です。
 

なぜ「1年」なのか?

ここで疑問に思うのが「なぜ1年なのか」でしょう。実は、転売目的の購入を防ぐため、ディーラーでの購入時に「登録後1年間は所有権を移転しない(転売しない)」旨の誓約書(念書)へのサインを求められるケースが一般的なのです。この約束を守り、かつ最も早く利益確定できるタイミングが「1年後」となるわけです。
 

利益の裏にある「面倒な手間」と「リスク」

金銭的なメリットは魅力的ですが、実際にこれを実行しようとすると、想像以上の「手間」と「リスク」が発生します。安易に手を出す前に、以下のハードルを確認しておきましょう。
 

1.購入から売却までの事務手続きが煩雑

そもそもランクルは抽選販売が多く、当選後の商談、審査、誓約書の記入など、普通の車を買う以上の労力がかかります。
 
また、残クレ中の車は所有者がディーラーや信販会社のため、勝手に売れません。「残債の確認」「買取店との調整」「一括返済手続き」「所有権解除書類の取り付け」など、平日日中の対応が必要な事務作業が山積みです。
 

2.「次の車」の手配までの手間

1年で車を手放す場合、そのタイミングに合わせて「次の車」が納車されるように手配しなければなりません。昨今は納期が不安定なため、売却と納車のタイミングを合わせるのは至難の業です。
 
ズレれば代車やレンタカー費用が発生するため、利益を圧迫します。また、前回から1年たっただけで、再び「車庫証明」を取りに警察署へ行く手間も無視できません。
 

3.相場変動とディーラー出禁のリスク

車の相場は日々動きますから、確実に「1年後に高く売れる」保証はありません。増産や輸出規制強化で相場が崩れれば、売却益どころか残債割れ(追金発生)のリスクがあります。
 
そして、誓約期間を守ったとしても、即座に売却すれば「転売目的」と見なされ、今後の取引(人気車の抽選参加や点検など)を断られる、「事実上の出禁」になる可能性があります。
 

4.税金・諸費用のロス

購入時の環境性能割や登録諸費用は、売却しても戻ってきません。売却益がこれらの「初期費用のロス」を上回らなければ、純粋な意味での利益にはなりません。
 

まとめ

ランクル250を残クレで購入し、1年で売却することで利益が出る可能性は確かにあります。しかし、それは「相場変動リスクを許容できる資金力」があり、「煩雑な書類手続きや車の入れ替えをゲーム感覚で楽しめる人」に限られます。
 
「単にお得に乗りたい」「面倒なことはしたくない」という一般的なユーザーにとっては、手間とストレスが見合わない可能性が高いでしょう。車は本来、長く乗るほど1年あたりのコストが平準化され、愛着が湧くものです。
 
プレミア価格に踊らされず、気に入った車を長く大切に乗ることこそが、結果的に満足度の高いカーライフと言えるのではないでしょうか。
 
執筆者 : 宇野源一
AFP

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