夕方に「40L・6000円」で給油したら、夫に「朝のほうが得なのに」と言われました。気温差で“ガソリン量が変わる”とのことですが、実際どれだけの差があるのでしょうか? 膨張率を確認

配信日: 2026.03.13
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夕方に「40L・6000円」で給油したら、夫に「朝のほうが得なのに」と言われました。気温差で“ガソリン量が変わる”とのことですが、実際どれだけの差があるのでしょうか? 膨張率を確認
「ガソリンは朝に入れたほうがお得になる」
 
そんな話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。実はガソリンは気温によって体積が変化する性質があり、その結果、比較的気温の低い朝に入れたほうがお得になると言われることがあるのです。
 
では実際に、朝に入れた場合と夕方に入れた場合ではどれくらいの差があるのでしょうか。
 
本記事では、ガソリンの膨張率について分かりやすく解説し、実際にどれくらいの差が出るのかシミュレーションします。また、ガソリンスタンドの計測器についても触れるので、ガソリンを入れる際の参考にしてください。
竹下ひとみ

FP2級、日商簿記2級、宅地建物取引士、証券外務員1種

銀行にて12年勤務し、法人および富裕層向けのコンサルティング営業に従事。特に相続対策や遊休地の有効活用に関する提案を多数手がけ、資産管理・税務・不動産戦略に精通。銀行で培った知識と経験を活かし、収益最大化やリスク管理を考慮した土地活用のアドバイスを得意とする。

現在は、2社の経理を担当しながら、これまでの経験をもとに複数の金融メディアでお金に関する情報を発信。実践的かつ分かりやすい情報提供を心がけている。

気温1℃で0.135%増える? ガソリンの膨張率とは

物質は温まると体積が大きくなり、冷めると体積が小さくなります。ガソリンも温度が上がると体積が膨張し、温度が下がると収縮する性質があります。一般的に、ガソリンは1℃上昇すると体積は0.135%増えるとされます。例えば、気温10℃を基準に考えた場合、気温20℃では理論上約1.35%体積が増える計算です。
 
給油は、重さではなくリットル(体積)で量っています。そのため、気温が高いときは同じ40リットルでも含まれている実質的な量はわずかに少なくなる可能性がある、という理屈になります。
 

1リットル150円のガソリンを40リットル給油したら、気温10度の違いでどれくらい差が出る?

では実際にシミュレーションしてみます。
 
1リットル=150円として計算すると、40リットル給油時の支払額は6000円です。
 
ガソリンの体積膨張率を0.00135(=0.135%/℃)とし、朝10℃、夕方20℃で燃料温度に10℃の差が生じたと仮定します。
 
この場合の体積の増加割合は
0.00135×10℃=0.0135(=1.35%)
 
40リットルの1.35%は0.54リットル
0.54リットル×150円=81円
 
つまり理論上、温度差が10℃の場合、同じ40リットルでも冷えているときのほうが0.54リットル多くなります。金額にすると80円程度になる計算です。
 

計量器の誤差はプラスマイナス0.5%以内と定められている

前記のシミュレーションは、あくまで理論上の計算です。ここからは現実的な解説をしていきます。
 
ガソリンスタンドの給油機は「特定計量器」として管理されており、許容誤差はプラスマイナス0.5%以内とされています。
 
40リットル給油した場合、許容誤差である0.5%は0.2リットル相当です。1リットル=150円で計算すると、約30円分となります。先ほど算出した気温差による理論上の最大差(約80円)と比較すると、どちらも数十円規模である点では同じスケールといえるのではないでしょうか。
 
さらに、ガソリンは地下タンクに保管されており、外気温ほど急激に温度が変化するわけではありません。そのため、実際の燃料温度差は想定より小さくなる可能性が高く、現実の差は理論値よりさらに限定的と考えられます。
 

まとめ

ガソリンは温度によって膨張・収縮します。そのため、理論上は朝に給油したほうがわずかに有利な可能性はあります。しかし「40リットルで数十円規模」というのが現実的な水準です。そのため、家計への影響は限定的といえるでしょう。
 
一方、燃費そのものを改善できれば、効果はより大きくなります。急発進をしない、不要なアイドリングを控える、タイヤ空気圧を適正に保つ、無駄な荷物を積みっぱなしにしない、といった運転・管理の工夫です。燃費が5%改善すれば、40リットルなら2リットル分、1リットル=150円であれば300円の差になります。
 
結論として、給油の時間帯にこだわるより、運転習慣を見直すほうが現実的であるといえそうです。
 

出典

経済産業省 特定計量器を利用する場合
 
執筆者 : 竹下ひとみ
FP2級、日商簿記2級、宅地建物取引士、証券外務員1種

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