祖父の家から東京オリンピック100円銀貨が出てきました。プレミア価値はありますか? 古銭屋とフリマアプリ、どっちが高く売れるでしょうか?

配信日: 2026.03.15
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祖父の家から東京オリンピック100円銀貨が出てきました。プレミア価値はありますか? 古銭屋とフリマアプリ、どっちが高く売れるでしょうか?
祖父母の家の整理で、古い記念硬貨が見つかることは珍しくありません。特に昭和39年の東京オリンピック100円銀貨は知名度が高く、「高く売れるのでは」と考える人も多い硬貨です。
 
この硬貨は完全に珍品というわけではありませんが、額面の100円より高く売れる可能性があります。ただし、高額なプレミアがつくとはかぎらず、売り方によって手取りや手間が大きく変わります。そこで本記事では、価値の考え方と、古銭店とフリマアプリのどちらが向いているのかを整理してみます。
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東京オリンピック100円銀貨に強いプレミア価値はつきにくい

東京オリンピック100円銀貨は、1964年に発行された日本初の記念貨幣です。素材は銀合金で、品位は銀600、重さは4.8グラム、直径は22.6ミリメートルとされています。
 
記念貨幣として歴史的な意味はありますが、発行枚数が8000万枚と非常に多く、一般的な状態のものに強い希少価値はつきにくいのが実情です。古銭市場でも「珍しいから高い」というより、「銀を含む記念貨幣として一定の需要がある」と考えるほうが実際の評価に近いでしょう。
 
そのため、普通に保管されていた1枚に数万円単位の値がつくことは、基本的には期待しにくいといえます。例外があるとすれば、未使用に近く保存状態がかなり良いもの、包装や台紙つきのもの、あるいは傾打エラーなど明らかな製造エラーが見られるものです。
 
こうした条件がそろうと相場より高く評価されることがありますが、家庭から見つかった1枚であれば、まずは「高額なプレミアがつく」というより、「額面以上で売れれば十分」と考えるのが妥当でしょう。
 

使うより売るほうがよいが、状態確認は先にしておきたい

この硬貨は、今でも貨幣として使えます。日本銀行や財務省も、記念貨幣は通常の貨幣と同様に使えると案内しています。ただし、自動販売機などでは使えないことがあり、必要なら銀行等の金融機関の窓口で通常貨幣に引き換える方法が案内されています。
 
とはいえ、東京オリンピック100円銀貨は額面より高く評価される可能性があるため、100円として使ってしまうのはもったいないでしょう。
 
確認したいのは、まず枚数、次に保存状態です。変色や細かな傷があっても価値がすぐゼロになるわけではありませんが、磨いたり薬品で洗ったりすると、かえって評価が下がることがあります。
 
また、硬貨を傷つけたり加工したりすることは、「貨幣損傷等取締法」違反につながる可能性があるため、穴を開ける、削る、磨きすぎるといった行為は避ける必要があります。見つけた効果はそのまま、やわらかいケースや袋に入れて保管し、その状態で査定に出すのが安全です。
 

高く売れやすいのはフリマアプリだが、安心しやすいのは古銭店

売値だけを見れば、フリマアプリのほうが高く見えることがあります。出品価格を自分で決められるため、買い手がつけば古銭店の買い取り額より高く売れる可能性はあります。
 
ただし、フリマアプリでは販売手数料や送料がかかることが多く、梱包や発送の手間も必要です。数百円の差であれば、手数料や送料を差し引いた結果、思ったほど手取りが残らないこともあります。
 
また、一部のフリマアプリでは、現在有効な国内の貨幣を出品できない場合があります。利用する前に、各サービスの最新の出品ルールを確認しておきましょう。
 
一方、古銭店は買い取り額がやや低めになりやすいものの、査定から現金化までが早く、真贋や状態の確認も任せやすいのが利点です。
 
特に1枚だけ持っている場合や、相場観がなくて不安な場合は、古銭店のほうが進めやすいでしょう。一方、状態が良く、写真撮影や説明文の作成、発送まで自分で丁寧にできる人なら、フリマアプリのほうが高く売れる可能性があります。
 
このため、少しでも高く売りたいならフリマアプリ、手間なく安心して売りたいなら古銭店という考え方が分かりやすいでしょう。
 

売り方に迷っている人は、まず古銭店で相場を確認してから決めよう

東京オリンピック100円銀貨は有名な記念貨幣ですが、発行枚数が多いため、通常品に強いプレミア価値はつきにくい硬貨です。それでも額面より高く売れる可能性はあり、100円として使うよりは査定に出すほうがよいでしょう。売却先は、手間より安心を重視するなら古銭店、少しでも高い手取りを目指すならフリマアプリが候補になります。
 
実際には、まず古銭店で査定額の目安を確認し、その金額を基準にフリマアプリへ出すかどうかを判断する方法が堅実です。最初に相場感をつかんでおけば、安く手放してしまう失敗を防ぎやすくなります。祖父の家から出てきた1枚が思わぬ小さな資産かもしれませんので、あわてて使わずに落ち着いて価値を確認しましょう。
 

出典

独立行政法人造幣局 東京オリンピック記念100円銀貨幣
日本銀行 記念貨幣は実際に使うことができますか?
財務省 硬貨に穴を開けても良いですか
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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