声優ってどうやって稼いでいるの?アニメ出演以外の収入源も紹介
本記事では、アニメ出演料の仕組みと相場を紹介しながら、声優がどうやって収入を確保しているのかを解説します。
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アニメ出演料の相場と「ランク制」の仕組み
テレビアニメに出演する声優のギャラは、実は作品ごとに自由に決まるわけではありません。多くの場合、業界団体が定めた「ランク制度」という仕組みに基づいて決められています。
ここでは、アニメ出演料の相場とともに、声優業界独特の「ランク制」の仕組みを簡単に解説します。
出演料は「ランク」で決まる:新人は1本1万5000円
一般社団法人日本俳優連合(日俳連)に入会している声優のアニメ出演料は、「ランク制度」によって決まります。デビューから最初の一定期間を「ジュニア(新人)」と呼び、30分アニメ1本あたりのギャラは1万5000円の一律固定です。
ジュニア期間を終えると「ランカー」と呼ばれる段階に入り、最高ランクである「Aランク」では、1本4万5000円となり、さらにその上に「ノーランク」という制作陣との個別交渉でギャラが決まる最上位ステージも存在します。
試算で見る新人の現実:1クール出演しても収入は「約18万円」
アニメは通常1クール12〜13話で1シーズンが完結します。仮に、新人声優がジュニアランクで全話出演したとすると、出演料の合計は1万5000円×12話=18万円。3ヶ月間(1クール)の活動で得られる収入が18万円、月換算すると約6万円です。
東京の家賃・生活費を考えると、声優業の収入だけでは生活できない水準であり、多くの新人声優がアルバイトを掛け持ちしながらキャリアの初期を乗り越えていると推測できます。
一方、Aランクのベテランが同じ1クール全話に出演すれば、基本料4万5000円×12話=54万円となり、ジュニアの3倍の収入が得られる計算です。
アニメ以外の収入源——声優は「声の仕事」で稼ぎ方を広げる
アニメ出演は声優の代表的な仕事ですが、それだけが収入源というわけではありません。実際には、さまざまな「声の仕事」を組み合わせて収入を得ている人が多くいます。
ここでは、アニメ以外で声優が収入を得る主な仕事と、その仕組みについて見ていきます。
ゲーム・ナレーションで収入源を広げる
アニメ以外の声優の主な仕事として、ゲームのキャラクターボイス・ナレーションなどがあります。ゲームはセリフのボリューム(ワード数)によってギャラが決まり、セリフ100ワードにつき新人で1万円程度、ベテランで5万~10万円以上が相場とされています。
ナレーションは1回の出演につき5000円〜10万円と幅広く、CMナレーションになると数十万〜数百万円に達するケースもあるようです。
ライブ・グッズ・CDなど「声優アーティスト」という収入モデル
近年、声優はアニメキャラクターの枠を超えてアーティスト活動を行うケースが増えており、ライブ・イベント出演・グッズ販売なども重要な収入源です。
CD・配信の売上に応じてアーティスト印税(売上の1〜3%)が発生するほか、作詞・作曲も手がける場合は、著作権印税(作詞1.5%・作曲1.5%)も加わります。
人気声優によるライブツアーでは、チケット収益・会場グッズ販売を合わせて1公演で数百万〜数千万円以上の規模で売上が出るケースもあります。
タレント活動・SNS・ファンクラブなど「現代型収入」も定着
声優のタレントとしてのテレビ出演(バラエティ・ゲーム番組など)の報酬は、深夜番組で3万〜15万円、ゴールデンタイム帯なら10万〜100万円が相場とされています。さらに近年は、YouTubeやSNSでの自主発信、公式ファンクラブの月会費収入なども新たな収益源として定着しつつあります。
CMへの声・顔出し出演に至っては、年間500万〜1000万円の契約となることもあり、人気声優ほど収入源が多様化し、安定する構造になっているのです。
声優の収入は「複数の仕事」で成り立っている
声優の仕事というと、テレビアニメの出演を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし実際には、アニメの出演料だけで生活するのは簡単ではなく、ゲームのボイス収録やナレーションなどさまざまな仕事を組み合わせて収入を得ているケースが一般的です。
さらに近年は、ライブ活動やイベント出演、テレビ番組への出演、SNSやファンクラブなど、新しい収益の形も広がっています。こうした複数の仕事を積み重ねることで、声優としての収入は成り立っているといえるでしょう。
出典
日本俳優連合 Japan Actors Union
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
