『鬼滅の刃』鬼殺隊員の年収はいくら?
本記事では、「リスクプレミアム(危険への上乗せ報酬)」という経済学の観点から、鬼殺隊員の年収を算出します。
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目次
鬼殺隊の仕事内容と現代の危険職との対応関係
鬼殺隊の任務は、主に夜間に単独または少人数で鬼を討伐することです。作中では365日休みなしの待機態勢が描かれており、鬼が出れば昼夜問わず現場に向かいます。日中は過酷な訓練にも費やされ、肉体的・精神的な消耗は常態化しています。
現代の仕事で最も近い職種は、自衛隊の「不発弾・機雷処理員」です。未知の爆発リスクを抱えながら危険物に直接接触する専門職という点で共通しており、作業中は一瞬の判断ミスが死につながる環境です。
鬼殺隊員の階級制度と基本給の試算根拠
公式設定や現実の職業との比較をもとに、鬼殺隊員の給料を試算していきます。
公式ファンブックで明かされた給料設定
鬼殺隊の階級は「十干(じっかん)」に基づく10段階制で、最下位の「癸(みずのと)」から最上位の「甲(きのえ)」まで、功績によって昇格する仕組みです。公式ファンブックでは、「癸だったころの給料はいくらか」という質問に対し「現在の20万円くらい。柱は無限に欲しいだけもらえる」という回答が掲載されています。
また、柱(甲の中から選抜されたトップ)については上限なしという設定であるため、「防衛省の自衛官平均年収」に職務のリスク係数をかけたモデルで推計します。
基本給の比較基準:海上自衛隊の平均年収
今回は、鬼殺隊員の「基本給」部分を海上自衛隊の平均年収に基づいて試算します。海上自衛隊の平均年収は約569万円です。
艦艇勤務者には乗組手当が支給されます。護衛艦の乗組員は俸給月額の43%が加算され約814万円、潜水艦の乗組員は55.5%が加算され約885万円です。鬼殺隊員は常時危険と隣り合わせの「前線勤務」であることから、護衛艦乗組員相当の加算が適用される想定で計算します。
危険手当(リスクプレミアム)の計算
鬼殺隊員の年収を考えるうえで重要なのが「危険手当」、すなわちリスクプレミアムの計算です。鬼の討伐任務を現代の危険業務法令に照らすと、以下の2種類の手当が適用されると考えられます。
爆発物取扱作業等手当(不発弾・機雷処理相当):日額1万400円
不発弾の信管除去など最も危険な作業に従事した場合、「爆発物取扱作業等手当」として日額1万400円が支給されます。
鬼殺隊員の討伐任務は、爆発物の信管除去に匹敵する「一瞬の判断ミスが死に直結する超近接危険作業」です。毎晩出動すると仮定した場合(年間365日)、この手当の年間合計は以下のとおりです。
計算式:1万400円 × 365日 = 約379万6,000円
著しく危険な区域での作業加算:+100%(2倍)
人事院規則9-30第19条第3項には、「作業が人事院の著しく危険であると認める区域で行われた場合、前項の定める額に100分の100(2倍)を加算する」と定められています。
鬼が存在する夜の現場は、「著しく危険な区域」に該当すると考えると、日額1万400円にさらに100%が加算され、1日あたりの危険手当合計は2万800円です。
計算式:2万800円 × 365日 = 約759万2,000円
鬼殺隊員の推定年収シミュレーション
基本給に危険手当(約759万円)を加算した鬼殺隊員の推定年収を、階級ごとにシミュレーションします。基本給は、鬼殺任務が護衛艦乗組員相当の「常時危険状態での前線勤務」に近いと見なし、乗組手当43%加算後の約814万円を基準とします。
表1
| 階級 | 対応キャラ | 基本給(目安) | 危険手当 | 推定年収 |
|---|---|---|---|---|
| 癸 (最下位) |
入隊直後の炭治郎 | 約569万円 | 約759万円 | 約1,328万円 |
| 庚 (下から4位) |
遊郭編・炭治郎 | 約814万円 | 約759万円 | 約1,573万円 |
| 丙 (上から3位) |
最終章・炭治郎ら | 約850万円 | 約759万円 | 約1,609万円 |
| 甲+柱 (最上位) |
煉獄・冨岡ら柱 | 約885万円以上 | 約759万円 | 約1,644万円~ |
※基本給は海上自衛隊平均年収(569万円)を最下位・癸の基準値とし、護衛艦乗組手当(+43%)を加算したモデルも用いています。柱については潜水艦乗組員加算(+55.5%)相当以上と推定。危険手当は全員共通(365日毎晩出動想定)
公式ファンブックが示す「癸=月給20万円(現代換算)」という設定では、年収は約240万円にしかなりません。しかし、リスクプレミアムを正しく適用した場合、新人(癸)でも危険手当込みで約1,300万円超になると考えられるでしょう。
鬼殺隊員の年収は危険度と階級によって大きく押し上げられる
鬼殺隊員の年収は、階級制度に基づく基本給に加え、極めて高い危険手当が上乗せされる構造となっています。そのため最下位階級でも年収は大きく押し上げられ、階級が上がるほどさらに増加していきます。
つまり鬼殺隊員の収入は、「階級」と「任務の危険性」によって大きく左右されるといえるでしょう。
出典
防衛省 自衛官の処遇改善
防衛省 第2回処遇・給与部会
防衛省 防衛庁訓令第52号
人事院 【国家公務員の関連規定の抜粋】
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
