SNS「レンタカーに飛び石」で“修理代8万8000円”請求された投稿が「不可抗力すぎる」「防げなくない?」と話題に…結局“請求取り止め”らしいけど「貸渡約款」はどうなってるの?
しかし、「他車の飛び石」は利用者には避けようのない「不可抗力でついた傷」なのに、どうして修理費が発生するのかと疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
自分に過失がない場合でも、レンタカーを利用している最中についてしまった傷は利用者が負担しなければならないのでしょうか。本記事では、レンタカーを借りる上での制度の仕組みとトラブルの対策について解説していきます。
ファイナンシャルプランナー2級
レンタカーの「約款」とは? 飛び石でも請求される理由
レンタカーを借りる際には、レンタカー会社と利用者で必ず「貸渡約款」という契約をかわします。この契約には、「利用中に生じた車両の損傷は、原因を問わず利用者が負担する」といった内容が含まれています。
そのため、飛び石のように自分で防ぎにくいトラブルでも、契約上は利用者の責任とされるケースがあるのです。つまり、「借りている間は、その車の管理責任は利用者側にある」ということになります。
レンタカー利用の保険と「免責」とは?
レンタカーには通常、自動車保険が付いています。しかし、ここで重要になるのが「免責」です。免責とは、「保険を使っても自己負担が発生する金額」であり、自動車保険に入っているからといって、保険がすべてカバーしてくれるわけではない、というものです。
例えば、「対物免責が5万円、車両免責が5万円」と設定されている場合、修理費が10万円かかっても、最大で10万円(5万円+5万円)を自己負担する可能性があります。また、免責内容によっては、飛び石によるフロントガラスの損傷などは、保険の対象外となるケースもあります。
つまり、保険により大部分はカバーされるので、事故時に高額賠償になりにくいものの、免責分は自己負担になったり、飛び石など不可抗力でも請求されたりすることがあるなど、「完全にノーリスクではないが、大きな損失は防げる仕組み」なのです。
また、今回話題となった件について、ニコニコレンタカーは公式Xで、今回の修理費を請求した利用者には請求の取り止め・返金対応をしていると説明しているため、約款や免責があってもケースによっては個別事情を確認し、柔軟に対応することもあるようです。
飛び石トラブルの修理費のトラブルを防ぐためには?
レンタカーのトラブルを防ぐためには、借りる前から対策をすることが大切です。トラブルの多くは「車の傷を誰がつけたか」という点なので、出発前に初めからある車の傷を確認し、写真で記録するようにしましょう。
さらに、走行中は飛び石が起きやすい高速道路では、車間距離を取ることもレンタカーを守る1つの方法です。
また、レンタカー会社によっては、「免責補償制度」をもうけているところもあります。これは、追加料金を払うことで自己負担額をできるだけ小さくする制度です。1日あたり1000円前後で加入できることが多いので、加入しておくと万一のときの安心材料となるでしょう。
利用時には約款をよく確認することが大切
レンタカーの飛び石トラブルは、自分に過失がないように感じても、契約上は費用負担が発生する可能性があります。保険があるとはいえ、免責や対象外のケースによって自己負担は避けられないこともあるということを覚えておきましょう。
ただし、免責補償への加入や事前確認によって、リスクを抑えることも可能です。レンタカーは便利なサービスですが、仕組みを知らないと予想外の出費につながることがあります。利用する前に約款を確認し、「自分がどこまで負担する可能性があるのか」を把握しておくと安心ですね。
執筆者 : 渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級
