近所のコストコは「ガソリンがリッター10円安い」と言う夫。入会して“年会費5280円”の元は取れますか? 走行距離「年間1万km」前後でシミュレーション
実際、コストコのガソリンは周辺のスタンドより安く入れられますが、利用には年会費が必要なため、本当に得かどうかは走行距離次第です。
本記事では、コストコのガスステーションの特徴と年会費の概要を整理したうえで、ヴォクシーのハイブリッド車の燃費をもとにした年会費の回収シミュレーションを紹介します。
FP1級、CFP、DCプランナー2級
コストコのガソリンスタンドとは
コストコのガソリンスタンドは「ガスステーション」と呼ばれ、全国の店舗のうち27店舗の倉庫店(2026年4月9日時点)に隣接して設置されています。周辺のガソリンスタンドと比べて一般的に8~18円ほど安く、地域によっては最安値水準に設定している店舗もあります。
品質についての心配はなく、JIS規格品として品確法に基づく品質保証が行われており、安いからといって品質が落ちるわけではありません。安さの背景には、車検・オイル交換・洗車を一切行わず燃料販売に特化し、設備費と人件費を大幅に削減しているコストコ独自の経営方針があります。
支払いはキャッシュレスのみで、マスターカードのクレジットカードかコストコプリペイドカードに限られており、現金払いには対応していません。
コストコのガソリンスタンドは実際にいくら安い?
コストコのガソリンが安いとはよく聞きますが、実際に近隣スタンドとどれくらい差があるのか気になる人も多いのではないでしょうか。例えば、2026年4月9日時点で埼玉県内の平均ガソリン価格が156円前後の中、コストコ新三郷倉庫店のガスステーションでは147円で販売されていました。
価格差は地域や時期によって7~18円の幅で変動するため、一概に「常に○円安い」とは言い切れません。近くに格安スタンドが多い競争の激しいエリアでは差が縮まる傾向があり、店舗数の少ない地域では逆に差が広がるケースもあります。
ただ、複数の調査データを総合すると、実際に10円前後の価格差になるのも珍しくありません。
コストコの利用には年会費の支払いが必要
コストコのガスステーションは会員専用のため、ガソリン目的であっても入会と年会費の支払いが必要になります。個人会員(ゴールドスター)の年会費は2025年5月の改定により、現在は税込5280円となっています。
家族カードが1枚無料でついてくるため、夫婦それぞれの車で給油する家庭でも問題なく使えます。コストコがガソリンを安く提供できる理由は、年会費収入があるためガソリン単体で利益を出す必要がない点にあります。
ヴォクシーなら年間何キロ走ればコストコがお得になる?
新型ヴォクシー(ハイブリッド車・8人乗り)のWLTCモードの燃費は23.6km/Lです。コストコのガソリンが周辺より1リッター10円安いと仮定すると、年会費5280円を回収するには528リットルの給油が必要です。
実燃費20km/Lと仮定して換算すると528L×20km/L=1万560kmとなり、年間1万600km走れば年会費分を取り戻せる計算です。通勤や保育園の送迎・買い物・週末のお出かけを合わせると、子育て中の家庭では年間1万km前後の走行は珍しくありません。
一方、かつてあったガソリン車の燃費はWLTCモードで14.8km/L(2WD)となっており、年間約7800kmを走ると元が取れる計算です。
まとめ
コストコのガスステーションは、車検・オイル交換・洗車などを行わず燃料販売に特化した経営で、周辺のスタンドより8~18円安いガソリンを会員に提供しています。利用には個人会員(ゴールドスター)の年会費税込5280円の支払いが必要ですが、家族カード1枚が無料でついてくるため夫婦でも使いやすい仕組みです。
ガソリン代の節約を目的に入会を検討している人は、まず年間の走行距離を確認し、近くにガスステーションが併設されているかどうかを調べたうえで判断するのが良いでしょう。
出典
コストコ Gas Station 併設倉庫店一覧
執筆者 : 高柳政道
FP1級、CFP、DCプランナー2級
