家族4人で「東京-沖縄」へ格安LCC旅行! でも“手荷物預け入れ”も含めたら、結局ANAと「8500円」しか違わない!? 繁忙期は“大手航空会社”のほうが得? ポイントを確認
本記事では、2026年春の「東京-沖縄」路線の相場をもとに、LCCとFSA(大手航空会社)の料金を徹底比較します。
FP1級、CFP、DCプランナー2級
LCC=「格安」の落とし穴? 安さの裏にある「実質価格」とは?
LCCのウェブサイトで「東京-沖縄 片道7000円」といった魅力的な価格を見て、即決してしまった経験はありませんか。
実は、1番安い基本運賃だけで飛行機に乗れることはまれであり、最終的な支払総額は意外と膨らむケースが多いのです。特に沖縄旅行では滞在日数が長くなり、荷物が増えがちですので、LCC特有のルールを知らないと予想以上の出費になる可能性もあります。
もっとも注意が必要なのが、スーツケースなどの受託手荷物にかかる料金です。ANAやJALなどのFSAでは、20キログラムまでの荷物を無料で預けられますが、PeachやJetstarなどLCCの最安プランでは多くが有料オプションとなります。
2026年現在、成田-那覇線でLCCに荷物を預ける場合、プランによって片道あたり2000~5000円程度の追加料金がかかります。しかもこの料金は、予約時に申し込むか、空港カウンターで当日支払うかによって、金額が倍近く変わる場合もあるため注意が必要です。
さらに、家族や友人ととなり同士で座りたい場合の座席指定も、有料になる場合があります。小さな子どもがいる場合、離れ離れになるのを避けるためには、人数分の座席指定料金を支払わざるを得ません。
加えて、予約方法や運賃タイプによって各種手数料がかかる場合がある点も見落としがちです。
【2026年春】家族4人で東京-沖縄へ行くならどっち?
では、実際に2026年3月~5月のシーズンに、家族4人(大人2名、小児2名)で東京から沖縄へ旅行する場合でシミュレーションしてみましょう。なお、今回はピーチ航空とANAを比較しますが、就航便の関係でピーチ航空は成田-那覇間、ANAは羽田-那覇間となります。
比較するのは、手荷物預け入れや座席指定が最初からセットになった成田発着ピーチ航空の「スタンダードプラン」と、羽田発着ANAの「早期割引運賃」です。全員がスーツケースを1つずつ持ち、となり同士の座席を指定するという、家族旅行でよくある条件で計算します。
まずLCCですが、5月4日(月・祝)から5月6日(水・振替休日)までの航空券の価格をみていきましょう。ピーチ航空の場合、2026年3月29日(日)時点の価格は往路で1人あたり1万7590円(8時15分成田発、11時25分那覇着)、復路は1人あたり4万7790円(16時50分那覇発、19時30分成田着)です。
スタンダードプランには1人1個の受託手荷物と座席指定が含まれているため、オプションの追加料金はかかりません。ここに諸税や空港使用料(往復で4120円)を加算すると、4人分の往復総額は26万5640円(1人あたり6万6410円)となります。
一方、ANAの早期割引(バリュー3)を予約できた場合、2026年3月29日(日)時点では往路が14万2580円(大人4万840円、小児3万450円)、復路は15万7120円(大人4万4990円、小児3万3570円)、合計で29万9700円(1人あたり7万4925円)となりました。手荷物預け入れは無料ですし、座席指定も無料、支払手数料もかかりません。
結果として、LCCとの差額は1人あたり往復で8500円程度に縮まります。一般的にLCCは、運賃のほかに手荷物料金や座席指定料、予約方法によっては各種手数料がかかる場合があり、成田空港までの交通費や移動時間を考慮すると、羽田を利用するANAとの価格差はさらに縮まることになります。
「この乗り方」ならLCCがお得! 損益分岐点はどこ?
今回の例では1人8500円ほどLCCが安かったですが、条件が変わればLCCがさらに安い場合もあれば、ANAやJALとそう変わらない、あるいは逆転することもあります。ここでは、LCCを選ぶべきケースと、FSAを選ぶべきケースを明確に分けました。
・1人旅やカップルで、荷物が少ない場合:機内持ち込み手荷物だけで済ませ、最安プランを選べば追加料金はかかりません。
・平日やオフシーズンに旅行できる場合:平日のLCCは片道5000円以下になることもあります。
・直前の予約の場合:出発日が迫っているとFSAの割引運賃は売り切れ、片道3~4万円になることもありますが、LCCならまだ1万円台で買える可能性があります。
・家族旅行で荷物が多い場合:前記の通り、人数分の手荷物料金を払うとLCCのメリットが薄れます。
・週末やGWなどの繁忙期:繁忙期はLCCも価格が跳ね上がり、早期予約したFSAとほとんど変わらない金額になることがあります。
・羽田空港へのアクセスが良い場合:自宅から成田空港が遠い場合、そこまでの交通費と時間を考えると、羽田発のFSAのほうがトータルで安くなる場合があります。
まとめ
LCCは基本運賃こそ格安ですが、手荷物や座席指定などのオプション料金を積み上げると、早期予約したFSAとの差が数千~1万円程度まで縮まることがあります。「荷物の量」「予約のタイミング」「空港へのアクセス」の3点を考慮し、トータルのコストと快適さを天秤にかけて選ぶのがおすすめです。
執筆者 : 高柳政道
FP1級、CFP、DCプランナー2級
