スーパーの駐車場で隣の車のドアにぶつかり、小さな傷がついてしまった…! 相手は「これくらいなら大丈夫ですよ」と帰ってしまったのですが、あとからトラブルになることはありますか?

配信日: 2026.04.29
この記事は約 3 分で読めます。
スーパーの駐車場で隣の車のドアにぶつかり、小さな傷がついてしまった…! 相手は「これくらいなら大丈夫ですよ」と帰ってしまったのですが、あとからトラブルになることはありますか?
買い物を終えて車に乗り込む際に、隣の車へドアを接触させてしまうケースは珍しくありません。相手から「気にしなくて大丈夫」と言われ、その場を離れることもあるかもしれませんが、その対応が適切であったのか不安に感じる方もいるでしょう。
 
実際には、このような場面であっても、後日トラブルに発展したり、修理費用の請求を受けたりするケースが生じる可能性がある点に留意が必要です。
 
本記事では、そのリスクと正しい対処法を分かりやすく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

報告は法律上の義務! 警察に連絡しないと「当て逃げ」で刑事罰の対象になる可能性も

スーパーの駐車場などでドアをぶつけてしまう通称「ドアパンチ」は、たとえ軽微な傷であっても法律上は交通事故(物損事故)に該当します。相手がその場で「大丈夫」と言って立ち去ったとしても、運転者には道路交通法に基づき、直ちに警察へ報告する義務があります。
 
もし警察に届け出を出さないまま現場を離れると、法律上はいわゆる「当て逃げ」とみなされるかもしれません。当て逃げと判断された場合、安全運転義務違反や危険防止措置義務違反により、違反点数が科される可能性があります。
 
さらに、刑事罰としては、報告義務違反により「3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金」、危険防止措置義務違反により「1年以下の懲役または10万円以下の罰金」が科される可能性もゼロではありません。
 
相手がその場で「大丈夫」と言ったとしても、それはあくまで当事者の一時的な判断にとどまり、事故の事実や警察への報告義務がなくなるわけではありません。そのため、後日になって傷の状況を再確認した結果や家族の指摘などをきっかけに、対応を見直すケースも考えられます。
 
こうした場合には、ドライブレコーダーや防犯カメラの記録などをもとに、警察へ事故の申告が行われる可能性もある点に留意が必要といえるでしょう。
 

後日、数万円から10万円超の請求が届くリスクと示談成立を証明する難しさ

相手がその場を離れた後に想定される主なトラブルのひとつとして、修理費用などに関する損害賠償の請求が生じるケースが挙げられます。ドアパンチの修理費用は、小さなへこみや傷であっても数万円程度、傷が深い場合やドア交換が必要な場合などは10万円を超えることもあるとされています。
 
現場で明確な記録を残さず、口頭でのやり取りのみでその場を離れた場合、後日請求や示談内容をめぐって、合意内容を客観的に示すことが難しくなります。その場で「大丈夫」と言われたとしても、それを裏付ける記録がなければ、後日、双方の認識に差が生じ、事実関係をめぐるトラブルに発展する可能性も考えられます。
 
もし、相手の連絡先も分からない状況であれば、まずは速やかに最寄りの警察署へ事故を届け出ましょう。事故の発生について記録を残しておくことは、後日トラブルが生じた場合に備えた重要な対応といえます。こうした記録があることで、請求額の妥当性や当時の状況を整理しやすくなります。
 

保険を使うと損になる? 等級ダウンによる保険料上昇と判断のポイント

ドアパンチで自分の対物賠償保険を利用する場合には、慎重な検討が必要です。自動車保険には等級制度があり、対物賠償保険を利用すると翌年度から等級が3等級下がります。これにより、翌年から3年間の保険料が大幅に上昇します。
 
例えば、もともと年間の保険料が5万円程度の場合、3等級ダウンで翌年の保険料が8万円近く(約1.5倍以上)に増額するケースがあります(車種・年齢などにより変動)。もし修理費用が高額でなければ、保険を使わずに自費で支払った方が、トータルの出費を抑えられる場合もあります。
 
保険を利用するかどうかに関わらず、まずは保険会社へ事故を連絡(受付)しておきましょう。最終的な修理金額が出てから、請求するかを判断するのが賢明です。
 

まとめ

スーパーの駐車場などでのドアパンチは、誰にでも起こりうる身近なトラブルですが、その後の対応次第で金銭的なダメージは大きく変わるでしょう。相手が「大丈夫」と言って立ち去ったとしても、その言葉のみを根拠に対応を行わないことは、法律上の問題が生じるおそれに加え、後日思わぬ請求につながる可能性を残すことにもなります。
 
たとえ軽微な接触であっても、警察への届け出や保険会社への相談といった基本的な手順を踏んでおくことが重要です。こうした対応を取ることで、結果として自身の負担やリスクの整理につながるといえるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 yumobile
FF_お金にまつわる悩み・疑問