GWにLCCで「家族4人分・8万円」の航空券を予約→当日“子どもの発熱”でキャンセルに!「払い戻し不可」とのことですが、大手では“医師の診断書で返金”されました。本当にお金は戻りませんか?

配信日: 2026.05.08
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GWにLCCで「家族4人分・8万円」の航空券を予約→当日“子どもの発熱”でキャンセルに!「払い戻し不可」とのことですが、大手では“医師の診断書で返金”されました。本当にお金は戻りませんか?
ゴールデンウィーク(GW)などの大型連休の家族旅行に向けて、LCC(格安航空会社)で総額8万円の航空券を予約したのに、出発直前に子どもが突然発熱してしまったという家庭もあるのではないでしょうか。
 
泣く泣くキャンセル手続きをしようとしたら、「払い戻し不可」と表示されてショックを受けた、という人もいるかもしれません。
 
本記事では、LCC特有のキャンセルルールの落とし穴と大手航空会社との対応の違い、そして購入するときにできる「万一の事態への備え」について解説します。
高橋祐太

2級ファイナンシャルプランナー技能士

なぜLCCの最安プランは「払い戻し不可」なのか

LCCが大手航空会社より圧倒的に安い運賃を実現できる理由の1つが、「キャンセルなどのリスクを乗客側に負担してもらう」という前提にあります。
 
そのため、利用規約において、基本となる最安プラン(付帯サービスなし運賃)では、病気や身内の不幸を含むあらゆる事情であっても、原則として払い戻しは行われないと定められているケースがほとんどです。
 
家計にとって8万円は非常に痛い出費でしょうが、払い戻し対象外の最安プランを選んで契約した以上、返金されないのは規約どおりの対応となります。「納得できない」という感情よりも、航空券を買うときに同意した規約が優先されるのが法律上のルールです。
 

大手航空会社のような「病気特例」はLCCにはない?

JALやANAなどの大手航空会社(フルサービスキャリア)では、病気やけがで搭乗できないときに医師の診断書を提出することで、キャンセル料が免除されて払い戻しを受けられる特例措置が用意されています。
 
しかし、これはあくまで大手航空会社独自のサービスであり、LCCには原則として存在しないと考えましょう。「安い代わりに、何かあっても自己責任」というのがLCCの大前提です。「大手では対応してもらえたから」という感覚で利用すると、思わぬ落とし穴にはまることになります。
 
なお、LCCによっては、「フレキシブル運賃」や「変更可能プラン」といった上位プランを用意していることもあります。
 
ただし、これらのプランに含まれる病気の特例は「旅行が始まった後」の体調不良が対象で、今回のケースのような「出発前のキャンセル」には適用されない場合がほとんどです。上位プランを選ぶときも、キャンセルや変更の条件を事前にしっかり確認することが重要になります。
 

8万円を無駄にしないための賢い買い方

こうした悲劇を防ぐために、予約するときに確認し、検討しておきたいポイントを整理しておきましょう。
 

キャンセルや変更が可能な上位プランを選ぶ

LCCでも、有料の上位プランではキャンセルや日程変更に対応しているケースがあります。子どもを連れた旅行など、予定が変わりやすい場合は、多少割高でもキャンセル可能なプランを選ぶほうが結果的に安心でしょう。
 
例えば、家族4人分のチケットで数千円の差額を支払ってキャンセル可能なプランに変更しておくだけで、万一の際の損失をおさえられます。
 

旅行キャンセル保険を活用する

クレジットカードに付帯する旅行保険や、別途加入できる民間のキャンセル保険を活用することで、病気などのやむを得ない事情によるキャンセル費用をカバーできるケースがあります。
 
小さな子どもがいる家庭は、検討しても良いでしょう。保険料は旅行代金の数%の数百円から数千円程度で済むことも多く、8万円のチケット代と比べれば、備えとして十分割に合う出費といえます。
 

規約を事前にしっかり確認する

「安いから」と即決せず、購入する前にキャンセルや払い戻しに関する規約を必ず確認する習慣をつけましょう。特にGWや夏休みなど、子どもの体調変化が心配な時期の旅行では、価格だけでなく「もしものときのリスク」も考えてチケットを選ぶことが大切です。
 

まとめ

LCCの「払い戻し不可」は、規約にもとづいた対応であり、大手航空会社のような病気に対する特例は原則として期待できません。家族4人分の高額なチケットが無駄になることを避けるためにも、予約するときの規約確認とキャンセル保険の活用など、万一の事態を想定した備えを心がけましょう。
 
「安さ」だけでなく「安心」もあわせて手に入れることが、家族旅行を楽しむための賢い選び方といえるでしょう。
 

出典

独立行政法人国民生活センター LCCを利用する際の注意点
 
執筆者 : 高橋祐太
2級ファイナンシャルプランナー技能士

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