友人が「自分も実際に利益が出ている」と言って投資を勧めてきました。本人はだますつもりはなさそうですが、それでも詐欺的な話に巻き込まれることはあるのでしょうか?
ただし、投資話は相手との関係性だけで安全性を判断できるものではありません。友人に悪意がない場合でも、結果的に詐欺的な話に巻き込まれる可能性があります。
そこで本記事では、友人から投資を勧められたときに注意したい点や、詐欺的な話に巻き込まれないための確認方法について解説します。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
友人に悪意がなくても投資詐欺に巻き込まれることはある
友人が本気で「よい投資だ」と信じていても、その投資話が安全とはかぎりません。投資詐欺や悪質な勧誘では、最初に参加した人へ少額の利益を見せ、本人に「本当にもうかっている」と思わせることがあります。信頼している友人からの紹介であれば、聞く側も警戒心を持ちにくく、話を受け入れやすくなるでしょう。
このような形では、友人自身も被害者でありながら、結果として別の人を誘う立場になることがあります。本人にだますつもりがないため、勧誘の言葉にも不自然さが出にくく、聞く側も警戒心を持ちにくくなってしまいます。
国民生活センターも、友人から誘われた投資セミナーで高額な入会金を求められたり、人を紹介すれば報酬が入ると説明されたりする相談事例を紹介しています。友人関係があるからこそ断りづらくなり、冷静な判断ができなくなる点に注意が必要です。
友人が利益を得ていても投資詐欺のリスクは残る
投資で一時的に利益が出ることはありますが、それだけで安全な投資とはいえません。例えば、画面上では利益が増えているように表示されていても、実際には出金できないケースが見られます。また、最初だけ少額を引き出せるようにして信用させ、その後に追加資金や手数料を求める手口も確認されています。
警察庁は、SNS型投資詐欺について、偽の利益を表示したり、少額の利益を振り込んだりして信用させる手口に注意を呼びかけています。最終的には、投資金や手数料などの名目で金銭を振り込ませることがあるため注意が必要です。
つまり、「友人が利益を見た」「アプリ上で残高が増えている」という情報だけで安全とは判断できません。投資話を受ける前に、その利益を自由に引き出せるのか、運営会社は正規の登録業者なのか、投資の仕組みを自分で理解できるのかを確認することが重要です。
投資話を受ける前に確認したいポイント
投資を検討する前に、まず勧誘している会社やサービスの名前を確認しましょう。金融商品を扱う業者は、原則として金融商品取引業などの登録が必要です。金融庁のWebサイトでは、免許・許可・登録を受けている事業者を確認できます。
登録が確認できない場合や、海外業者だから日本の登録は不要だと説明される場合は、特に慎重に判断する必要があります。金融庁は、海外所在業者であっても、日本の居住者向けに金融商品取引を業として行う場合は、日本での登録が必要になると説明しています。
また、「必ずもうかる」「元本保証」「今だけ」「紹介すれば報酬が入る」といった言葉が出た場合も注意が必要です。投資には値下がりや損失の可能性があるため、利益だけを強調する説明は慎重に受け止めましょう。
特に、元本保証を強く打ち出したり、紹介料を前面に出したりする仕組みは、投資そのものではなく、新たな参加者を集めることが目的になっている可能性があります。
なお、断るときは、詳しい反論をする必要はありません。「自分で理解できない投資はしない」「家族や専門窓口に相談してからでないと決められない」と伝えるだけで十分です。すでに契約や送金をしてしまった場合は、早めに消費者ホットライン188、警察相談専用電話#9110、金融庁の相談窓口などに相談しましょう。
友人からの勧誘でも、投資判断は自分でしっかり確認してから決めよう
友人が利益を得ているように見えても、その投資話が安全とはかぎりません。友人本人に悪意がなくても、仕組みを理解しないまま勧誘している場合や、詐欺的な仕組みに利用されている場合があります。
投資を始める前には、業者の登録状況や出金の可否、手数料、損失リスク、契約内容を必ず確認しましょう。少しでも不安がある場合は、その場で契約や送金をせず、第三者や公的な相談窓口に相談することが大切です。
友人関係を大切にするためにも、お金に関する判断は相手への信頼だけに頼らず、自分で確認してから決めましょう。
出典
独立行政法人国民生活センター 友人から誘われたセミナーで投資話を断れず借金した! これってマルチ商法?
警察庁 SNS型投資詐欺
金融庁 免許・許可・登録等を受けている事業者一覧
金融庁 詐欺的な投資勧誘等にご注意ください!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
