妻が「ナフサって何?」と聞いてきたのですが、調べると食品容器や日用品にも関係すると知って驚きました。材料価格が上がると、スーパーで買う商品の値段まで変わってくるのでしょうか? 家計への影響を解説

配信日: 2026.05.14
この記事は約 4 分で読めます。
妻が「ナフサって何?」と聞いてきたのですが、調べると食品容器や日用品にも関係すると知って驚きました。材料価格が上がると、スーパーで買う商品の値段まで変わってくるのでしょうか? 家計への影響を解説
ナフサという言葉を聞いても、普段の買い物とすぐには結びつかない人が多いでしょう。ガソリンや灯油のように家庭で直接買うものではないため、「家計にはあまり関係ないのでは」と感じるかもしれません。
 
しかし、ナフサは食品容器や包装材、洗剤のボトル、日用品に使われるプラスチックの原料になるものです。そのため、ナフサ価格が上がると、工場だけでなく、スーパーで買う食品や日用品の価格にも少しずつ影響する可能性があります。
 
この記事では、ナフサとは何か、なぜ家計に関係するのか、家庭でできる対策まで分かりやすく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

ナフサはプラスチック製品のもとになる原料

ナフサは、原油を精製して作られる石油製品の一つです。原油からはガソリン、灯油、軽油などが作られますが、その中で化学製品の原料として使われるものがナフサです。
 
ナフサはそのまま食品容器になるわけではありません。まずエチレンやプロピレンなどの基礎的な化学品に分解され、そこからポリエチレンやポリプロピレンなどのプラスチック原料が作られます。これらは、食品トレー、ペットボトルのキャップ、レジ袋、ラップ、洗剤容器、詰め替えパックなど、身近なものに使われています。
 
つまり、ナフサは家庭で直接買う商品ではないものの、商品の「中身」よりも「入れ物」や「包装」に深く関係しています。たとえば、豆腐の容器、惣菜のパック、冷凍食品の袋、シャンプーのボトルなどにもプラスチックは使われています。スーパーで買い物をするたびに、私たちはナフサ由来の素材に触れているといえます。
 

ナフサ価格が上がると包装材や日用品のコストが上がる

ナフサ価格が上がると、まず影響を受けるのはプラスチック原料を作る会社です。原料費が上がれば、樹脂と呼ばれるプラスチック材料の価格も上がりやすくなります。さらに、その樹脂を使って食品容器やボトル、フィルムなどを作る会社にも負担が広がります。
 
企業はコストが上がっても、すぐに店頭価格へ反映できるとは限りません。取引先との契約や在庫の状況があるため、価格への反映には時間差があります。ただし、値上がりが長く続くと、包装材や容器の価格が上がり、最終的に食品メーカーや日用品メーカーの負担が増えます。
 
その結果、内容量は同じでも価格が上がる、価格は変わらないまま中身が少なくなる、といった形で家計に影響することがあります。
 
たとえば、惣菜パック、菓子袋、洗剤の詰め替え袋などは、商品そのものだけでなく包装にもコストがかかっています。原材料費、人件費、物流費に加えて包装材費も上がると、メーカーは価格を見直さざるを得なくなる場合があります。
 

スーパーの商品価格にはじわじわ影響する可能性がある

ナフサ価格の上昇が、翌日すぐにスーパーの値札へ反映されるわけではありません。店頭価格は、原料費だけでなく、仕入れ価格、物流費、為替、需要と供給、企業努力など多くの要素で決まります。そのため、「ナフサが上がったから、この商品がすぐ10円上がる」と単純にはいえません
 
ただし、影響がないともいえません。食品の多くは、衛生を守るために包装が必要です。肉や魚のトレー、弁当容器、冷凍食品の袋、調味料のボトルなどは、商品の安全性や保存性を保つ役割があります。包装材のコストが上がれば、メーカーや小売店の負担は増えます。
 
特に、低価格の商品ほど数円のコスト増が重くなります。100円台の商品で包装費が数円上がると、利益への影響は小さくありません。
 
そのため、値上げだけでなく、容量を少し減らす、包装を簡素にする、容器の形を変えるといった対応が取られることもあります。消費者にとっては気づきにくい変化ですが、毎月の買い物全体で見ると、家計にじわじわ響く可能性があります。
 

家計を守るには価格だけでなく容量と買い方も見る

ナフサ価格の上昇は、家庭で止められるものではありません。しかし、買い方を少し変えることで、家計への影響を抑えることはできます。
 
まず大切なのは、商品の価格だけでなく容量を見ることです。見た目の価格が同じでも、内容量が減っていれば実質的には値上げです。100グラムあたり、1個あたり、1回分あたりの価格を見ると、本当に安い商品を選びやすくなります。
 
また、詰め替え用や大容量品を上手に使うのも一つの方法です。詰め替え用は容器代を抑えやすく、商品によっては割安になる場合があります。ただし、使い切れないほど大きいものを買うと、保管場所を取ったり、無駄にしたりすることがあります。家族の使用量に合うサイズを選ぶことが大切です。
 
食品では、過剰に包装された商品ばかりを選ばないことも節約につながります。個包装は便利ですが、その分だけ包装材が多く使われます。毎日使う食品やお菓子は、大袋や簡易包装の商品を選ぶと、単価を下げられる場合があります。
 
ナフサは直接買うものではありませんが、食品容器や日用品を通じて家計とつながっています。材料価格が上がると、スーパーの商品価格にも時間をかけて影響する可能性があります。
 
だからこそ、値札だけを見るのではなく、容量、包装、買う頻度まで意識することが大切です。日々の買い物で単価を確認し、無理なく使い切れる商品を選べば、物価上昇の中でも家計を守りやすくなるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 yumobile
FF_お金にまつわる悩み・疑問