引っ越し当日「家具が車に入らない」と言われ、5万円を“追加請求”された! 事前に見積もりを取ったので「業者の責任」ですよね? 本当に払う必要ありましたか? 追加請求が認められるケースとは
しかし、引っ越し前に見積もりを取っていたのに、当日になって「荷物が入りきらない」と言われて追加料金を請求されてしまったら、言われるがままに支払いをしないといけないのでしょうか。当日になって追加料金が発生するなら、見積もり自体に意味がないのではと感じる人もいるかもしれません。
本記事では、引っ越しの見積もり後の追加請求が認められるケースと、そうでないケースについて、分かりやすく解説していきます。
ファイナンシャルプランナー2級
見積もり後の追加請求は原則NG? 国のルールを確認
引っ越し業者は、国土交通省の定める「標準引越運送約款」というルールに基づいてサービスを提供しています。この約款では、運賃、作業内容、それらを総合して出された見積もり内容に基づいて契約が成立するとされています。
つまり、原則として「見積もりで提示された金額が料金になる」というものであり、業者側の見積もりミスによる追加料金は、基本的に請求できません。
事前に自宅を訪問して見積もりをしていたにもかかわらず、荷物量の見誤りやトラックサイズの選定ミスといった理由で当日に増額する場合は、業者の責任と判断されることが一般的でしょう。
追加料金が正当になるケースもある
原則として、見積もりを超える料金を請求されても支払う必要はありませんが、すべての追加請求が不当というわけではありません。
内容によっては、追加料金が認められる可能性があります。例えば、見積時に伝えていなかった荷物が増えた場合です。当日になって大型家具や家電を追加した場合は、作業量が増えるため追加料金が発生するのは当然でしょう。
また、当日の作業環境が大きく変わった場合も、追加料金が発生することがあります。エレベーターが使えない、トラックが近くに駐車できないなど、搬出・搬入作業に想定以上の時間と手間がかかる状況になると、当初の見積もりから金額が変わることがあるのです。
また、電話やネットでの「簡易見積もり」の場合も注意が必要です。訪問せずに出した見積もりは、あくまで「目安」とされることがあり、当日の現地の状況によって変更される可能性があります。このように、原因が「業者のミス」ではない場合は、追加料金の請求が認められることを覚えておきましょう。
どのくらい高くなる? 追加料金
実際に、どのくらいの追加料金が発生するのでしょうか。
例えば、荷物が想定より多くて運搬に時間がかかった場合は約2万円、エアコンの配管工事が必要な場合は約2万円、ペットの引っ越し手段を考えていなかった場合は約2万円といったように追加料金が加算されていきます。
また、3月~4月の繁忙期は、もともとの料金が高いため、追加費用も大きくなりやすい傾向があります。
トラブルを防ぐためにできること
引っ越しの見積もりトラブルを防ぐには、事前の確認がとても重要です。正確な料金に近い見積もりを出してもらうためにも、ネット見積もりではなく、訪問見積もりを選ぶようにしましょう。
実際の荷物の大きさ、搬出までの経路を見てもらうことで、見積もりの精度が上がります。また、荷物の情報はできるだけ正確に伝えましょう。「あとで増えた」はトラブルの原因になりやすい部分です。
さらに、見積書の内容を必ず確認することが大切です。見積書には、「追加料金が発生する条件」が書かれている場合があります。その項目に当てはまる事項はないか目を通し、当日に追加請求を受けた場合は、その場で理由を確認するようにしましょう。
まとめ
見積もりを取っていたにもかかわらず、当日に一方的に料金を上げられたとしても、業者側のミスの場合は支払い不要となる可能性があります。ただし、荷物の追加や条件変更など、利用者側の事情による場合は、追加料金が認められるケースもあるので注意しましょう。
引っ越しは、何かとバタバタしがちですが、事前の確認で防げるトラブルは少なくありません。
また、当日の見積もり変更は、業者側にとっても負担が大きいものです。トラブルを防ぐためにも、事前の打ち合わせで細かい点まで確認し、もれのないようにしておくことが大切といえるでしょう。
執筆者 : 渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級

















