警察に「反則金6000円、この場で払ってください」と言われたら要注意!? 自転車の“青切符導入”で「ニセ警官による詐欺」が発生…警察の“正式手続き”との違いは? 見分けるポイントを確認
一方で、自転車の青切符制度に関連する詐欺もいくつか発生しているようです。例えば、違反をしているからといって、「その場で反則金を払え」といったものが挙げられます。
本記事では、自転車の青切符制度の基本と、反則金に関する正しい手続きの流れ、そして詐欺との見分け方について解説します。
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自転車の青切符制度とは?
青切符制度とは、比較的軽微な交通違反に対して反則金を科す制度のことです。これまでは自動車やバイクが主な対象でしたが、2026年4月からは自転車にも適用されています。
自転車の青切符制度の対象となるのは、信号無視や一時不停止、右側通行(逆走)、通行区分違反などです。違反内容に応じて反則金が設定されており、例えば通行区分違反では6000円が科されます。
「その場で6000円払え」は本当?
2026年4月以降、青切符制度を悪用した詐欺事件が発生しています。金額は6000円や1万5000円などさまざまですが、共通しているのは、警察官を名乗る人物にその場で金銭を要求されるという点です。
確かに、警察官と思われる人物から「その場で払え」と言われると驚いてしまいますが、警察官といえども、その場で現金を支払うよう求められることはありません。
青切符による反則金の支払いは、後日、金融機関などを通じて納付するのが正式な手続きです。そのため、「今すぐ現金で払え」と言われた場合は、詐欺の可能性を疑う必要があります。
本来の手続きの流れとは?
自転車の青切符の手続きに関して、基本的な流れは次の通りです。まず、違反が確認されると、警察官から青切符と、「納付書」が交付されます。その後、違反をしたと認めた場合、取り締まりを受けた翌日から原則として7日以内に、銀行や郵便局の窓口にて、納付書で反則金を仮納付します。
このように、反則金を仮納付することで、取り調べや裁判を受けるために出頭する必要はなく、また有罪となり前科が付くこともないという仕組みです。ここまで見て分かるように、本来の手続きではその場で現金のやり取りは発生しません。ここが詐欺との大きな違いといえるでしょう。
詐欺かどうかを見分けるポイント
こうした詐欺に遭わないためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。まず、「その場で現金を要求されるかどうか」です。前述の通り、正規の手続きでは現金の即時支払いはありません。
次に、「警察手帳の提示」です。本物の警察官であれば、職務の執行に当たり、警察官であることを示す必要がある場合には、警察手帳の証票・記章を呈示することになっています。不審に感じた場合は確認しましょう。
なお、その場で支払わないことは当然として、不安を感じた場合は、110番通報や最寄りの警察署に確認することも有効です。
まとめ
自転車の青切符制度では、違反に対して反則金が科されますが、その場で現金を支払うことはありません。「今すぐ払え」と言われた場合は、詐欺の可能性が高いと考えたほうがよいでしょう。
制度の導入に伴い、それを悪用した詐欺も発生しています。正しい手続きの流れを知っておくことで、不審な要求に冷静に対応できます。
万一不安を感じた場合は、その場で支払うのではなく、警察に確認することが重要です。正しい知識を持つことが、自分自身を守ることにつながるでしょう。
出典
警察庁 自転車交通安全 取締まりについて
警察庁 注意喚起 自転車の交通違反に対する反則金(青切符)名目の詐欺事案の発生について
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
