「退職給付金の代行」というものを発見! これは失業給付金とは別のものなのでしょうか? 代行を依頼するほど手続きが難しいのですか?

配信日: 2026.05.22
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「退職給付金の代行」というものを発見! これは失業給付金とは別のものなのでしょうか? 代行を依頼するほど手続きが難しいのですか?
最近「退職給付金代行」や「退職給付金サポート」という言葉を、ネット広告などで見かけるようになりました。また、実際に、そういった業務を行う業者がいます。しかしながら、全国の消費生活センター等には、期待したものではなかった、途中解約ができなかったなど相談が増えています。
 
本記事では、退職給付金代行(サポート)とは何か、どういったトラブルがあるか、そしてどのように対応したら良いかを解説します。
堀江佳久

ファイナンシャル・プランナー

中小企業診断士
早稲田大学理工学部卒業。副業OKの会社に勤務する現役の理科系サラリーマン部長。趣味が貯金であり、株・FX・仮想通貨を運用し、毎年利益を上げている。サラリーマンの立場でお金に関することをアドバイスすることをライフワークにしている。

「退職給付金代行(サポート)」とは?

「退職給付金代行(サポート)」とは、「失業給付(失業保険)」や「社会保険(傷病手当金など)」について、受給額や受給期間に関する申請手続きを支援する民間サービスです。
 

1.実施内容
(1)手続き書類作成のサポート
(2)失業給付の給付期間延長などに関する申請のサポート
(3)手続きや給付内容などへの質問への対応
 
2.費用相場
受給額の10%~15%程度(数十万円単位)
 
3.代行(サポート)の存在理由(メリット)
(1)役所などへの手続きや複雑な制度を調査する時間をお金で解決できる
(2)サービスを利用することで時間を節約できる
(3)初めての手続きを行う際の心理的不安が解消できる

 
なお、申請支援の中身は、既存の公的制度の申請サポートとなります。したがって、独自の給付金制度ではなく、失業給付金や傷病手当金など既存の公的制度の申請支援にあたります。手続き自体も、必ずしも代行を依頼しなければならないほど難しいものではありません。
 

トラブル内容と対応方法

全国の消費生活センター等には、失業保険の給付額等を増やすことができるとうたう申請サポートに関する相談が寄せられています。
 
年度別相談件数を見ると、2021年度は42件、2022年度は54件、2023年度は113件、2024年度は217件、2025年度は10月31日までで216件と年度を追うごとに相談件数が増えています。
 

1.トラブル事例

(1)事業者が言っていたような給付金が受給できなかったので、サポート費用を支払いたくない。
(2)契約した後、解約を申し出たら高額な違約金を請求された。
(3)うつ病と診断されるためのマニュアルが送られてきた。詐欺にならないか不安。

 

2.対応方法

(1)過度に期待を持たせるような広告には留意してください。あくまで、失業保険は行政機関による審査で決定されるものです。
 
(2)契約前に、サービス内容が支払う金額に見合っているか、解約条件など内容をよく吟味し、慎重に対応しましょう。
 
(3)うつ病で退職したなど給付を増やすために事実ではない内容で申請すると不正受給となり、申請した本人が責任を問われます。したがって、事実ではない内容での申請を勧められても応じないようにしましょう。
 
(4)事業者とトラブルが生じた場合や不安に思った時は、消費生活センター等に相談しましょう。なお、消費者ホットライン「188(いやや!)」番を活用すれば、最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等につながります。

 

まとめ

「退職給付金代行」を活用することで手続きへの不安を軽減したり、時間を節約できたりするなどのメリットがありますが、近年、業者とのトラブルが増えています。
 
代行の内容は、既存の公的制度の申請サポートとなりますので、自分で調べたり、ハローワークで相談したりすれば、無料で進められるものです。代行の活用を検討する方は、こういった状況を踏まえて、代行費用を払う価値があるか、よく検討しましょう。
 
なお、業者との間でトラブルが発生しそうになったり、契約内容に不安が生じたりした場合には、すぐに消費生活センター等に相談しましょう。
 

出典

1.独立行政法人国民生活センター
 
執筆者 : 堀江佳久
ファイナンシャル・プランナー

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