夜中に「腹痛で救急車」を呼び“大病院”へ行ったら、軽症だったのに「7000円請求」で驚き! 受付で「特別の料金」と説明されたけど、どういうこと? 選定療養費がかかるケースとは

配信日: 2026.05.27
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夜中に「腹痛で救急車」を呼び“大病院”へ行ったら、軽症だったのに「7000円請求」で驚き! 受付で「特別の料金」と説明されたけど、どういうこと? 選定療養費がかかるケースとは
夜中に突然の腹痛など急な症状に見舞われ、万一の可能性を考えて救急車を呼んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。しかし、実際に大病院へ搬送され、検査の結果「軽症」と判断された場合、7000円ほど請求される可能性があります。
 
救急車は無料のはずなのに、なぜ費用がかかるのでしょうか。本記事では、「選定療養費」の仕組みと、費用がかかるケース・かからないケースの違いについて解説します。
三浦大幸

2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

救急車は原則無料で利用できる

まず前提として、救急車の利用自体は原則として無料です。救急車は消防が行う公的サービスであり、搬送に対して料金が請求されることは基本的にありません。
 
そのため、先ほどの事例については「救急車を呼んだからお金がかかった」というわけではありません。今回のようなケースで発生している費用は、あくまで搬送先の医療機関での取り扱いによるものです。
 

選定療養費とは?

今回のポイントとなるのが「選定療養費」です。これは、患者が一定の条件に該当する医療機関の受診や療養をした場合に、通常の医療費とは別に自己負担が求められる制度です。
 
本記事のように、紹介状なしで大病院を受診した場合も、その事例として挙げられます。大病院は本来、重症患者や専門的な治療を必要とする患者を中心に受け入れる役割があります。そのため、軽症患者が直接受診した場合には、追加負担として「選定療養費(特別の料金)」が課されることもあるのです。
 
金額は医療機関によって異なりますが、初診で7000円以上が目安となっています。
 

選定療養費がかかるケース

それでは、どのような場合に選定療養費がかかるのでしょうか。典型的なのは次のようなケースです。
 

・紹介状なしで大病院を受診した場合
・救急搬送されたが、結果的に緊急性がなかったと判断された場合
・特別の療養環境(差額ベッド)
・制限回数を超える医療行為

 
ここで注意したいのが、救急搬送された場合でも「必ず免除されるわけではない」という点です。あくまで診療の結果として緊急性がなかったと判断されると、「本来は大病院で診る必要がなかった」と判断され、選定療養費の対象になる可能性があります。
 
つまり、「救急車で運ばれた=無料」とは限らない点には注意が必要です。
 

選定療養費がかからないケース

一方で、救急搬送の全てのケースで選定療養費がかかるわけではありません。例えば次のような場合は対象外となることが一般的です。
 

・緊急性が高く、重症と判断された場合
・医師の紹介状がある場合
・医療機関の判断で定額負担を求めなくてよい場合(災害により被害を受けた場合など)

 
つまり、救急車での搬送が本当に緊急性があり、大病院での対応が必要と判断されれば、追加費用はかからないということです。
 

救急車を呼ぶか迷ったときはどうする?

救急車を呼ぶと費用がかかる可能性があるからといって、体調が悪いときに「費用がかかるかも」と考えて救急車を呼ぶのをためらうのはおすすめできません。判断に迷った場合は、事前に相談できる窓口を活用することが重要です。
 
例えば、全国的に利用できる「救急相談窓口(#7119)」では、症状を伝えることで、救急車を呼ぶべきかどうかのアドバイスを受けることができます。また、かかりつけ医に連絡できる状況であれば、まず相談するのも1つの方法です。
 
こうした仕組みを活用することで、不要な救急搬送を防ぎつつ、本当に必要なときには適切に対応することができるでしょう。
 

まとめ

救急車の利用自体は原則無料ですが、搬送先の医療機関で「選定療養費」が発生するケースがあります。特に、紹介状なしで大病院を受診し、結果的に緊急性がないと判断された場合には、7000円程度の追加負担が求められることもあります。
 
ただし、本当に緊急性が高い場合には「選定療養費」の対象外となるため、必要なときに救急車を利用すること自体を過度にためらう必要はありません。重要なのは、制度の仕組みを正しく理解したうえで、判断に迷った際には相談窓口などを活用することです。万一のときに備えて知識を持っておくことが、安心につながると言えるでしょう。
 

出典

厚生労働省 保険外併用療養費制度について
政府広報オンライン 紹介状なしで大病院を受診すると特別の料金がかかります。診療所や病院を適切に使い分けましょう。
 
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

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