ハワイから帰国後「スマホ代9万8000円」請求に仰天! ネットは“無料Wi-Fi”で使ってたのに…「データローミング」切り忘れで“パケ死”の悲劇!? 絶対にやってはいけない「NG行動」とは
実はこれ、決して珍しい話ではありません。現地のホテルやカフェの無料Wi-Fiだけを使うつもりだったのに、スマホの設定をひとつ間違えただけで発生する「パケ死」と呼ばれるトラブルです。今回は、海外旅行で絶対にやってはいけないスマホのNG行動と、高額請求を防ぐための正しい知識を解説します。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、第一種/第二種電気工事士、医療情報技師、2級ボイラー技士、ボイラー整備士
スマホ代が跳ね上がる「データローミング」の恐ろしさ
なぜ、無料Wi-Fiを使っていたはずなのに高額な通信費が発生するのでしょうか。その最大の原因は「データローミング」という機能にあります。
データローミングとは、契約している携帯電話会社の電波が届かない海外などで、現地の通信会社の電波を借りて通信を行う仕組みです。この機能自体は便利なものですが、国内の定額プランの対象外となるため、海外定額サービスの対象外や未加入の状態で利用すると、使った分だけ高額な料金が加算されることがあります。
「Wi-Fiに繋いでいるから大丈夫」と思い込んでいても、移動中でWi-Fiの電波が途切れた瞬間や、バックグラウンドでアプリが自動更新されたタイミングで、データローミングがオンのままだとスマホが自動的に現地の電波を拾って通信します。
その結果、自分ではネットを使っていないつもりでも、数日間で数万円から10万円近い通信料が発生してしまうのです。
飛行機に乗る前に必ず行うべき「たった1つの設定」
このような悲劇を防ぐために、出国前や飛行機に乗る前に必ずやっておくべき設定があります。それは、スマホの「データローミング」をオフにすること、もしくは「モバイルデータ通信」そのものをオフにすることです。
スマートフォンであれば、設定画面の「モバイル通信」などの項目から簡単に切り替えることができます。この設定さえオフにしておけば、現地の電波を勝手に使ってデータ通信を行うことはなくなります。
機内モードを活用して安全にWi-Fiを使う方法
さらに安全な方法として、スマホを「機内モード」に設定した上で、Wi-Fi機能だけをオンにするという使い方もあります。機内モードにすれば、通話やモバイルデータ通信の電波は完全に遮断されるため、意図しない高額請求のリスクを限りなくゼロに近づけることができます。
ホテルや現地のフリーWi-Fiスポットだけでインターネットを使いたい場合には、この方法が適しています。
図表1
総務省「海外でのスマートフォン利用に関する注意喚起」などを基に作成
海外で快適かつ安全にネットを使うための選択肢
とはいえ、見知らぬ土地で地図アプリを見たり、レストランを検索したりするために、常にインターネットに接続しておきたいという方も多いでしょう。高額請求におびえることなく、海外で安全にネットを利用するためには、以下の方法を検討してみてください。
・海外用Wi-Fiルーターをレンタルする
出発前の空港などで、定額で使える持ち運び型のWi-Fiルーターをレンタルする方法です。家族で1台のルーターを共有できるため、複数人で旅行する場合は費用を安く抑えられる傾向があります。
・携帯会社の海外ローミング定額プランを利用する
現在契約している携帯電話会社が提供している、海外用の定額プランに申し込む方法です。1日あたり1000円前後の追加料金を払うことで、日本にいるときと同じように自分のスマホで通信ができるプランもあります。ルーターを持ち歩く手間が省けるのが大きなメリットです。
・現地のSIMカードやeSIMを購入する
スマホの操作に慣れている方であれば、現地の通信会社のSIMカードを購入して差し替えるか、ダウンロード型のeSIMを利用するのが経済的です。数千円で数ギガバイトの通信ができるプランが多く、通信費を抑えることができます。
まとめ
久しぶりの海外旅行は、開放感からついスマホの設定確認を怠ってしまいがちです。「いつもと同じように使えるだろう」という油断が、帰国後の家計に深刻なダメージを与えます。
せっかくのハワイ旅行の思い出が、9万8000円の請求書への怒りと後悔に変わってしまわないよう、出発前の数分間を使って通信設定を見直すことが大切です。ご自身の旅行スタイルに合った安全な通信手段を確保して、心置きなく旅行を楽しんでください。
出典
総務省 海外でのスマートフォン利用に関する注意喚起
執筆者 : 西村和樹
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、第一種/第二種電気工事士、医療情報技師、2級ボイラー技士、ボイラー整備士


